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2010年1月21日

回診に来ないリハビリ医

リハビリ病院でのこと。

担当の医師がいるのだけれど、回診に一度も来なかった。

彼が回診している様子を見たこともなかった。


そのフロアには約50名の患者が居て、
担当する医師が3名居た。

同室の患者仲間の一人は別の医師の担当であったが、
やはり回診に来ない。

3人の医師のうち1人は物腰も穏やかでマメに病室を動きまわっていて
評判もよかった。

他の2人の医師は患者間での評判はひどかった。

例えばリハビリ計画面談の際に、
本人や家族と目を合わそうともせず、

療法士や看護師からあがってきたチェックシートのみを見て、
『良くなる可能性はほとんどない』など、
あれやこれやとキッツいことを言うらしい。

もちろんリハビリ訓練を見に来るなんてことは一切ないものだから、
あんたなんかにわかったふうなことを言って欲しくない、
という気持ちが当然のように沸き起こる。



能面のように感情を表に出さず、
機能検査の結果数値のみと仕事をする。


おそらく 医師になりたてのころはそんなじゃなかったと思う。

自分の医学知識と経験を活かして患者の心の支えになろう、と
熱い意欲を持っていたはずである。


しかし
脳卒中患者の少なからぬつらく悲しい境遇に遭遇しすぎて、
しかも己の無力さに打ちのめされて、

きっと心を閉ざしてしまったのだろう…

そう直感した。

2010年1月18日

リハビリ病院の入浴回数

最初の急性期病院からリハビリ病院に移ったときに
驚いたことの一つ。

入浴回数がまったく違うってこと。


最初の病院には3週間居たけれど、入浴したのは2回しか記憶にない。

ゴツイ男性のヘルパーさんが一人でシャワーで身体を洗ってくれる。

湯船などなかったけれど、
その2回のシャワーの気持ちのよかったこと。

その間は 頭がかゆくなってもひたすらガマンするしかなかった。

おっきな病院だったけれど、急性期病院ってのは
居心地は二の次、三の次なんだと思う。


一方、リハビリ病院の入浴は1日置き。

入浴スケジュール表を見たときにはホント驚愕した。


湯船にもちゃんと浸ることができる。


都度 洗髪もできるから発病以前よりも清潔にしている
ことができるようになった。



実はそこは温泉が湧いていて
自立度が高い患者は自由に温泉に入れることになっていた。


その温泉の楽しくて気持ちの良いことといったら、もう。


ほんの一瞬、ずーっと居たいと思うこともあった。

2010年1月16日

エレベーターの使い方と高次脳機能障害

車椅子にも慣れて、
病棟のフロア間の移動許可が出たとき、

看護師さんがエレベーターの前で私に説明してくれた。

『下へ降りたい時にはこの矢印のボタンを、
上に行きたい時にはこっちの矢印のボタンを押すんですよ。
わかりましたか?』
とわたしに訊く。

まるで小学生に教えるように説明する。

なんでこんな当たり前のことをわざわざ教えてくれるのか
まったく理解できなかった。


そこで、

『じゃ、上に行きたいときにはこっちの(下向き)ボタンを押すんですね。』
と 少し笑みを浮かべながら わざと逆のことを言ってみた。

すると、
『いえいえ 〇〇さん ちがいます。こっちを押すんです。』
と また最初から教えてくれる。


わざと間違えていることがわからないのか…

おれはそんなにバカそうにみえるのかな…と思いながら、
あえてもう二度 逆のことを言ってみたが、やっぱり最初から何度でも丁寧に教えてくれる。


そのとき ハッと気がついた。

そういう患者が居るんだってことに。


一見して頭がしっかりしていそうに見えてもシンプルなことが理解できなくなっている状態。

単純な数字の足し算ができなくなってしまったひと、
漢字がまったく読めなくなってしまったひと、
矢印の方向の区別がつかなくなってしまっているひと、

よく注意してみると、同室の患者仲間にもそういいうひとがいた。

