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2015年9月27日

肥満 脳卒中患者のリハビリ効果は 日本人の場合


Obese Japanese Patients with Stroke Have Higher Functional Recovery in Convalescent Rehabilitation Wards: A Retrospective Cohort Study.
2015  9月  日本

脳卒中の肥満パラドックスはアジア人ではよくわかっていない。

そこで、日本人脳卒中患者について肥満が機能回復に有利であるか調べてみたそうな。


リハビリ病院の平均年齢72の脳卒中患者897人の記録から、機能的自立度、栄養状態、ボディマス指数(BMI)との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・BMIごとの人数内訳は、低体重134人、標準432人、過体重277人、肥満54人だった。

・退院時の機能的自立度スコアの中央値は114、向上度は30だった。

・肥満グループの機能的自立度の向上度は他のグループよりも明らかに高かった。

・年齢、性別を考慮に入れても、肥満というだけで機能的自立度は大きく向上した。


日本人脳卒中患者のうち 肥満であることは機能回復に有利なのかもしれない、


というおはなし。



感想:

脳への衝撃を脂肪が吸収してしまうかのようなイメージを感じる。

2017年6月4日

肥満度と東アジア人の脳梗塞予後


Association of body mass index with mortality and functional outcome after acute ischemic stroke.
2017  5月  中国

脳卒中後の生存率や回復度は肥満気味の患者のほうがすぐれているという報告がすくなくないが、そのおおくは西洋人を対象にしたものである。

中国人について脳梗塞患者の肥満と機能回復度や死亡率との関連をしらべてみたそうな。


4782人の急性脳梗塞患者の記録を解析したところ、


次のことがわかった。

・12ヶ月死亡率や3,12ヶ月後の要介助率は、過体重と肥満いずれも標準体重患者とあきらかな差はなかった。

・しかし低体重患者については、これらリスクはすべて 著しく高かった。

中国人の脳梗塞患者について肥満や過体重は死亡率の低下や良好な機能回復と関連がなかったが、低体重はあきらかな予後不良因子だった、


というおはなし。
図:肥満度と東アジア人の脳梗塞予後

感想:

東アジア人には肥満パラドックスはないんだな。

2021年7月12日

nature.com:肥満の脳卒中は前頭葉が...

2021  7月  韓国


肥満は脳卒中のリスク因子であるが、生存率は肥満患者のほうが高いとする いわゆる「肥満パラドックス」が報告されている。

脳卒中後の認知機能障害への肥満の影響についてはよくわかっていないので、くわしくしらべてみたそうな。

2018年8月16日

体重が少ないひとの心原性脳塞栓


Low Body Mass Index is a Poor Prognosis Factor in Cardioembolic Stroke Patients with NonValvular Atrial Fibrillation
2018  8月  日本

ボディマス指数BMIと脳卒中との関連については数多くの研究があって、BMIが高いほど脳梗塞になりやすく、日本人ではBMIが低いとその予後はよくないとされている。

さらに日本では高齢化がすすみ心房細動由来の心原性脳塞栓がふえている。また欧米にくらべ肥満はすくなく低体重がおおい。

そこで心房細動で心原性脳塞栓の患者の予後とBMIとの関連をしらべてみたそうな。


心臓弁に異常のない心房細動で心原性脳塞栓の患者419人について、BMIで 低(<18.5)、標準(18.5-25.0)、肥満(>25.0)の3グループにわけて、

入院時の重症度、退院時の回復度をくらべたところ、


次のようになった。

・入院時の重症度NIHSSは、低>標準>肥満の順に高く、低体重グループがもっとも重かった。

・退院時の回復度mRSも、低>標準>肥満の順に高く、低体重グループがもっとも悪かった。

・低体重は重症かつ予後不良のあきらかな要因だった。

・肥満は重症度や回復度に影響しなかった。

低体重で心房細動の心原性脳塞栓になった患者は 重症でかつ回復が良くなかった、


というおはなし。
図:心原性脳塞栓の予後と肥満度

感想:

スリムで健康そうに見えるひとがじつはいちばん酷かった、という意味での肥満パラドックスか。

2012年8月20日

【肥満パラドックス】脳梗塞で長生きするBMIが判明


Dynamics of obesity paradox after stroke, related to time from onset, age, and causes of death.
2012  8月  韓国

