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2017年4月2日

脳卒中経験者の社会ネットワークの変化


A Typology to Explain Changing Social Networks Post Stroke.
2017  3月  イギリス

脳卒中のあと人々は社会との接点をうしないがちになるという。

脳卒中経験者の社会的ネットワークがどのように変化するのかしらべてみたそうな。


シティ・オブ・ロンドンの脳卒中センター2箇所の患者87人について6-15ヶ月ほどフォローしたところ、


次のことがわかった。

・彼らの社会的ネットワークは、多様なつながり、友人ベース、家族ベース、親しい家族のみ、家族なし、のいずれかに分類できた。

・ぜんたいのおよそ3分の1が 多様なネットワークから家族中心のネットワークに移っていた。

・もともと友人関係の強い人や家族のいない人の友人ネットワークは安定していた。

・家族がいない人でさらに社会的に孤立するケースが、脳卒中前の3%から脳卒中後17%に増加していた。

・引きこもりになりがちな要因として 身体障害のみならず地域に根ざしたサポートの不足や精神的なダメージが考えられた。

脳卒中を経験すると社会的ネットワークが変化しがちである。身体的、精神的ダメージにより 家族よりも友人たちとの接点が失われてゆく傾向がある、



というおはなし。
図:

感想:

みな死ぬときはひとりなんだから、その前段階として孤独が深まるのは自然なこと。無理して社会とつながることはないかな。

2017年2月28日

脳卒中急性期に上体を起こしておくのは意味があるの?


In Stroke, No Clear Benefit for Head Positioning
2017  2月  オーストラリア

脳卒中の急性期に上体を起こしておくと脳の浮腫や肺炎の防止によいかも...といわれている。

ほんとうのところはどうなのか大規模に調べてみたそうな。

先週の国際脳卒中会議での発表。


世界114病院の脳卒中患者11000人以上について、入院直後の24時間を水平寝または上体起こし(30度以上)で過ごす2グループに分けて90日後の状態を比較したところ、


次のようになった。

・水平寝の13%、上体起こしの4%がなんらかの理由で姿勢維持を中断した。

・90日後、完全回復でなかった者の割合は 水平寝47.7%、上体起こし48.2%だった。

・水平寝の29%、上体起こしの40%が要介護または死亡で、

・両グループともに7%が死亡した。

・ぜんたいとして、頭の位置で障害の重さに明らかな差はなかった。

・年齢、脳卒中の種類、重症度などによらず 頭の位置の違いで結果の優劣はなかった。

急性期脳卒中患者のあたまの位置は、水平寝または上体起こしにかかわらず 予後に影響がなかった、


というおはなし。

図:脳卒中急性期の上体起こしの効果


感想:

片方の鼻が詰まっているときその側を上にして寝ると鼻が通る。だから左向きに寝れば右脳の腫れがひくかなとおもった。初期はまだ肩は痛くなかったけど左腕の感覚がゼロで、下にして寝ると腕が変な角度に折れ曲がっていた。ほうっておくとそのまま腕が壊死しそうな気がしてけっきょく左向きでは寝れなかった思い出。

2017年2月26日

糖尿病の脳卒中への影響を生涯リスクで比較してみた


Diabetes and lifetime risk of stroke and subtypes in an urban middle-aged population.
2017  2月  日本

糖尿病は脳卒中のリスク要因ではあるがどのていど影響するものなのか直観的に理解しにくい。

年齢のある時点から死亡するまでに疾患を発症する確率 "生涯リスク" で糖尿病の影響を比較してみたそうな。


大阪 吹田市民5515人を1989から2007までフォローし、脳卒中の生涯リスクを解析したところ、


次のようになった。

・40歳時点では、男性の脳卒中生涯リスクは糖尿病なしで15.98%、糖尿病があると26.64%で、

・女性の脳卒中生涯リスクは、糖尿病なしで17.29%、糖尿病があると30.72%だった。

・これら糖尿病による生涯リスクの増加度は 計算開始時点の年齢をあげても同じだった。

・脳卒中の種類別では脳梗塞で同様の結果が得られた。

糖尿病は中年の男女ともに脳卒中の生涯リスクにつよく影響することがわかった、


というおはなし。

図:糖尿病 脳卒中の生涯リスク


感想:

糖尿病があると脳卒中患者数がだいたい10%増えるんだな。

2017年2月13日

脳梗塞の発生率が低下している理由


Declining Incidence of Ischemic Stroke
What Is the Impact of Changing Risk Factors? The Tromsø Study 1995 to 2012
2017  2月  ノルウェー

この数十年で脳梗塞の発生率が低下している。なにが理由で低下しているのかしらべてみたそうな。


ノルウェー・トロムソの住民26329人を対象とした1995-2012の調査記録を解析したところ、


次のことがわかった。

・この間に1226人の脳梗塞があった。

・心血管リスク要因の変化が脳梗塞発生率の低下の57%に影響していた。

・とくに収縮期血圧の平均値と喫煙率の低下がもっとも関連していた。

・いっぽう糖尿病率の増加は脳梗塞発生率の低下傾向を相殺していた。

近年の脳梗塞発生率の低下は おもに収縮期血圧と喫煙率の低下によるもの と考えられた、


というおはなし。
図:脳梗塞の発生率推移

感想:

でも脳内出血の発生率はさがってないんだって。↓
脳内出血の48時間致命率の年代推移

2017年1月24日

要介助の割合 3年間の傾向


How Many Patients Become Functionally Dependent after a Stroke? A 3-Year Population-Based Study in Joinville, Brazil.
2017  1月  ブラジル

脳卒中のあと3年間でどのくらいの患者が要介助にあるのかしらべてみたそうな。


ブラジル・ジョインヴィレでの2009年の脳卒中患者407人について電話アンケートもつかって3年後までフォローしたところ、


次のことがわかった。

・患者内訳は脳梗塞が83%、脳出血10%、クモ膜下出血7%だった。

・退院時点での要介助状態(mRS=3-5)の患者は32.7%だった。

・退院時から3年後までの要介助患者の割合は、脳梗塞で33%→8%、

・脳出血で38%→14%、クモ膜下出血で19%→4% と推移した。

・脳梗塞のなかでは心原性のタイプがもっとも要介助リスクが高かった。

脳卒中のあと最初の1年間は3分の1の患者が要介助だった、


というおはなし。
図:脳卒中後の要介助割合

感想:

うえのグラフだと要介助の減少は回復したからではなく 死亡が理由のようにもみえる。

2017年1月19日

PTとOTの違い 上肢麻痺患者のばあい


Content of conventional therapy for the severely affected arm during subacute rehabilitation after stroke: An analysis of physiotherapy and occupational therapy practice.
2017  1月  オランダ

脳卒中リハビリで麻痺上肢に費やされる時間にはかたよりがあると言われているが内訳がよくわかっていない。

そこでPT(理学療法)とOT(作業療法)にわけて上肢の麻痺が重い脳卒中患者へのリハビリ時間で比べてみたそうな。


上肢が重度に麻痺した脳卒中患者46人の医療記録を解析した。
各リハビリ内容に要した時間を国際生活機能分類(ICF)のメインカテゴリ別(心身機能、活動、参加、その他)に集計した。

次のことがわかった。

・PT,OTともに30分間のセッションのうち4-7分間を上肢リハにあてていた。

・PTは麻痺上肢よりも心身機能へあきらかに多くの時間を費やしていた。

・OTは移動や身支度 家事の 活動カテゴリに特に多くの時間を費やしていた。

・ICFの全15のサブカテゴリのうち上記3つを除く12では時間配分がPT,OTで酷似していた。

重度に上肢が麻痺した脳卒中患者は上肢に特化したPTやOTの時間がほとんどなかった。療法士は上肢リハビリの時間をおもに心身機能向けに使っていた。PTとOTの時間配分では15あるリハビリカテゴリのうち12が完全にダブっていた、

というおはなし。

図:PTとOT 上肢に割く時間


感想:

いっそ資格を統合して PTOT(ピィーティーオーティー) にすればよくね? (㌰
じつは上肢リハビリがほとんど行われていなかった!

2016年12月29日

左脳をやられても言葉の感情がおかしくなるの?


