ラベル の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2017年4月13日

日本人の脳卒中予防に最適な運動量が判明


Daily Total Physical Activity and Incident Cardiovascular Disease in Japanese Men and Women
2017  4月  日本

アジア人の身体活動量と脳卒中との関連についてはよくわかっていない。

そこで日本人でしらべてみたそうな。


50-79歳の健康な男女74913人の1日あたりの身体活動の内訳(仕事関係、余暇、睡眠)を調査し、トータルの身体活動量MET・時 をもとめた。約9年間脳卒中の発生をフォローして関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・この間に2738件の脳卒中と607件の冠動脈疾患があった。

・1日あたりの身体活動量が 5-10MET・時のときに脳卒中リスクがもっとも小さくなった。

アジア人は1日あたりほどほどの運動量で十分に脳卒中予防になることがわかった、


というおはなし。
図:1日の運動量と脳卒中リスク

感想:

1METは安静時代謝に相当する運動強度で、
5MET・時なら 時速6kmの早足ウォーキング1時間とおなじ。

徒歩通勤のサラリーマンなら余裕だな。

2017年3月28日

脳卒中で幻覚がおきる患者の割合と特徴


Visual hallucinations in patients with acute stroke: a prospective exploratory study.
2017  3月  スペイン

視覚に関係する脳内の経路は多岐に及んでいることから脳卒中で幻覚が生じる可能性は低くない。しかし脳卒中患者の幻覚についての報告はこれまであまりないので、くわしくしらべてみたそうな。


発症から24時間以内の急性期脳卒中(脳梗塞、脳出血)患者77人について調査したところ、


次のことがわかった。

・13人 16.7%で幻覚がおき、10人は3日以内に経験していた。

・幻覚は1日以上続かず、すべて自然に治まっていた。

・幻覚内容のおおくは複雑で白黒の映像だった。

・幻覚の有無は年齢、性別、重症度によらなかった。

・脳の病変が後頭部にある場合や入院前に睡眠障害があるケースで幻覚がおおかった。

急性期脳卒中の幻覚はめずらしくなく自然に治っていた。後頭葉の損傷や睡眠障害で幻覚がおきやすかった、


というおはなし。
図:幻覚をみた脳卒中患者

感想:

数日後、ベッドのテーブルからたくさんの小さな虫が湧き出てくる幻覚をみたよ。あと幻肢も。

2017年3月11日

遠隔虚血コンディショニングの脳卒中治療効果


RECAST (Remote Ischemic Conditioning After Stroke Trial)
A Pilot Randomized Placebo Controlled Phase II Trial in Acute Ischemic Stroke
2017  3月  イギリス

脳から離れた位置を繰り返し虚血状態にすると(遠隔虚血コンディショニング) 神経保護効果がえられるとする報告がある。しかしそのメカニズムはわかっていない。

そこで実際の脳卒中患者で実験してみたそうな。


発症後24時間以内の脳卒中患者26人を遠隔虚血コンディショニングと比較グループに分けた。

遠隔虚血コンディショニングは、入院後すぐに腕に血圧測定用の腕帯を巻き、締め付け5分間+開放5分間を計4サイクルおこなった。

この直前 直後、4日後の血液サンプルを採取した。
また、90日後の神経症状、生活自立度を比較した。


次のようになった。

・遠隔虚血グループに有害事象はなかった。

・90日後の神経症状NIHSSスコアは 1 vs. 3 で遠隔虚血グループが明らかに低かった。

・生活自立度に有意な差はなかった。

・遠隔虚血グループで熱ショックタンパク質HSP27の増加が確認できた。

急性期脳卒中への遠隔虚血コンディショニングは安全で、神経症状を改善した。神経保護メカニズムにはHSP27が関わっているかも、


というおはなし。
図:遠隔虚血コンディショニングとHSP27

感想:

これら↓も同じ背景だろうね。
ハンドグリップで脳梗塞が治るというエビデンス

脳梗塞が簡単に治る 下肢遠隔虚血コンディショニングとは

TIAは幸運の兆し、脳梗塞が軽い

TIAが脳を護る. はたして病気と呼べるのだろうか…
あと[喫煙パラドック]もなかまかな、、

2017年1月29日

脳梗塞に効くコレステロール比 TC/HDLとは


The total cholesterol to high-density lipoprotein cholesterol as a predictor of poor outcomes in a Chinese population with acute ischaemic stroke.
2017  1月  中国