病気になったとき 太っている人ほど長生きするという

"肥満パラドックス"が脳梗塞にも当てはまるのかどうか、

調べてみたそうな。


韓国脳卒中データベースから34132人分の脳梗塞患者の

データを抽出し、肥満度と死亡率との関連を解析した。


次のことがわかった。

・標準的なボディマス指数(BMI)20-23の死亡危険率を1.0とすると、


・BMI18.5以下だと 危険率1.36

・BMI18.5-20で 危険率1.14

・BMI27.5-30で 危険率0.83

BMI30-32.5で 危険率0.77  だった。


・この傾向は発症90日以内では目立たず、

・発症から1年経ったあたりで顕著になった。


・全年齢でこの傾向が見られたが、

・特に65歳未満で明らかだった。


・他の死因を含めてもこの傾向が見られた。

脳梗塞患者はおデブさんであるほど

しぶとく生き残ることがわかった



というおはなし。



感想:

メタボとはいったいなんだったのか?



過去記事:
肥満も極めれば 脳梗塞すら敵ではない

2019年3月6日

脳卒中経験者の肥満の自覚と減量成果


Self-Reported Body Weight Changes, Perceptions, and Weight Loss Techniques among Stroke Survivors
2019  2月  アメリカ

脳卒中で障害をもつと不活発な生活になり体重が増えることが考えられる。実際、脳卒中経験者の過体重 肥満率は一般人の1.2倍という。

体重がおおいとリハビリの効果があがらない、死亡率が高いなどとされるいっぽう、かえって再発や心血管死亡リスクが下がり保護効果があるとする「肥満パラドックス」も報告されている。

これらはある時点での体重のみに着目しているので、脳卒中経験者の体重がどのように移り変わってきているのか大規模にしらべてみたそうな。



米国国民健康栄養調査(National Health and Nutrition Examination Survey: NHANES)の2011-2014のデータから50歳以上の脳卒中経験者387人、非経験者5085人を抽出した。

25歳時点での体重、現在もしくは脳卒中発症時点から10年前、1年前の体重をアンケート調査したところ、



次のことがわかった。

・脳卒中経験者の54%は脳卒中のあとにもっとも体重がおおくなった。

・脳卒中経験者 非経験者ともに70%が過体重か肥満だった。

・脳卒中経験者の24%のみが体重を減らそうとしていた。非経験者では35%が減量を試みた。

・そして過去1年間にいずれのグループも10-15%のみが5%以上の減量を達成できていた。

・おもな減量方法は、食事を減らす、運動、フルーツや野菜をおおく摂る、だった。

脳卒中経験者のおおくは脳卒中のあと体重がさらに増え、その後減量を試みた者のほとんどが失敗していた、


というおはなし。

図:脳卒中経験者の肥満


感想:

ちまたの健康情報にまどわされずゴーイングマイウェイな姿勢に好感。
Stroke誌:脳卒中でなお太ろうとする肥満の率

2015年2月2日

ひまんは脳卒中の再発にも強いのか?


The obesity paradox in stroke: lower mortality and lower risk of readmission for recurrent stroke in obese stroke patients.
2015  1月  デンマーク

肥満はおおくの病気のもとであり 長生きできないと言われる。しかし脳卒中に限ってはなぜか死亡率が低い。

このパラドックスが脳卒中の再発についても同様なのか調べてみたそうな。


BMI情報のある脳卒中患者29326人について約10年間追跡調査したところ、


次のことがわかった。

・調査期間に被験者の26.9%が死亡し、8.3%が脳卒中の再発で入院した。

・標準体重者に比べ、過体重(BMI:25-30)および肥満(BMI>30)の死亡率はとても低かった(0.8倍)。

・一方、低体重(BMI<18.5)の死亡率は非常に高かった(1.7倍)。

・脳卒中の再発で入院するリスクも、肥満者でとても低かった(0.8倍)。


肥満の脳卒中患者は死亡率が低いのみならず 再発率も低かった、


というおはなし。



感想:

肥満パラドックスを知ってから何度も太ろうとしてきたけど、けっきょくいつもお腹を壊しておしまい。

2013年7月29日

脳卒中の再発予防法が判明 → 太れ!


