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2017年10月7日

軽い脳梗塞やTIAの1年再発率


One-Year Outcomes After Minor Stroke or High-Risk Transient Ischemic Attack
2017  9月  韓国

軽い脳梗塞やTIAのあと3ヶ月時点での再発率は西洋人で10-17%といわれ、アジア人ではその割合はさらに高いとする報告もある。

これを韓国人を対象に大規模に調べてみたそうな。


発症後7日以内に入院できた軽症脳梗塞またはTIA患者9506人について、3ヶ月後、1年後の再発 死亡事例をフォローし、

抗血栓療法の種類も調査したところ、


次のようになった。

・退院時、95.2%が抗血栓薬(抗血小板薬37.1%、抗凝固薬15.3%)を、86.2%がスタチンを処方された。

・3ヶ月後、脳卒中の再発は4.3%、死亡は2.0%だった。1年後はそれぞれ、6.1%、4.1%だった。

・抗血栓療法をうけていない患者の再発率はアスピリン単剤の1.5倍だった。
韓国人を対象にした軽症脳梗塞やTIA後の再発率は これまで報告のあった値よりも低かった。抗血栓療法のおかげだろう、


というおはなし。
図:脳卒中再発率と抗血栓療法

感想:

アスピリン単剤がいちばんいいみたい。

2017年9月27日

2年間の再発率と脳卒中の種類


Hospital-Based Study of the Frequency and Risk Factors of Stroke Recurrence in Two Years in China.
2017  9月  中国

脳卒中は死亡や障害のおおきな原因ではあるが、その再発はより重大な問題になりうる。

脳卒中後2年間の再発頻度と関連要因を種類別に大規模にしらべてみたそうな。


2007-2010、109の病院の脳卒中患者10万人あまりについてしらべたところ、


次のことがわかった。

・2年間の再発者の割合は、くも膜下出血3.80%、脳内出血5.31%、脳梗塞8.71% だった。

・再発者のうち、くも膜下出血の54.11%、脳内出血の60.42%、脳梗塞の92.92%は初回とおなじ種類の脳卒中だった。

・くも膜下出血でクリップやコイル手術をした者は再発しにくかったが、1度再発すると何度も再発した。また、高血圧は再発のリスク要因だった。

・脳内出血では心房細動があると再発しやすかった。

・脳梗塞では1度再発が起きると何度も再発した。

脳卒中の再発頻度や関連要因は種類によりことなっていた、


というおはなし。
図:再発と再入院

感想:

動脈にコブができやすい人の血管壁を少しつまんだくらいで「解決!」という考え方がとても21世紀とは思えない。

あと、心房細動に抗血栓薬あたえて脳出血そしてまた脳出血の連鎖も気になる。

2017年7月29日

脳卒中が軽かったとしても安心できない理由


Long-term morbidity and mortality in patients without early complications after stroke or transient ischemic attack
2017  7月  カナダ

脳卒中の死亡や再発は90日内の短期に起こることがおおいため、長期の影響をじゅうぶんなサンプル数でしらべた研究がすくない。

そこで発症後 順調に回復して退院できた患者の長期的な経過を大規模にしらべてみたそうな。


脳梗塞またはTIAで入院して90日間 再発もなく退院できた26366人の患者記録を抽出し、年齢 性別 収入 居住地のいっちする一般人263660人と比較 解析したところ、


次のことがわかった。

・死亡率は 1年後2.4倍、3年後2.2倍、5年後2.1倍で、

・再発率は 順に 6.8倍→5.6倍→5.1倍 だった。

・5年間で35.7%の患者が死亡、再発、施設への再入院を経験した。

脳卒中のあと何事もなく順調に回復 退院できたとしても 再発や死亡の可能性が高い状態が長く続く、


というおはなし。
図:脳卒中の長期予後

感想:

だから生活習慣をかえて病院にあししげく通い薬をもらいましょう、ってことなんだけど 、、
それでいいのか?