これまで 血中コレステロール値と脳梗塞の予後の関連については研究により相反する結果が得られている。

そこを確かめるべく多くの患者で調べてみたそうな。


2013-2015の急性脳梗塞患者871人の3ヶ月後の生存率、回復度を調査し入院時のコレステロールレベルとの関連を解析したところ、


次のことがわかった。
・3ヶ月後10.8%が死亡した。

・入院時の総コレステロールTC および HDLコレステロールとの比 TC/HDL が予後につよく関連していた。

・特に TC/HDL が高いと死亡リスクがとても低く、

・回復良好(mRS=0-2)の可能性も高かった。

・TC/HDL が4.09以上だとあきらかに予後が良かった。

TC/HDL が高いと急性脳梗塞患者の3ヶ月後の生存率、回復良好の可能性が高かった、


というおはなし。
図:回復良好な脳梗塞患者のコレステロール

感想:

TC=LDL+HDL+TG/5 だから LDLコレステロールはたっぷりあったほうがいいってことなんだよな。

これ↓
悪玉善玉比L/Hが低いと脳内出血で死ぬことが明らかに

2017年1月18日

ハンドグリップで脳梗塞が治るというエビデンス


Physiological Ischemic Training Promotes Brain Collateral Formation and Improves Functions in Patients with Acute Cerebral Infarction.
2016  12月  中国

生理学的虚血トレーニング(Physiological Ischemic Training)という考え方があって、たとえば手脚への虚血刺激で 離れた位置にある心臓の血管新生が促され血のめぐりがよくなるという。

ハンドグリップを用いたアイソメトリック運動での心臓の報告があることから、脳についても同様の効果を確かめてみたそうな。


脳梗塞患者10人と健常者10人について、虚血トレーニングと通常リハビリにグループ分けした。

虚血トレーニングでは、
[ハンドグリップを全力で1分握って1分休み]を10セット x 4回/日 x 5回/週 x 4週間とした。

この前後での脳の還流状態をMRIで測定し、運動機能や血液中の血管増殖因子なども調べたところ、


次のことがわかった。

・トレーニング後、いずれのグループも運動機能、ADL、QoLがおおきく改善した。

・通常リハにくらべ虚血トレーニングでは運動機能とQoLスコアがあきらかに高かった。

・さらに虚血トレーニングでは局所脳血流が通常リハよりも有意に高く、

・同様に血中のVEGF(血管内皮細胞増殖因子 )、EPCs(内皮前駆細胞)も多かった。

・運動機能と局所脳血流レベル、VEGFレベル、EPCs数に正の相関があった。

生理学的虚血トレーニングは血管新生をうながし脳の血の巡りをよくする。その結果、脳卒中患者の運動機能や日常生活動作、生活の質の改善につながるのだろう、


というおはなし。
図:脳血流と生理学的虚血トレーニング

感想:

ようするに健側だけでもいいから筋トレやれってことじゃないかな。

これ↓思い出した。
脳梗塞が簡単に治る 下肢遠隔虚血コンディショニングとは

2017年1月17日

刺激豊富な環境っていうけど、どの刺激がいいの?


Effect of Physical and Social Components of Enriched Environment on Astrocytes Proliferation in Rats After Cerebral Ischemia/Reperfusion Injury.
2017  1月  中国

グリア細胞の1つであるアストロサイトはさいきんまで脳の回復の妨げになると考えられてきたが、実はとても重要であることがわかってきた。

いっぽう刺激豊富な環境が脳の回復をうながすという報告が数多くある。どの種類の環境刺激が脳にいいのかアストロサイトに着目してしらべてみたそうな。


人為的に脳虚血にしたネズミを5つのグループにわけた。

*運動刺激環境(PE):ひろいケージに1匹で遊具がいっぱい
*社会刺激環境(SE):ひろいケージに12匹飼い
*運動社会刺激環境(PSE):ひろいケージに遊具と仲間12匹
*虚血+通常環境(IS):せまいケージに食べ物だけ
*虚血なし+通常環境:せまいケージに食べ物だけ


次のことがわかった。

・行動テストの結果は通常環境にくらべて刺激豊富な環境のネズミで回復がおおきかった。

・梗塞体積が減少したのは運動刺激のあるPE,PSEグループのみだった。

・PE,PSEグループではSEグループにくらべアストロサイトとBDNF(脳由来神経栄養因子)が激増していた。

・アストロサイトとBDNFの増加は機能回復度とよく相関していた。

アストロサイトとBDNFの点で、環境刺激のうち "身体活動" が脳卒中からの回復により重要な刺激要素であった、


というおはなし。
図:梗塞体積と刺激豊富な環境

感想:

これ↓思い出した。
刺激豊富な環境で脳梗塞が治る理由

2016年12月1日

やはり長時間労働は脳卒中のもとなのか


The effect of long working hours on 10-year risk of coronary heart disease and stroke in the Korean population: the Korea National Health and Nutrition Examination Survey (KNHANES), 2007 to 2013.
2016  11月  韓国