Body Mass Index and Stroke: Overweight and Obesity Less Often Associated with Stroke Recurrence.
2013  7月  デンマーク

肥満パラドックスが脳卒中の再発にも当てはまるか調べてみたそうな。


ボディマス指数のわかっている脳卒中患者38000人あまりについて、脳卒中の再発との関連を解析した結果、


次のようになった。

・20%の脳卒中患者が再発ケースだった。

・標準体重に比べ、肥満または過体重だと再発リスクが10%低かった。

・一方、やせの場合、標準体重に比べ再発リスクが23%高かった。


肥満パラドックスは脳卒中の再発についても当てはまった。

太っている脳卒中患者は、標準体重者に比べ、2度めの脳卒中であることは少ない、


というおはなし。




感想:

ほんとか?、って感じ。

2023年6月1日

脳梗塞転帰:福岡研究が明らかにした体重の影響

2023  5月  日本


肥満度(BMI)が高いほど脳梗塞リスクが高いことはわかっている。

しかし、BMIが脳梗塞の転帰にどのように影響するかはあきらかになっていないので、福岡県民についてくわしくしらべてみたそうな。

2024年3月14日

脳卒中回復の新たな鍵?体形が明かす驚くべき真実!

2024  3月  中国

 
多くの先行研究では、肥満は脳梗塞後の機能的転帰を悪化させることがしめされている。

しかし、肥満が死亡率や再発率、再入院率を低下させるという研究もあり、肥満パラドックスとして知られている。

そこで、メンデルランダム化(MR)解析を用いて、遺伝的に予測される肥満と脳卒中後の転帰との「因果関係」をくわしくしらべてみたそうな。

2012年10月22日

脳卒中 太っているほど 長生きをする


Overweight and obesity are associated with improved survival, functional outcome, and stroke recurrence after acute stroke or transient ischaemic attack: observations from the TEMPiS trial.
2012  10月  ドイツ



脳卒中患者のBMI(ボディマス指数)と死亡率との関連を調べたそうな。



1521人の脳卒中またはTIA患者について

BMI別に

低体重 、標準 、過体重、肥満 、超肥満 に分類して

30ヶ月後の死亡率、機能障害の程度を比較、解析した。



次のようになった。

・BMIが大きくなるほど死亡率がグングン下がった。

・同様に、再発率も肥満であるほど低かった。

・低体重の患者は死亡率、再発率、後遺症等の危険度が最も高かった。






肥満の脳卒中患者は体重が軽い者に比べて

生存率や回復の程度がはるかに良いことがわかった



というおおはなし。






感想:

いくら食べても太れないので

少しうらやましい気がする。



【肥満パラドックス】脳梗塞で長生きするBMIが判明


2015年6月2日

大気汚染で脳卒中 肥満の場合


Gender-specific differences of interaction between obesity and air pollution on stroke and cardiovascular diseases in Chinese adults from a high pollution range area: A large population based cross sectional study.
2015  5月  中国

大気汚染度の高い地域の住民について 脳卒中のなりやすさを肥満度別に調べてみたそうな。


中国北東部の工業地帯に住む18-74歳の 24845人 について身長、体重を計測し、3年間の大気汚染度(PM10,SO2,NO2,O3)と脳卒中との関連を解析したところ、


次のようになった。

・肥満度が高いほど脳卒中になるリスクが高く、

・特にこの関連は女性でのみ明らかだった。


大気汚染による脳卒中のなりやすさは、肥満度が高くなるとさらに強まる可能性がある、


というおはなし。

大気汚染中国

感想:

当然の結果に見えるけど、肥満パラドックスを期待していたのかもしれないな、、

2021年2月22日

首が太い脳内出血は回復不良

2021  2月  中国


脳内出血は脳卒中全体の10-15%を占め死亡率が高い。

肥満は脳卒中のリスク因子のひとつではあるが、肥満であることが生存上のアドバンテージになるという「肥満パラドックス」も報告されている。

肥満の評価にはBMIがよく用いられる。いくつかの研究では首周囲長(Neck Circumference)がシンプルでかつ安定した指標として用いられている。

そこで、脳内出血の予後と首周囲長との関連をくわしくしらべてみたそうな。

2017年10月5日

カロリー制限後の脳卒中とその回復


Caloric restriction stabilizes body weight and accelerates behavioral recovery in aged rats after focal ischemia.
2017  9月  スイス