自分は脳卒中で死にやすいという特性が明らかになっただけで、これは取り繕えるものなのかね。

2017年7月17日

脳梗塞の再発率と予防薬の効果


One-Year Incidence, Time Trends, and Predictors of Recurrent Ischemic Stroke in Sweden From 1998 to 2010
2017  7月  スウェーデン

スウェーデンでは脳卒中患者の4人に1人が再発である。

再発予防のための投薬治療が普及してきてはいるがその効果は必ずしもあきらかではない。

そこで脳梗塞の発生率の傾向と再発予防効果についてしらべてみたそうな。


1998-2009の脳梗塞患者の記録20万人分(平均年齢76)を解析したところ、


次のことがわかった。

・脳梗塞患者全体の11.3%が発症から1年以内の再発だった。

・1998から2009に1年再発率は15.0%→12.0%に低下し、

・同性同年齢の一般人では脳梗塞発生率は0.7%→0.4%に低下していた。

・抗凝固薬、脂質降下薬、抗血小板薬の使用者は再発リスクが低かった。

脳梗塞再発率はこの10年で低下傾向にあった。再発予防薬が役に立っているようだ、


というおはなし。
図:1年間の脳梗塞再発率の傾向

感想:

βブロッカーと利尿薬は再発リスク↑ なんだって。

2017年6月6日

メタボリックシンドロームのみでは脳梗塞は再発しない


Recurrent Stroke in Minor Ischemic Stroke or Transient Ischemic Attack With Metabolic Syndrome and/or Diabetes Mellitus.
2017  6月  中国

メタボリックシンドローム(血圧、中性脂肪、血糖、BMIが高い)だと脳梗塞になりやすい。

しかし再発への影響についてはよくわかっていないので しらべてみたそうな。


軽い脳梗塞またはTIAの患者3044人についてメタボまたは糖尿病の有無の組み合わせで4グループに分けて、その後90日間での脳卒中の再発との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・ぜんたいの17.2%がメタボのみ、19.8%が糖尿病のみ、9.8%は両方あり、53.2%はどちらも該当せず、だった。

・90日間にあらたな293件の脳梗塞、6件の脳出血があった。

・糖尿病のみまたはメタボ+糖尿病のときに明らかな再発リスクの上昇があり、

・メタボのみだと再発リスクの上昇はなかった。

・アスピリンの使用と再発リスクとの関連はみられなかった。

軽症脳梗塞やTIA患者はメタボリックシンドロームと糖尿病を併せ持っているときに脳卒中再発リスクが高くなった、


というおはなし。
図:メタボリックシンドローム 糖尿病 脳卒中の再発リスク

感想:

「死の四重奏」とかいって恐怖を煽りまくっていただけに メタボリックシンドロームのヘタれっぷりがはんぱない。

2017年6月5日

再発して脳梗塞になる割合と抗凝固薬


Transient ischemic attack and ischemic stroke patients with or without prior stroke.
2017  6月  スウェーデン

TIA(一過性脳虚血発作)や脳梗塞の患者で過去に脳卒中になったことのある者は少なくないという。

それがどのくらいの割合で、どんな特徴があって、再発予防になにをしていたかしらべてみたそうな。


スウェーデンの脳卒中患者データベースから 2011-2013のTIAと脳梗塞25000人ぶんの記録を抽出して解析したところ、


次のことがわかった。

・脳卒中(脳梗塞や脳出血)歴はTIA患者の19.3%、脳梗塞患者の24.6%に確認できた。

・脳卒中歴のある患者には、高齢、男性、心房細動、高血圧、糖尿病がおおかった。

・脳卒中歴があって心房細動もある患者は、脳卒中歴のない患者にくらべて抗凝固薬を処方されている割合があきらかに低かった。

TIAや脳梗塞の患者のうち過去に脳卒中歴のある者には高血圧、心房細動、糖尿病がおおかった。再発リスクが高いはずの彼らへの抗凝固薬治療の割合は低かった、


というおはなし。
図:心房細動ありで抗凝固薬処方の割合 脳卒中経験の有無別


感想:

抗凝固薬の処方わりあいが低い理由として、少なからぬ現場のお医者さんが

・脳出血をやった患者には抗凝固薬を出しにくい、
・抗凝固薬は再発予防には効果がないばかりか危ないだけ、と考えている。

そういうことじゃないかな。

2017年5月4日

福祉国家スウェーデンの経済格差と脳卒中再発率


Socioeconomic Status and the Risk of Stroke Recurrence
2017  4月  スウェーデン

社会経済的地位と脳卒中の発生率の研究はおおくあるが、再発率についてのものは少ないのでしらべてみたそうな。


スウェーデンの脳卒中患者2001-2012の記録のうち、発症から28日間以上生存した患者168295人のデータを抽出して解析したところ、


次のことがわかった。

・この間に患者23560人が脳卒中を再発した。

・1年再発率は5.3%、5年再発率は14.3%だった。

・高学歴、高収入だと再発リスクは低かった。

・中卒者にくらべ大卒者の再発リスクは0.902倍で、

・低収入者にくらべ高収入者の再発リスクは0.955倍だった。

・再発率は低下傾向にあるいっぽう 社会経済地位と再発リスクとの逆相関関係は変わっていなかった。

スウェーデンのように経済格差が小さく福祉の充実した国にあっても社会経済的地位が脳卒中再発率に反映していた。格差のおおきい他の国では推して知るべし、、


というおはなし。
図:教育歴、収入と脳卒中再発率

感想:

再発には影響しないとおもってたよ。

2017年3月16日

ところで、、再発予防のための薬って効果あるの?


Impact of Secondary Prevention on Mortality after a First Ischemic Stroke in Puerto Rico.
2017  3月  アメリカ

脳卒中の死亡率は初回よりも再発時で高く、とくに脳梗塞は はじめの6ヶ月間がもっとも再発しやすい。
ガイドラインで定められた再発予防のための投薬治療が実際はどんな状況なのか アメリカの自治区でもあるプエルトリコでしらべてみたそうな。


平均年齢70、脳梗塞患者3965人の医療記録を解析したところ、


次のことがわかった。
・アメリカ脳卒中協会のガイドラインに沿う投薬治療を受けた患者は全体の1%にすぎなかった。

・たとえば再発予防投薬を受けない患者は、高血圧の75%、高脂血症の56%、心房細動の67%だった。なんの投薬もうけない患者も20%いた。

・平均生存期間は、投薬治療をうけた患者が450日で 投薬なし患者は266日だった。しかし統計学的有意な差ではなかった。

・生存曲線を描いたところ、最初の200日間は両グループとも差はなく、それ以降になると再発予防薬をもらった患者がやや長生きしているようにみえた。

脳梗塞後、じゅうぶんな再発予防治療を受けている患者は少なかった。統計学的に有意なほどではないけれど再発予防治療には死亡率をさげる効果があるような気がする、、、


というおはなし。
図:脳梗塞 再発予防投薬効果

感想:

退院時に処方されるくすりのほとんどには明白な延命効果はなく、気をつけてみればなんとなくそうかな、、、という程度である
ってことなんだね。

2016年12月10日

生活習慣を改めれば脳卒中の再発は防げるの?


Lifestyle Interventions to Prevent Cardiovascular Events After Stroke and Transient Ischemic AttackSystematic Review and Meta-Analysis
2016  12月  オランダ

脳卒中の再発に影響する要因には3種類ある。1つは年齢 性別 家族歴など変えようがないもの。2つ目は薬などの医療行為。3つ目は運動不足や喫煙など改善可能な生活習慣である。

脳卒中患者への生活習慣介入が再発率や死亡率を変えうるものか調べてみたそうな。


関連するこれまでの研究から信頼性の高いものを厳選し データを統合 再解析したところ、


次のことがわかった。

・脳卒中患者2574人を含む22の研究がみつかった。

・生活習慣介入によって収縮期血圧が明らかに低下した。

・再発率、死亡率、拡張期血圧、総コレステロールは変わらなかった。

・心肺トレーニングの追加、4ヶ月以上の継続、3種類以上の行動変容を伴うと 収縮期血圧がより効果的に低下した。

脳卒中患者への生活習慣介入によって収縮期血圧が低下した。再発率、死亡率、拡張期血圧、総コレステロールに変化はなかった、


というおはなし。
図:生活習慣介入と収縮期血圧

感想:

なんだ血圧が少し下がるだけなのか、、

すでに脳卒中やるほどに劣化した身体は 生活習慣を改めるくらいでは改善しないってことなんだろね。

2016年7月17日

脳梗塞が再発しやすい家族歴の条件とは


Family History and Risk of Recurrent Stroke
2016  7月  韓国

脳梗塞と家族歴についての報告は少なくない。

そこで脳梗塞の「再発」と家族歴との関連を調べてみたそうな。


脳梗塞で入院して7日以内の患者7642人について、両親、兄弟など第一近親者の脳卒中経験を調査し(発症年齢、父方、母方、兄妹、経験者人数など)、

その後の再発をフォローしたところ、


次のことがわかった。

・12.3%に第一近親者の脳卒中経験があった。

・1年ほどのあいだに6.2%が再発した。

・全体としては家族歴と脳卒中再発との関連は見られなかったが、

・脳卒中経験のある近親者を50歳未満に限定した場合、再発率は2.14倍に、

・または 兄妹が脳卒中の場合、再発率は1.67倍になった。

・これらの関連は患者本人が55歳未満の若い場合に顕著だった。

脳卒中患者の近親者で 若くして脳卒中を経験した者や兄妹の脳卒中経験者がいる場合、本人は再発しやすかった、


というおはなし。

図:脳卒中が再発しやすい家族関係

感想:

再発しやすさも遺伝的影響が少なくないってことなんだろな、、

2016年5月4日

脳卒中から退院したのち再入院する割合と原因


Prevalence, causes and risk factors of hospital readmissions after acute stroke and transient ischemic attack: a systematic review and meta-analysis.
2016  4月  中国

脳卒中またはTIA患者の再入院率と原因を調べてみたそうな。


関連する過去の研究を厳選し データを統合 再解析したところ、


次のことがわかった。

・患者25万人あまりを含む10の研究が見つかった。

・退院後30日間、1年間の再入院率はそれぞれ 17.4% ,42.5% だった。

・30日間再入院の原因トップ3は、感染症(19.9%),冠動脈疾患(17.8%),脳卒中再発(16.0%)だった。

・1年間再入院の原因トップ3は、脳卒中再発(19.4%),感染症(19.3%),冠動脈疾患(16.3%)だった。

・脳卒中後の再入院患者には冠動脈疾患が明らかに多かった。

・再入院患者は 初回の入院期間が長く神経症状が重い特徴があった。

脳卒中やTIAで退院した患者の再入院率は短期的にも長期的にも高かった。冠動脈疾患があり 初回入院期間が長く 神経症状の重かった患者は再入院の可能性が高い、


というおはなし。

図:再入院

感想:

脳卒中の再発以外が思ったより多い、、

2016年4月20日

再発脳卒中にリハビリは必要か?


How Do Recurrent and First-Ever Strokes Differ in Rehabilitation Outcomes?
2016  4月  シンガポール

脳卒中の再発患者へのリハビリ効果を調べてみたそうな。


1277人の脳卒中患者について入院時と退院時の機能的自立度FIMスコアを測定、解析したところ、


次のことがわかった。

・16.6%が再発患者だった。

・再発患者の平均FIMは入院時62.5から退院時74.2に改善し、平均のスコア増加分は11.7で 有効率20.4%だった。

・初回脳卒中患者と比べて 再発患者は高齢、失業、脳梗塞、高血圧、糖尿などが多く、FIMの改善度や有効率は低かった。

・再発でも入院時FIMが高く 付き添いの介護者が居る場合には回復が良かった。

初回脳卒中患者にくらべ再発患者の機能回復度は小さかった。しかし明らかな回復が期待できるので しっかりとリハビリさせるべきだろう、


というおはなし。

写真:脳卒中再発?

感想:

これ↓思い出した。
再発脳梗塞患者はリハビリでどこまで回復できるのか?

2016年3月6日

脳梗塞再発リスク計算機(RRE)を使ってみた


Prediction of Early Recurrence After Acute Ischemic Stroke.
2016  2月  アメリカ

バーバード メディカルスクールがウェッブ上で公開している

脳梗塞再発リスク計算機(RRE)
http://www.nmr.mgh.harvard.edu/RRE/

の妥当性を複数施設で検証してみたそうな。


アメリカ、ブラジル、韓国の3つの大学病院で、発症72時間以内の脳梗塞患者についてRREで再発リスクスコアを出し、90日後の再発状況との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・平均年齢69、1468人の患者を対象にし、59人が再発した。