会話しているだけでは分からない。

高次脳機能障害というのだろうか。


人知れぬ苦労があるに違いない。

2010年1月12日

急激な視力低下

脳卒中になる前は視力が両目共に1.5以上あった。

発症直後から目が霞むようになり、少し離れた物の詳細が
わからなくなった。


医師に尋ねてもまともな返事は帰ってこない。


そのうちに慣れるだろう…と思って約1年。


自動車を運転するようになって、トンネルに入ったときのこと。

視界がぼやけて
どこが道路なのかほとんどわからなくなってしまい、
とてつもない恐怖を感じた。


そこで早速メガネ屋へゆき視力を測定してもらうと、
左0.4 右0.2 とのことであった。

その場でメガネを作ってもらって
以前のようにはっきりくっきり見えるようになった。

たぶん目の中のレンズの厚みを変える筋肉が一部
麻痺しているのだろう、と思う。



実は眼底出血でも起こしていて
メガネごときでは直らないのではないか、と心配していた。


メガネ矯正ができるってことは
網膜や神経には異常がないってこと。


リハビリ病院には脳卒中がきっかけで完全に視力を失った若い女性患者がいた。



自分はなんと幸運なことか…と思う。

2010年1月10日

脳内出血とストレス

自分が脳内出血であると医師に告げられたとき、

あっなるほどね、

と 妙に納得してしている部分があった。


というのも、
その発作の直前 数週間は非常にストレスの多い
日々であったからだ。


そりゃ血管きれるわな、とあまり不思議に感じず、
突然の不幸に見舞われた、とは思わなかった。

なるべくしてなった、と思った。



そしてこれまでに何人かの脳内出血経験者と会って話をし、
webで脳内出血経験者の体験談を読んで思った。


どうやら脳内出血はストレスと著しく関連が深い、
そんな気がするのである。


脳内出血経験者の多くは、仕事のストレス、過労などが
原因でそうなったと考えているように感じる。



逆に脳梗塞経験者でストレスが原因、
と考えている人は多くない、  そう思える。



統計とったわけではないが、そんな気がするのである。


ストレスと血圧の因果関係は普通に考えてもありそうだから
脳内出血と結びつけても そんなに無茶な理屈ではない。



ただ、私が疑問に思うのは、

血圧が上がる-->圧力に耐えきれず-->血管が切れる

として、

なぜ血圧が上がるのか、
なぜ血管の弾力性が失われるのか、

ってことで、


本当はそれらの改善こそが治療であって
その要素の一つとしてにストレスがあると考える。

ところが病院での治療にストレス対策は無く、

第一、突き詰めるとストレスとはいったいなんぞや?と思うのである。


本当に降圧剤を飲んで解決する問題なのか、 と

いつか医師を問い詰めたい。




それが言いたいこと。

2010年1月5日

歩行リハビリ訓練の恐怖

リハビリ病院に転院して、

歩行訓練の始まってしばらくしたときのこと。


時間のある時に看護師付き添いが条件で、
病棟の廊下を歩行訓練してもよい、ということになった。


杖をついて歩けることにうれしくて、

あるとき看護師に付き添ってもらって
調子にのって廊下をグングン歩いてみた。



通り過ぎる部屋の中をフッと覗いたところ、

頭の中が
もう その部屋の分析でいっぱいになってしまい、
足の運びに注意が向かなくなってしまった。


こりゃマズイな…と思う間もなく、
姿勢を崩し廊下に向かって倒れこみ始めてしまった。


とっさに足も手も出すこともできずに
顔面強打は必至、と思った。


でもそこはプロの看護師さん。
サッと抱きかかえてくれてその場は事無きを得た。



その後からが大変で、
すっかり歩行恐怖症になってしまった。


杖をつきながら歩行訓練していると、
隣に療法士がいるにも関わらず、

"またバランスを崩したらいったいどうなってしまうのか…"

"この足が突然制御が利かなくなって倒れてしまうのではないか…"

"脳がどうかしてしまったのではないか…"