Affective speech prosody perception and production in stroke patients with left-hemispheric damage and healthy controls.
2016  12月  ニュージーランド

脳卒中で右脳を損傷すると発する言葉に感情が乗らなくなる。これは「プロソディ障害」として多くの報告がある。

左脳損傷ではどうか、調べてみたそうな。


左脳損傷の脳卒中男女11人と 同性同年齢の健常者15人について

聴き取った言葉の韻律から感情を判断する精度、および言葉に感情を乗せる能力を評価したところ、


次のようになった。

・グループ間で感情の感受精度にあきらかな違いがあった。

・言葉に感情を乗せる能力についてもおおきな差があった。

脳卒中で左脳損傷の患者は言葉の韻律に感情を読み取る能力 感情を込める能力が低下していた、


というおはなし。

図:左脳損傷での感情韻律の感受精度

感想:

でも右脳のばあいよりもはやく治っちゃうみたいだね。

これら↓を思い出した。
[右脳感情] ←関連リンク

2016年12月16日

結婚回数と脳卒中後の生存率


Marital History and Survival After Stroke
2016  12月  アメリカ

脳卒中になったとき結婚しているかどうかがその後のサポートや予後に大きく影響すると言われている。

そこで結婚歴と脳卒中後の生存率との関連を調べてみたそうな。


脳卒中を経験した2351人について5年間フォローしたところ、


次のことがわかった。

・この間に1362人死亡した。

・配偶者が健在の患者と比べたときの脳卒中死亡リスクは生涯独身者で1.55倍、再婚者で1.22倍、離婚で1.22倍、死別だと1.32倍だった。

・さらに死別や離婚を繰り返し結婚回数が増えると 現在の結婚状況にかかわらず生存率が明らかに低くなった。


脳卒中患者の結婚歴はその後の生存率と関連していた、


というおはなし。

図:結婚歴と脳卒中生存率

感想:

これ↓思い出した。
脳梗塞後の一人暮らし 早く亡くなるのは女か男か

2016年11月24日

リハビリは病院と自宅どっちが効果的なの?


Comparison of Two Post-Stroke Rehabilitation Programs: A Follow-Up Study among Primary versus Specialized Health Care.
2016  11月  スペイン

脳卒中患者のリハビリを自宅で行うものと病院外来の場合とでその効果のちがいをくらべてみたそうな。


145人の脳卒中患者を自宅グループと病院外来グループに分けた。

両グループともにリハビリセッションを週に2-3回おこなった。
自宅グループには療法士と医師のチームを派遣し、患者の生活状況を考慮したリハビリを行った。

これ以上の改善はないと医師が判断するか 患者が希望した時点でリハビリを終了した。


次のようになった。

・両グループともに日常生活動作があきらかに改善した。

・平均セッション回数は 21 vs. 29 で自宅グループが少なかったが、

・回復度は自宅グループのほうが優れていた。

自宅ベースの脳卒中リハビリは少なくとも病院外来リハビリと同程度に効果的だった、


というおはなし。

図:自宅リハと外来リハ

感想:

回復の程度は病院固有の設備や器具にはまったく依らないってことなんだな。

2016年11月12日

5年後も障害が残る脳卒中患者の割合と特徴


The Disability Rate of 5-Year Post-Stroke and Its Correlation Factors: A National Survey in China.
2016  11月  中国

脳卒中後の障害についての研究は短期的なものがおおい。

そこで長期的 大規模に調べてみたそうな。


中国全土から脳梗塞患者893人を選び5年後の状態を調査した。

障害ありは modified Ranking Score (mRS)が2以上とした。


次のことがわかった。

・なんらかの機能的障害のある者の割合は45%だった。

・高齢、低教育レベル、脳卒中歴、入院時に重症、うつ、3ヶ月時点の認知障害、5年以内の脳卒中再発 が明らかな関連要因だった。

脳卒中から5年後にも障害が残っている割合は高かった。うつ対策や再発予防が重要だろう、


というおはなし。
図:5年後の障害要因

感想:

逆の印象だな。55%は明らかな障害はないってこと。
テレビや雑誌で刷り込まれた脳卒中への恐怖に比べたらハッピーな現実ではなかろうか。

2016年10月24日

帯状疱疹後の脳卒中リスク 短長期的影響


The Short- and Long-Term Risk of Stroke after Herpes Zoster: A Meta-Analysis.
2016  10月  中国

帯状疱疹のあとは脳卒中になりやすいことが多くの研究で明らかになっている。

短期的、長期的な影響をこれまでの研究からまとめてみたそうな。


関係する過去の研究を厳選し データを統合 再解析したところ、


次のことがわかった。

・8つの研究が見つかった。

・帯状疱疹後 2週間内の脳卒中リスクは2.36倍、

・1ヶ月間では1.56倍、1年間では1.17倍、

・それ以降は1.09倍だった。

帯状疱疹のあと脳卒中リスクは上昇し、そのリスクは時とともに小さくなった、


というおはなし。
図:帯状疱疹のあとの脳卒中リスク

感想:

お腹の右や左にときどきできるんだよ帯状疱疹、、
自己免疫疾患で脳卒中リスクが50%アップ

帯状疱疹なったら脳卒中に注意しなさい

帯状疱疹のあとの脳卒中リスクはどのくらいヤバイのか

帯状疱疹と脳卒中との関連が明らかに

2016年9月10日

脳卒中のあと突発性難聴になりやすいは本当?


Risk of sudden sensorineural hearing loss in stroke patients: A 5-year nationwide investigation of 44,460 patients.
2016  9月  台湾

脳卒中のあとの突発性難聴は周囲とのコミュニケーションを困難にしリハビリの妨げとなる。

実際のところ 脳卒中と難聴が関連があるのか、調べてみたそうな。


台湾の健康保険データベースより脳卒中患者11115人と他の病気の患者33345人を抽出し、突発性難聴の有無を5年間フォローしたところ、


次のことがわかった。

・この間に脳卒中患者の66人が、その他患者の105人が突発性難聴になった。

・発症率は年間1000人あたりそれぞれ、1.19人 vs. 0.63人で2倍の差があった。

・発症後1年間に限定すると脳卒中患者の突発性難聴リスクは5.65倍だった。

脳卒中患者の突発性難聴リスクは高かった。特に脳卒中から1年内ではリスク5倍以上だった、


というおはなし。

図:ヒラリー・クリントン脳梗塞疑惑 突発性難聴 後遺症

感想:

ヒラリー・クリントンが集会で着けていたイヤフォンが脳梗塞後の難聴をカバーするため?というニュース疑惑とちょうど重なって関心をもった。

2016年9月5日

脳梗塞患者が何歳ぶん老化がすすんでいるのかわかった


Ischemic stroke patients are biologically older than their chronological age.
2016  8月  スペイン

DNAの特定領域のメチル化率には生物学的な老化度が反映されていると考えられる。

そこで、脳梗塞患者についてメチル化率を調べ健常者との比較から経時的な年齢と生物学的な年齢を比べてみたそうな。


39-82歳、82人の脳梗塞患者および41人の健常者について、
イルミナ社のDNAチップを用いてCpGサイトのメチル化解析を行ったところ、


次のことがわかった。

・同年齢の健常者に比べ、脳梗塞患者の生物学的な年齢は平均で2.5歳高かった。

・年齢層別にみると、57歳以下の脳梗塞患者では健常者よりも生物学的年齢が明らかに高く、

・年齢が高くなるほどこの差は小さくなった。

脳梗塞患者は同年齢の健常者よりも生物学的年齢が高かった、


というおはなし。
図:脳梗塞患者の実年齢と生物学的年齢



感想:

15年ほどまえ、メチル化解析を1文字ずつせっせとやってた思い出。

グラフみるとたとえば45歳で脳梗塞だと55歳相当だな、、

2016年8月29日

90歳超えでも血栓溶解治療は効果あるの?