・90日後の再発率は4.2%で再発患者のRREスコア平均は2.2、非再発患者では1.0だった。

・RREスコアが高いほど再発リスクも高かった。

・ROC曲線下面積は0.76、

・再発率10%を超えるハイリスク患者への感度は41% 特異度90%だった。

脳梗塞再発リスク計算機(REE)は高リスク患者の判別に役立つかもしれない、


というおはなし。

図:REEスコアと再発リスク

感想:

わずか3ヶ月後の再発予測されても できることはあまりないような、、

2016年1月30日

脳梗塞のあと1年間の再発率は、、、


Recurrent Stroke, Myocardial Infarction, and Major Vascular Events during the First Year after Acute Ischemic Stroke: The Multicenter Prospective Observational Study about Recurrence and Its Determinants after Acute Ischemic Stroke I.
2015  12月  韓国

脳梗塞の患者が発症後1年間に再発したり心筋梗塞を起こしたりする頻度を調べてみたそうな。


2010-2013の急性脳梗塞患者12227人を1年間フォローして、脳卒中の再発、心筋梗塞、その他主要血管イベントの有無を調べたところ、


次のようになった。

・脳卒中再発率は、30日後、90日後、1年後でそれぞれ 2.7%, 3.9%, 5.7% となった。

・同様に 心筋梗塞ではそれぞれ 0.1%, 0.3%, 0.5% だった。

・その他 主要血管イベントは 8.1%, 10.6%, 13.7% となった。

・脳卒中の再発リスクは心筋梗塞の10数倍だった。

・ラクナ梗塞など小血管病変以外の脳梗塞では再発リスクが高かった。

・糖尿病が主な再発リスク要因だった。

急性脳梗塞後の1年間に18人に1人は脳卒中を再発し、7人がその他主要血管の病気にかかった。再発の3分の2は90日以内に起きていた、


というおはなし。

図:脳梗塞再発

感想:

糖尿病といえば、、糖尿病じゃないけど、いま糖質制限食にハマってんだ。

2016年1月13日

脳梗塞の再発率 10年間の傾向


Trends in Incident and Recurrent Rates of First-Ever Ischemic Stroke in Taiwan between 2000 and 2011.
2015  12月  台湾

脳梗塞の発生と再発について過去10年間の傾向をアジア人で調べてみたそうな。


2001-2011 台湾の18歳以上の初回脳梗塞患者すべてのデータを解析したところ、


次のことがわかった。

・平均年齢70、291381人の患者が対象になった。

・この間に糖尿病や高脂血症が増加し、スタチン、抗血小板薬、抗凝血薬の使用も著しく増えたにも関わらず、

・脳梗塞の発生は10万人あたり142.3→129.5人に減少し、

・1年再発率も9.6%→7.8%に低下した。

過去10年間に台湾の脳梗塞の発生率は9%低下し 1年再発率も18%下がった、


というおはなし。

図:1年再発率

感想:

お薬のおかげなのか、、、

2015年7月17日

1年以内に再入院する患者の割合と特徴


Readmissions after stroke: linked data from the Australian Stroke Clinical Registry and hospital databases.
2015  7月  オーストラリア

脳卒中患者が再入院する割合を調べてみたそうな。


脳卒中患者と救急患者データベースをリンクさせて解析したところ、


次のことがわかった。

・788人の患者記録(女性46%、脳卒中83%他TIA、平均年齢76)について、

・42%が1年以内に再入院した。

・そのうちの12%は脳卒中またはTIAの再発だった。

・初回脳卒中入院以前に別の病気で入院した患者やTIAで入院した患者で、1年内再入院が多かった。


脳卒中患者の再入院は珍しくなく、併せ持っている病気との関連が強かった、


というおはなし。

再入院

感想:

この場合の再発率は42%x12%=5%程度。きっと再発にビビって実は大したことないのに救急車呼ぶ人々が再入院率を押し上げているんだろな。

2015年4月28日

高齢の日本人脳卒中経験者は 再発する前に認知症になってしまう可能性大


High Incidence of Dementia Conversion than Stroke Recurrence in Poststroke Patients of Late Elder Society.
2015  4月  日本

脳卒中のあとに認知症になってしまう患者の割合を調べてみたそうな。


脳梗塞や脳内出血の患者112人の約5年間のフォローアップデータを解析したところ、


次のことがわかった。

・112人の平均年齢は74、発症時すでに16.1%が認知症だった。

・残り83.9%認知正常の患者は、その後 年率7.6%で認知症を発症していった。

・元から認知症だった患者の11.3%は正常域に戻った。

・脳卒中の再発率は年に2.2%だった。


再発率2.2%に比較して、認知症になる率7.6%は非常に高い。高齢脳卒中患者は再発以上に認知症に注意が必要である、


というおはなし。

認知症

感想:

じゃ、どうやったらボケてくのを止められるんだ?