という思いがすごい勢いで頭の中に渦巻くようになり、
その恐怖心を抑えることができないような気がして
身体が震えてしまうのである。


いま思うと、パニック障害ってこんな感じかな、と思う。


ビルの屋上のふちを歩いているような、
長さ10mの竹馬に乗っているような、
そんな恐怖感をもった。


かーなり怖かった。



でもね、克服する方法を見つけるのも早かった。

2010年1月4日

急性期病院の給食はうまくない

急性期病院-->リハビリ病院
と転院したが、

最初の病院の給食はうまくなかった。


歯磨き粉のチューブからひねり出したような 鯛みそ なるものが
いっつも出た。

ぜんぜんうまくない。


魚の干物と牛乳のコンビとか、

もうね、

病院食は量も少なくていつもお腹が空いている状態なんだけど、

それでも是非残したくなる うまさ。



急性期病院は患者の長居を想定していないので、
給食部門にはあまりちからを入れていないのだと思った。



リハビリ病院へ転院したら、

状況は一転、

感激したね。

料理のうまさ、心配りに。

2010年1月2日

歩行訓練とC-3PO 連合反応 共同運動

リハビリ病院へ転院して
歩行訓練が始まりしばらくして、


なんとか自然に歩くことができるよう努めて
意識していても、

左足の振り出しと左手が連動して動いてしまうことが多かった。


特に緊張したときなどは
コントロールが利かなくなる。

前から人が来てすれ違うだけでも
足と手がガッチガチになる。


担当の理学療法士が、その様を例えてC-3POと言う。
スターウォーズにでてくるロボットの名である。


C-3POは好きなキャラなので特に嫌な気はしなかったが、
うまく言い得ているな…とは思った。


足を出すと手も曲がる、
手を伸ばすと足も出る、

調べてみるとそんな動きのことを

"連合反応"とか"共同(協同)運動"などと言うそうな。

珍しいことではないらしい。


脳の手足の支配領域が近いからなんだろうな、とは思っていた。

2009年12月31日

2009年は記念すべき転換点

面白いテレビもないので今年を振り返って


他人からは未だ同情すべき状態に見えるのかもしれないけれど、


この1年間で身体的には誰も予想しえなかったレベルに復活し、
一部かつての状態を凌駕する域に達している。

また、
この20年来悩みに悩んできた仕事上の問題の解決、
および
ライフワークとして取り組んできたテーマについての
非常に大きな 量子飛躍的な進展が得られた。

その他、いくつかの問題も一気に解決してしまった。



脳卒中のおかげというわけではないけれども、

脳卒中体験のタイミングがこれらの変化にがっちりと一致していた
ことは確信を持って言える。


なによりも 物事を考える というか 捉える 基本的な構造が
大きく変わった。


詳しく書くとおかしくなるので、  そういうことで。

病院で食べた年越しそば

昨年の大晦日、

18時頃、夕食、

ぬるくて
ふやけきった
そばがでた。

箸でつまめないほどにやわらかく
フニャフニャになっていたけれども、


人生ベスト3に入る うまいそばだった。


だしと醤油の香りがなんとも言えない忘れられない味。


こういう何気ない一工夫が入院患者にはありがたいんだろね。

2009年12月30日

リハビリ病院には不要?インターネット

入院して不便に思ったことのひとつに
インターネットがある。

もちろん使えなかった。


例えばデイルームにビジネスホテルによくある10分100円の共用端末の
1つでも置いてあっても良さそうなものなんだけど、
そんなものはなかった。


パソコンの持込みも禁止されていた。



メールやニュース、流行りの動画のチェックがまったくできない。


社会活動からまったく取り残されてしまった感に苛まれた。


入院している理由に比べたら
ハナクソみたいにどうでもいいことなんだけど、
自分の生活の一部になっていただけに
けっこうこたえた。


もし使えていたら、リアルタイムでブログ日記を更新して
いただろうに…と思う。


iPhoneでもあったらリハビリそっちのけで
のめりこんでいそうで、逆に怖い。


そんなわけで
結果的には、リハビリ病院にネット端末は要らないと思う。

訓練に専念すべし。

ってこと。

2009年12月29日

前兆と最初の異常と例の場所

思い返してみると…


発症1年くらい前から
手の震えがあった。

パソコンの画面を指差すときなど
その振るえを抑えることができなかった記憶がある。

あと、コーヒーを飲んだあとに
軽いめまいを覚えることが多くなった。


不思議なことなんだけど、
通勤途上、いつも目眩を感じる場所があって、
そこでときどき立ち止まったりしていた。


発症して倒れた場所が
その真下にある地下鉄のホームだった。


最初の異常に気付いたのは、
パソコンで文章を打っている最中に
キー入力のミスが連発するようになったときだ。


どうやら左手指の感覚がわからなくなっている
ことに気がついて、
ことの重大さを認識した。


その10分後にはなぜか
例の目眩がする場所へ向かっている自分がいた。

で、そこで力尽きた。


不思議だね。

2009年12月28日

年末は暇だった

ちょうど1年前のいまごろ、

転院したばかりであったが、年末のためリハビリ計画が
決まらず、来年の開始となっていた。

ご飯たべて寝るだけの日々だった。


看護師の目を盗んで、病室の窓枠にあった手すりにつかまり
車椅子から立ち上る練習をしていたのを思い出す。


夜中、暖房が止められるため、
あまりの寒さに眠れないことがあった。

トレーナーを2枚重ね着し、
掛け布団を増やしてもらった。


景色の良い
猿や猪の出没するのどかな場所だった。

一時的に大きく血圧を下げる方法

あっという間に血圧を大きく下げる方法を紹介する。(動画つき)