The impact of intravenous thrombolysis on outcome of patients with acute ischemic stroke after 90 years old.
2016  8月  フランス

超高齢脳梗塞患者への血栓溶解治療効果について、実際のところどうなのか調べてみたそうな。


急性脳梗塞で入院した90歳以上の患者記録を見なおして、経静脈血栓溶解治療と3ヶ月後の回復度や出血性変化との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・平均年齢92、78人の患者が見つかり、37人が血栓溶解治療を受けていた。

・3ヶ月後の生活自立度は、血栓溶解治療の有無とは関連がなかった。

・出血性変化は54% vs. 12%で血栓溶解治療グループに多かった。

・入院期間も血栓溶解治療グループで長かった。

血栓溶解治療を受けた超高齢者の予後は 受けない場合に比べ良いとは言えなかった、


というおはなし。

図:超高齢者の血栓溶解治療

感想:

これ↓思い出した。
103歳の脳卒中女性に血管内治療を施した結果、、

2016年8月20日

頭痛の無い脳梗塞は動脈硬化の証、、


Role of atherosclerosis, clot extent, and penumbra volume in headache during ischemic stroke
2016  8月  オランダ

脳梗塞発症時の頭痛の理由はよくわかっていない。

これが動脈硬化によるのか血管拡張や脱分極が原因なのか調べてみたそうな。


発症後9時間以内の急性脳梗塞患者284人について各種CT,MRI検査を行い、アテローム性動脈硬化、血栓の拡がり、ペナンブラの体積 および頭痛との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・患者の38%に頭痛があった。

・35% vs. 48%でアテローム性動脈硬化の患者に明らかに頭痛が少なかった。

・血栓の拡がり、ペナンブラ体積と頭痛との関連はなかった。

脳梗塞時の頭痛はアテローム性動脈硬化のある患者で少なかった。頭痛が起きるためには血管の弾力性が必要なのではないか


というおはなし。

図:脳梗塞頭痛患者の特徴


感想:

それでこうなるんだね。↓
脳梗塞発症時、頭痛があればラッキー!

2016年7月22日

毎日何時間座っていると脳卒中になるの?


Continuous Dose-Response Association Between Sedentary Time and Risk for Cardiovascular Disease: A Meta-analysis.
2016  7月  アメリカ

座っている時間が長い生活をしていると脳卒中など心血管疾患になりやすいと言われている。しかし1日に何時間座っていると危険なのかよくわかっていない。

そこのところを調べてみたそうな。


関連する過去の研究を厳選してデータを統合 再解析したところ、


次のことがわかった。

・720425人の被験者と25769件の心血管疾患事例を含む9つの研究が見つかった。

・1日の座っている時間がもっとも短い者(~2.5時間)に対するもっとも長い者(~12.5時間)の心血管疾患リスクは1.14倍だった。

・しかしこの関連は時間に対して比例せず、10時間を超えてやっとリスク上昇が確認できた。


1日の座っている時間と脳卒中など心血管疾患リスクとは比例関係になく、極端に長い時間座っている場合にのみリスク上昇があった、


というおはなし。

図:座っている時間と心血管疾患率

感想:

けっこう長い時間すわっててOKなんだな。あとはポケモンGO落とせば運動不足問題は解消。さっそくヒトカゲげっとした。

2016年7月21日

脳梗塞後の一人暮らし 早く亡くなるのは女か男か


Living alone predicts mortality in patients with ischemic stroke before 70 years of age: a long-term prospective follow-up study.
2016  5月  スウェーデン

一人暮らしは心筋梗塞後の死亡率の上昇を招くことがわかっている。脳卒中ではどうか さらに男女での違いについて 調べてみたそうな。


平均年齢57、600人の脳梗塞患者と健常者600人について9年ほどフォローしたところ、


次のことがわかった。

・28%が一人暮らしだった。

・患者の一人暮らし死亡率は36%  同居人ありだと17%で、

・健常者ではそれぞれ 15%、9%だった。

・この関連は男性でのみ明らかで、女性では確認できなかった。

一人暮らしだと脳梗塞男性の長期的死亡率がおおきく上昇した、


というおはなし。

図:一人暮らしと脳卒中死亡率

感想:

なぜ女性は一人暮らしに強いのか?
脳卒中の高齢一人暮らしがすぐに死んでしまう理由

2016年7月12日

日本人のコレステロールと脳卒中 non-HDLとは?