2015年4月5日

高血圧だと再発しやすい脳梗塞のタイプは


Association of Hypertension With Stroke Recurrence Depends on Ischemic Stroke Subtype
2015  3月  中国

高血圧と脳卒中再発の関係は 実はよくわかっていない。

そこで、脳梗塞の種類別に血圧と再発のしやすさを調べてみたそうな。


脳梗塞患者1万人あまりを1年間追跡して再発の有無を調査し、血圧との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・患者の72.7%が高血圧(140/90以上または降圧薬使用)で、17.7%が再び脳梗塞または脳内出血を起こした。

・高血圧の患者の再発率は18%、高血圧でない場合17%で、大きな差はなかった。

・高血圧と関連の強い脳梗塞の種類は 小血管病変(ラクナ梗塞)で、

・他の種類(大血管アテローム硬化や心塞栓)の脳梗塞と 高血圧の関連は見られなかった。


高血圧だと再発しやすい脳梗塞の種類はラクナ梗塞のみであった、


というおはなし。

脳梗塞の種類と再発
感想:

降圧薬飲むと頭痛くなったり頻尿になったりで不愉快この上ないため、2015年にはいってからキッパリと飲むのをやめた。

血圧は測ってるけど境界をウロウロしている程度。

2015年3月18日

軽い脳卒中のあとの1年内再発率と患者の特徴


Prediction Factors of Recurrent Ischemic Events in One Year after Minor Stroke.
2015  3月  中国

軽い脳卒中のあと、その再発リスクは高い。そこで1年以内の再発リスクを要因別に見積もってみたそうな。


心臓が原因でない神経症状の軽い(NIHSSスコア3以下)脳梗塞患者863人を1年間フォローしたところ、


次のことがわかった。

・6.1%が1年以内に脳梗塞またはTIAを再発した。

・各リスク要因と再発しやすさの比は、

*入院時の神経症状がさらに軽い 1.75倍
*冠動脈疾患歴 2.62倍
*重度の狭窄または主要脳血管の閉塞 4.68倍
*新規の複数の脳梗塞2.61倍 


軽症脳卒中患者の中には脳梗塞やTIAを非常に再発しやすい人たちがいる、


というおはなし。

脳卒中再発

感想:

たいした症状でもないのに「脳卒中、脳卒中!」と騒ぎ立てる状況が存在し得るってことなのかな。昔なら我慢で乗り切っていたであろうような、、

2014年9月24日

再発脳梗塞患者はリハビリでどこまで回復できるのか?


Functional gain following rehabilitation of recurrent ischemic stroke in the elderly: Experience of a post-acute care rehabilitation setting.
2014  9月  イスラエル

脳梗塞が再発した患者の機能回復度について調べてみたそうな。


リハビリ病院に入院した高齢脳梗塞患者919人について、入院時と退院時の機能的自立度評価(FIM)を行った。

次のことがわかった。

・716人が初回脳梗塞で、203人(22%)が再発だった。

・入院時および退院時のFIMスコアは両グループでほぼ同じだった。

・年齢、入院日数、退院時のメンタル検査スコア、入院時のFIMスコアのみが機能回復度に関連があった。

・脳梗塞の再発でリハビリ病院に入院した高齢患者は、初回脳梗塞患者に比べてほぼ同等の機能的自立度を得ることができた。


脳卒中の再発は、リハビリ的にはそう悲観する要因ではない、

というおはなし。



感想:

リハビリ病院は 皆が構ってくれてる とても居心地の良い場所である。
明確に意図せずとも、寂しさを紛らわすために再発を主張して入院してくる高齢者は少なくないのではないか。

そういう患者ならきっちり元のレベルに回復するだろう、、 と想像してみた。

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