健康診断で「血圧高め」と指摘されると
再検査や生活指導、生命保険掛金の増加など
いろいろと面倒なことが起きる。

血圧が高めの人は、
この方法を知っていると とても便利である。


概要:
最近ではメタボ検査のため健診時にウエスト長を計測することが多い。
その際に皆、少なからず腹を凹ませる努力をしていると思う。

これと同様のことを血圧検査において実践する。

しかも慣れればバレずにかなりの値を下げることが可能である。

わたしはこの方法をマスターしてから5年以上、
健康診断で常に120/70レベルのスコアを出し続けてきた。


原理:
心臓は肺と横隔膜で囲まれている。
肺と腹のちからで心臓を押さえつけることで一時的に血圧を下げる。
ヨガの行者の間で流行っていた方法からヒントを得た。

注)これは深呼吸や単なる息こらえとはまったく異なる。
心臓の動き自体を抑える方法である。
しかし、この程度では心臓は止まらないので心配は要らない。
図:肺 心臓 横隔膜

方法:
大きく息を吸い込んで、息を止め、みぞおちに向けて吸い込んだ息を
押し込むように、胸とお腹のちからで強く押さえつける。

もちろん計測中は息を止めていることになる。

コツはとにかく目一杯息を吸う事。


効果:
これだけで収縮期血圧は30は下がる。拡張期血圧も10~20は楽勝。
呼吸を再開すればもとに戻る。


練習と実践:
家庭用簡易血圧計をつけたまま練習することができる。

実際には、健診時、席に着いて腕帯を巻かれている最中に
鼻から息をゆっくりと吸込み、胸を急激に膨らませるような
怪しい動作はしないようにする。

『息を吐いてリラックスして』と言われたら、
口の中の息だけを吐く。
測定中、静かに胸の筋肉と腹のちからで 息を吸って膨らませた肺を力強く押さえつける。
測定が終わったら、さり気なく静かに溜めた息を鼻から吐き出す。


注意点
この方法をマスターするとほぼ確実に健康診断を無傷でパスすることができる。

しかし高血圧という問題の重大性の認識が著しく遅れることになる。

大事に至る前に素直に病院にかかるべし。

経験者が言うのだからまちがいない。


ps
成功したら下のフォームからメールちょうだい


さらに追記(2014/06):

反響が大きいので動画を作りました。

この撮影のために降圧薬を4日間止めて、ブラックコーヒーを飲んで5年ぶりに臨みました。iPhoneを右手に持って、一発撮りです。


安静時x3回+[本番]+安静時x2回+[本番]+安静時x1回+[本番]+安静時x1回
の順で記録しています。
特に最後の本番(4:12~)は気合が入っています。


関連記事:
ランセット誌:塩分減らすとかえって脳卒中になる

Stroke誌:脳卒中患者の血圧を下げたら死亡者が続出

2009年12月26日

脳卒中リハビリに必要のない?検査

この記事を読んで思い出した。

米国の2007年のCT検査による放射線被曝で、29,000例のがんが将来発生。
http://blog.livedoor.jp/ytsubono/archives/51742792.html




急性期病院からリハビリ病院へ転院する直前に
改善具合を確認するために最新の装置でCTとMRIを撮った。

それらの画像を持参して
リハビリ病院へ転院すると、

その日のうちに医師からなにやら説明があって、
なにか一連の検査をしなければならなくなった。

持参した画像はその医師と一緒に見た。



ところが、翌日になんとMRIとCTのスケジュールが入っていた。



前の病院で画像は撮ったばかりであり、昨日見たばかりである。

しかもそこのMRIもCTも旧型の装置である。
持参した画像以上の情報が得られるとは考えられない。


もう被爆はうんざりなので
文句を言って検査を止めさせようかとも思ったが、

こっちは昨日入院したばかりで指一本動かぬ弱い立場ゆえ
今、医師の方針に逆らうのは得策ではない、と判断した。


で、結局撮らせた。(いまは後悔している)