肥満は脳卒中になる要因の1つである。

事前のカロリー制限が脳卒中後の結果にどう影響するものか実験してみたそうな。


高齢で肥満のネズミに、人為的に脳梗塞にする8週間前からカロリー制限食を与えた。

食べ放題ネズミと比べたところ、


次のようになった。
・脳卒中のあと、食べ放題ネズミの体重は10日後まで減少を続けた。

・しかしカロリー制限ネズミに体重減少は起きず、5日目から体重が急速に増え始めた。

・さらにカロリー制限ネズミでは、複雑な感覚運動スキルや皮膚感受性 感覚運動統合 空間記憶力が必要な課題の動作が改善した。

・同様に、インスリン様成長因子や糖代謝、動脈新生に関連する遺伝子発現が明らかに増加していた。

カロリー制限で体重を適切に保っていた高齢ネズミは脳梗塞後の回復がとても良かった、


というおはなし。
図:高齢ネズミのカロリー制限と脳梗塞体積

感想:

人間様のばあい「肥満パラドックス」ってのがあって、実際は太っているもの勝ち のもよう。

2011年8月22日

デブが脳梗塞に強いは間違い → ヤセが弱すぎるだけ


Body mass index, initial neurological severity and long-term mortality in ischemic stroke.
2011  8月  韓国




肥満は脳梗塞や冠動脈疾患の原因とされている。

一方で、心血管系疾患の予後が

BMI(ボディマス指数:体重/身長2)の高い人ほど良い

という証拠も増えてきている。(→肥満パラドックス




そこで、脳梗塞後の長期的な死亡率とBMIとの関連を調べてみたそうな。




・1592人の脳梗塞患者を4年間追跡調査した。

・この間に23%の患者が死亡した。

・解析の結果、BMIが高いほど発症時の神経症状が軽い傾向が見られた。

・年齢、性別を考慮に入れてもこの傾向は顕著であった。

(体重が軽いほうが症状が重く、肥満で体重が重いほうが症状が軽い)


・しかし、初期症状の軽重も考慮に入れると、

体重が軽い患者で症状が重い、という関係だけが残った。





BMIと脳梗塞症状との逆の相関関係は、

体重の軽い(やせ)患者で顕著
に見られ、


体重が重いと症状が軽いかと言うと

必ずしもそうではなさそうである
ことがわかった、



というおはなし。




写真:ひまん

2014年12月16日

太った糖尿病患者は脳卒中も心配するべきなのか?


Body Mass Index and Stroke Risk Among Patients With Type 2 Diabetes Mellitus
2014  12月  アメリカ

糖尿病患者の肥満度と脳卒中のなりやすさの関連を調べてみたそうな。


2型糖尿病患者29554人について調査したところ、


次のことがわかった。

・8.3年の追跡期間中に2883人が脳卒中になった。(脳梗塞2821人、脳出血109人)

・ボディマス指数(BMI)
18.5–24.9 [標準], 25–29.9, 30–34.9, 35–39.9, ≥40 kg/m2
に対する脳卒中リスクはそれぞれ、

1.00, 0.86, 0.83, 0.76, 0.70(脳卒中全体)
1.00, 0.87, 0.85, 0.78, 0.72(脳梗塞)
1.00, 0.76, 0.72, 0.54, 0.53(脳出血)
となった。

・この関連は人種、性別、年齢、喫煙、投薬状況に依らなかった。


2型糖尿病患者は肥満度が高くなるほど脳卒中リスクは低下する、


というおはなし。



感想:

肥満パラドックスは太ってる人にとっては朗報だけど、痩せなのに糖尿病だともう救いがないな。

2022年6月6日

脳卒中発症時の栄養状態と転帰

2022  5月  イギリス


脳卒中発症時の栄養不良がその転帰に与える影響についてはよくわかっておらず、対策もない。

そこで、これまでのエビデンスのメタアナリシスをこころみたそうな。

2014年2月9日

太っていても健康に気を遣えば脳卒中にならないの?