Relationship between non-high-density lipoprotein cholesterol and the long-term mortality of cardiovascular diseases: NIPPON DATA 90.
2016  7月  日本

総コレステロールからHDLコレステロールを引いたもの(non-HDLコレステロール)は LDLコレステロール以外の脂質を含み、空腹時でない測定の評価に適している。

日本人を対象にした大規模調査で non-HDLコレステロールと冠動脈疾患や脳卒中での死亡率との関連を調べてみたそうな。


75歳未満の健常者6701人の血液検査を行い、その後の死亡原因を20年ほどフォローしたところ、


次のようになった。

・この間に冠動脈疾患で69人が、脳卒中で112人が死亡した。

・non-HDLコレステロールが150mg/dl未満の人に比べ、190以上の人の冠動脈疾患死亡率は2.40倍だった。

・一方、脳卒中死亡率とnon-HDLコレステロールとの明らかな関連は確認できなかった。


日本人の調査で、non-HDLコレステロールは冠動脈疾患死亡率と関連していたが脳卒中死亡率との関連はなかった、


というおはなし。

図:non-HDLコレステロール

感想:

まいにち玉子3つくらいたべてる。

2016年7月11日

糖尿病だと脳卒中の回復が遅い理由


Diabetes Mellitus Impairs Cognitive Function in Middle-Aged Rats and Neurological Recovery in Middle-Aged Rats After Stroke
2016  7月  アメリカ

糖尿病は中高年に珍しくなく 脳卒中の発症リスクを高め またその回復を遅らせる。

動物実験でそのメカニズムを調べてみたそうな。


中年ネズミを2グループに分け 一方に糖尿病を誘発させたのち、すべてを脳虚血にした。

2ヶ月後、運動機能、認知機能を調べ 解剖して脳組織を観察したところ、


次のことがわかった。

・糖尿病グループで認知障害が確認できた。

・海馬組織で血管損傷、小血管の塞栓、脳血液関門の漏れ、血管周囲のアクアポリンの欠損が観察された。

・さらに糖尿病グループでは感覚運動機能と認知機能の障害が非糖尿病グループに比べ大きかった。

・また 神経新生が抑制され樹状突起の可塑性に障害が起きていた。

・しかし梗塞が大きくなったわけではなかった。

糖尿病があると神経血管ダメージを悪化させ脳の修復プロセスを妨げるため 脳卒中からの回復が遅れる、


というおはなし。

図:糖尿病の神経樹状突起

感想:

身近な人の糖尿病対策として ゆるい糖質制限食を導入して早8ヶ月。糖尿病はあっさり解決した。

試みに自分も一緒に糖質制限をはじめていまも続いている。体重が2キロ減ったけど食後の異様な眠気がまったくなくなりとても快調。

2016年7月10日

糖尿病が発覚した脳卒中患者の予後は、


Prognosis of Ischemic Stroke With Newly Diagnosed Diabetes Mellitus According to Hemoglobin A1c Criteria in Chinese Population.
2016  7月  中国

ヘモグロビンA1c (HbA1c)は糖尿病の診断に用いられる。あらたに糖尿病と診断された脳梗塞患者の1年後について調べてみたそうな。


糖尿病の診断は
空腹時血糖値126mg/dl以上、ブドウ糖負荷2時間後200mg/dl以上
または
HbA1cが6.5%以上 とした。

1年後の死亡率、再発率、機能回復度を調査し 関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・もともと糖尿病ではなく脳梗塞になった患者1251人のうち

・539人があらたに糖尿病と診断され、

・141人はHbA1cのみが高かった。

・糖尿病は1年後の予後悪化要因であり、とくに機能回復不良リスクが2.58倍になった。

・しかしHbA1cのみが高い患者では予後不良と明らかな関連はなかった。

脳梗塞をきっかけに糖尿病がわかった患者の予後は良くなかった。しかしHbA1cのみが高い場合はその限りではなかった、


というおはなし。

図:糖尿病診断基準

感想:

いままで糖尿病関連の研究は無視してきた。
でもさいきん、身近な人が糖尿病になり 他人事ではないと思い関心をもつようになった。

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