リハビリ病院としてはとても有名な施設。

保険報酬を得るためだけにやっている検査、としか思えない。

脳内出血直後の医師の見立て

病院の集中治療室に運ばれて
しばらくして
家族がやってきた。


医師が説明している声が聴こえてきた。


『回復しますか?』との問いに


答えて曰く、

…少なくとも6ヶ月以上一生懸命にリハビリをして、
それでも足に装具をつけて杖をつきながらやっと歩けるようになるのが精一杯でしょう。
2度と普通に歩くことはできないと思ってください。


とのこと。


その場の空気があまりに暗く、重いので、

直後に思わず、

今日は人生最良の日だぁ!』と皆に聴こえるような大きな声を上げたのを覚えている。



で、1年後、本当にそのとおりになった。



医師の見立てはあんまりアテにならないかもしれない。


特に急性期病院の医師や病院関係者は、
すべての患者が1,2ヶ月以内に転院してしまうので、
どういう患者がどのように回復するかについて
伝え聞く以外の経験を持たない。


だから、あんまり真に受けないほうがよいと思うね。

2009年12月25日

脳出血はジワジワくる?

いま思うと倒れる前日にシャワーを浴びていた際に、
足元がフワフワする感覚に気づいていた…気がする。


当日は出勤途中、足の運びに明らかな違和感を感じていた。


手足の感覚異常にはっきりと気がついたのが15時ころで、
そこからの展開は速かった。

16時に力尽きた。


太い血管が切れて血がドバっと出るくも膜下出血とは異なり、

脳内出血は、おそらくジワジワと出血が溜まってゆくのだと思う。



30cc溜まってた。

2009年12月24日

リハビリ病院に転院した日

ちょうど1年前の今日、

急性期病院からリハビリ病院へ転院した。

その日のうちに転院できれば、
急性期扱いになるそうで、
是非AM10までにきてくれ、と数日前に連絡が
あったそうな。

当日はタクシーで移動した。

出発前、サンタの格好をしたヘルパーさんだろうか、
見送ってくれた。

3週間ぶりに外の空気を吸った。

気温の低さも感じた。
病院の中は寒さ知らずだから

ひさしぶりで爽快だった。


タクシーには1時間くらい乗った。

あと20分長かったらゲロを吐いていたところだった。

到着すると、
病室にまたサンタが現れ、
クリスマスカードをくれた。

2度もサンタに会う最先の良いスタートだった。

2009年12月23日

急性期脳卒中病院の行動制限

脳内出血で倒れ、最初の病院でのこと。

そこは急性期専門の病院で、
入院患者の自立よりも
事故が起きない事を最優先にしていたようだった。


集中治療室、高度治療室を経て、
一般病棟に移り車椅子をあてがわれた。


でも、勝手にベッドから車椅子へ移ったり
その逆をしたりすることはズーっと禁止されていた。


ある時、トイレに行きたくて、ナースコールを押した。

しかし何度押しても何分経ってもやってこない。


これは人生の大ピンチと思い、
車椅子に移動し、
トイレへ車椅子を転がしていった。



無事済ませることができたのだが、
そのあとの帰り道、
看護師に見つかり、こっ酷く叱られた。


その後、おれは自走歴のある要注意人物として
看護業務引継の際の申し送り事項に記載されたそうな。



わからないでもないけれど、


看護師さんも大変だ。


週末になると、
フロアに居る数十人の患者をたった2人で看ていたりする。

そりゃ、呼んでも来ない。


そのうちバレないように移動する術を身につけて、
意図せず、次第に自立への道を歩み出していた。

2009年12月22日

麻痺手が動く。 これが幻肢かな?

麻痺になった直後、

左手の指がピクリとも動かなくて
触覚もまったく完全になくなっていた。

指を動かそうとすると、
頭のイメージのなかでは指を動かせる。


親指と人差し指、中指、薬指、小指、
と順にタッチしてゆくことが

あたまの中でならできた。


というのも、
例えば人差し指を親指の腹にタッチさせた時の
爪が食い込む感じを鮮明に遅れる事なく、イメージすることができた。


もっちろん触覚がないので感じるわけもないのだけれど、
感触をはっきりとイメージできるのである。


指は動いていないのに、
動く指があるように錯覚した。


見舞いに来てくれた人に、
別れ際、左手を振っていたつもりだったのだが、

少し間をおいて
それがイメージの中で手を振っている
だけのことに気がつく、


そんなことが初めは何度もあった。


よく本でみる"幻肢"というのも似たようなものかな…と思ったりした。

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