Is the Association between Healthy Lifestyle Behaviors and Cardiovascular Mortality Modified by Overweight Status? The Japan Collaborative Cohort Study.
2014  1月  日本

過体重な人がヘルシーな生活をしたばあい 脳卒中を含む心血管系疾患での死亡率に影響があるのか調べてみたそうな。


40-79歳の男性18730人、女性24216人ついて、健康的な生活習慣(果物、魚、乳製品の摂取、運動、嫌煙、適度な飲酒、十分な睡眠)と心血管系疾患との関連を約20年間追跡調査した。


次のようになった。

・この間に2412人の心血管系疾患での死亡があった。

・健康生活習慣スコアが高いほど脳卒中など心血管系疾患の死亡率が低かった。

・この関連は過体重(BMI25以上)であっても同様に見られた。

・健康生活習慣スコアの高い人の心血管系疾患死亡リスクは、過体重でないと0.44で、過体重だと0.56だった。


生活習慣の改善による心血管系疾患の予防効果は過体重の人にも期待できる、


というおはなし。


感想:

肥満パラドックスの類かと思ったら、フツーの話だった。

2018年4月22日

くも膜下出血のあと太らせるべき根拠


Increased Body Mass Index Associated With Reduced Risk of Delayed Cerebral Ischemia and Subsequent Infarction After Aneurysmal Subarachnoid Hemorrhage.
2018  4月  アメリカ

脳動脈瘤の破裂によるくも膜下出血では遅発性脳虚血がおきやすい。遅発性脳虚血は可逆的ではあるもののさらに進んで梗塞になる患者もいる。

高BMI(ボディマス指数)で脳卒中の予後が良いとする肥満パラドックスはくも膜下出血でも報告されているが、BMIと遅発性脳虚血からの梗塞 との関連についての研究はないのでしらべてみたそうな。


くも膜下出血患者161人の記録を解析したところ、


次のことがわかった。

・平均BMIは28.9、遅発性脳虚血は31.1%で起き、つづいて梗塞が9.3%で起きた。

・BMIが29.4以上だとあきらかに遅発性脳虚血と梗塞が少なかった。

・BMIが29.4以上でも生活自立度が不良(mRS>2)というわけではなかった。

・超音波装置で測定した最大脳血流速が高いほど遅発性脳虚血と梗塞が起きやすかったがBMIとの関連は確認できなかった。

BMIが高いくも膜下出血患者には遅発性脳虚血や梗塞がおきにくかった。積極的に患者を太らせたほうがいいのかも、


というおはなし。
図:BMIと脳内血流速

感想:

BMIが29.4っていったら じぶんはあと30キロ以上体重ふやさないといかん。

2017年1月20日

肥満 飲酒 喫煙と脳卒中の予後について


Lifestyle Factors and Early Clinical Outcome in Patients With Acute Stroke
2017  1月  デンマーク

肥満、飲酒、喫煙はいずれも脳卒中の発症要因である。これらライフスタイルの脳卒中予後への影響調査は、これまで小規模 施設限定的なものがおおく結論がでていない。

そこで非健康的ライフスタイル(肥満or痩せ、飲酒、喫煙)と脳卒中予後との関連を大規模にしらべてみたそうな。


デンマークの脳卒中患者データベースから82597人の記録を抽出して解析したところ、


次のことがわかった。

・発症30日以内に18.3%が重症化し、7.8%が肺炎、12.5%が尿路感染症、9.9%が死亡した。

・ライフスタイルと脳卒中の重症度、死亡率の関連は性別により異なった。

・非健康的ライフスタイルの男性患者は脳卒中重症度と30日死亡率が低かった。はんたいに女性患者は重症度と死亡率が高かった。

・肺炎と尿路感染症については男女の違いはなく、有意なリスク上昇もなかった。

・低体重だと男女ともに30日死亡率が明らかに高かった。

非健康的ライフスタイルの男性脳卒中患者の予後は悪くなかった。しかし低体重は男女ともにあきらかな予後悪化要因だった、


というおはなし。
図:不健康なライフスタイルと脳卒中の予後

感想:

いっけんパラドックスめいてておもしろうそうだけど、脳卒中になってしまったんだから 何をいまさらだ。

ただ「痩せ」だけはどうにも擁護のしようがない、ってことだな。
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