長時間労働は健康を損ねると考えられる。そこで脳卒中との関連を男女別に調べてみたそうな。


2008-2012の韓国の国民栄養調査の13799人ぶんの脳卒中データから 10年間リスクを推定したところ、


次のことがわかった。

・週あたりの労働時間と脳卒中リスクは男女ともに明らかに相関していた。

・特に女性の長時間労働の脳卒中リスクは男性よりもかなり高かった。

1週間あたりの労働時間が長いと明らかに脳卒中になりやすかった。とくに女性で顕著だった、


というおはなし。
図:長時間労働と脳卒中リスク

感想:

グラフみると男は暇すぎるほうが脳卒中になりやすいみたい。
とおもったら これは十分な量の仕事に就けない非正規労働者または健康上の問題で働けない人々を反映しているのかも、、、という解説があった。

2016年11月10日

刺激豊富な環境で脳梗塞が治る理由


Effect of enriched environment on angiogenesis and neurological functions in rats with focal cerebral ischemia.
2016  11月  中国

脳卒中のあとに刺激豊富な環境(enriched environment)にいると回復が促されるという報告が数多くある。

刺激豊富な環境の血管新生への影響を調べてみたそうな。


人為的に脳梗塞にしたネズミを刺激豊富な環境と通常の環境に分けた。

「刺激豊富な環境」は通常より広いカゴのなかに はしごや鎖、トンネルやカラーブロックを配置して、毎日並び替えた。そして同時に10匹以上を飼った。

「通常の環境」は より狭いかごに物体は置かず、1カゴあたり4匹ずつ飼った。


2週間後、次のようになった。

・刺激豊富グループで神経機能の改善が明らかに優れており、

・梗塞体積はより小さかった。

・レーザー顕微鏡で刺激豊富グループの血管表面積と血管分枝の増加が確認できた。

・同様に、脳血液関門の損傷も小さくなっていた。

・血管内皮細胞とその増殖因子タンパク質の増加も確認できた。

・運動と知覚機能の向上度が血管新生とよく相関していた。

刺激豊富な環境が脳梗塞後の血管新生を促し機能回復につながったと考えられる、


というおはなし。
図:刺激豊富な環境

感想:

街を歩けばポケモンに当たる。これも刺激豊富な環境のひとつだと思うんだ。

2016年10月29日

脳梗塞が簡単に治る 下肢遠隔虚血コンディショニングとは


Limb remote ischemic conditioning increases Notch signaling activity and promotes arteriogenesis in the ischemic rat brain.
2016  10月  中国

下肢遠隔虚血コンディショニング(LRIC)は下肢を壊死しない程度に圧迫/開放を繰り返す手法で、心臓や脳に対して虚血耐性をもたらすと考えられている。

脳卒中にたいしてどんな効果があるのか実験してみたそうな。


人為的に脳虚血にしたネズミの両下肢に10分間の圧迫/開放を1日3回x14日間継続した。

運動機能および脳組織を調べたところ、


次のことがわかった。

・LRICグループでは局所脳血流が増加し、

・血管新生が進み 動脈径の拡大と血管平滑筋細胞の増殖が見られた。

・動脈新生の増加と運動機能の回復には明らかな関連があった。

・さらにLRICは梗塞周辺での神経 血管分化に関係するNotch1経路の活性化に関わっていた。

下肢遠隔虚血コンディショニングには脳の虚血からの回復過程でNotch1経路が関係する血管新生を促す効果がありそうである、


というおはなし。
図:下肢遠隔虚血の動脈新生効果

感想:

やってることは加圧トレーニングなんだよな、、

2016年9月7日

じつは上肢リハビリがほとんど行われていなかった!


What is current practice for upper limb rehabilitation in the acute hospital setting following stroke? A systematic review.
2016  7月  オーストラリア

脳卒中の急性期は回復著しくリハビリ成果のあがる時期である。

そこで理学療法PT、作業療法OTに費やされる時間を求めてみたそうな。


脳卒中の発症後およそ30日以内のリハビリに関する過去の研究を厳選してPT OTに要した時間のうち上肢リハビリに費やした時間も調べたところ、


次のことがわかった。

・被験者3236人を含む7つの研究がみつかった。

・PT+OTの総時間は1日あたり平均36.7分で、

・そのうち7.9分 21.4%のみが上肢リハビリにあてられていた。

脳卒中の急性期リハビリのPT OTの総時間のうち上肢リハビリにあてられる時間はほんの僅かだった、


というおはなし。
図:上肢リハビリに割く時間

感想:

歩行訓練は付き添っていないと危ないから必然的に時間を食う。

それに対して上肢リハビリは患者ひとりでできる。しかも訓練量が成果に反映せず 回復できる人はなにもしなくても勝手に良くなることが経験的によくわかっている。

だから省略しちゃうんだね。
JAMA誌:課題指向型訓練 やる意味ない

訓練繰り返すほど良くなると思ってたら そうでもなかった

2016年7月20日

脳卒中は腸内細菌に影響し うんこ移植で治る


Microbiota Dysbiosis Controls the Neuroinflammatory Response after Stroke
2016  7月  ドイツ

脳が虚血になると免疫システムが刺激される。これには腸内細菌叢が深く関わっているとされ 腸脳相関の働きと考えられる。

そこで、脳虚血と腸内細菌叢、免疫反応についてネズミで実験してみたそうな。


次のことがわかった。

・脳虚血後 ネズミの腸内細菌叢の構成が大きく変わり、消化管の蠕動運動も弱くなった。

・脳梗塞にしたネズミの腸内細菌を移植されたネズミを脳虚血にしたところ、偽移植よりも梗塞が酷かった。

・この時の腸で発生した免疫細胞の移動を追跡したところ、数日かけて脳に到達していた。

・逆に 健康ネズミの腸内細菌を脳梗塞ネズミに移植したところ、脳卒中の症状が改善した。

脳卒中の免疫反応に腸内細菌叢が強く関わっていた。腸内細菌を通じて脳卒中治療ができるかもしれない


というおはなし。

図:脳卒中ネズミのウンコを移植

感想:

うんこパワーをバカにしてはいかんね。
ネイチャー:糞便移植で脳卒中が治るかも

2016年5月13日

アスピリンに脳卒中予防効果はあるのかないのか


Aspirin for Stroke Prevention in Elderly Patients With Vascular Risk Factors
2016  5月  日本

脳卒中再発予防の抗血小板薬として アスピリンは世界でひろく使用されている。しかしアスピリンの脳卒中一次予防効果については議論が多く しかもアジア人でのエビデンスはほとんどない。

そこで アスピリンの脳卒中予防効果を日本人で大規模に調べてみたそうな。


60-85歳で高血圧、脂質異常、糖尿病などをもつ14464人についてアスピリン処方グループとアスピリンなしグループに分けて5年間フォローしたところ、


次のようになった。

・この間の脳卒中発生率は両グループでほぼ同じだった。

・アスピリングループでは脳梗塞とTIAが少なかったが有意なほどではなかった。

・アスピリングループで脳内出血が多かったが有意な差ではなかった。

・しかし70歳以上で喫煙習慣や糖尿病がある場合、アスピリンの脳卒中予防効果は明らかに 無かった。

アスピリンの脳卒中予防効果は、少なくとも脳卒中のリスク要因を持つ70歳以上の日本人では まったくその効果が認められなかった、


というおはなし。

図:アスピリン脳卒中予防効果

感想:

効果がひじょうに微妙だということはよーくわかった。

2016年3月29日

ネイチャー:糞便移植で脳卒中が治るかも


Commensal microbiota affects ischemic stroke outcome by regulating intestinal γδ T cells
2016  3月  アメリカ

腸内細菌は宿主の免疫系および脳を含む臓器の病気プロセスに影響しうる。

そこで腸内環境の変化が脳梗塞にどう影響するものか実験してみたそうな。


腸内に特定の抗生物質に弱い細菌または抵抗性のある細菌を持つ2種類のネズミを用意した。

抗生物質を与えた後、人為的に脳虚血状態にしたところ、


次のことがわかった。

・抗生物質に弱い腸内細菌のネズミの梗塞体積は 60%小さかった。

・腸内環境の変化により 免疫細胞の髄膜への移動と炎症関連タンパク質が抑えられたことが脳保護につながったと考えられた。

腸内の細菌環境を変えたら脳梗塞ダメージに大きな差が生じた。糞便移植による脳卒中治療の可能性が示された、


というおはなし。

図:腸内環境と脳梗塞

感想:

糞便移植の話題をさいきんよく耳にする。他人のうんこの一部を腸に注入することでその人物の能力をコピーできるらしい。

製薬会社はやがて有名スポーツ選手やアイドル歌手とドナー契約を結んで 生きたまま腸まで届く細菌カプセルを販売して大変な人気となるだろう。

2016年3月19日

脳梗塞でコレステロールを下げるとやがて再発 要介護


Low total cholesterol level is the independent predictor of poor outcomes in patients with acute ischemic stroke: a hospital-based prospective study.
2016  3月  中国

脳梗塞患者のコレステロールが低い場合の長期的な回復度について 大規模に調べてみたそうな。


アテローム血栓性脳梗塞の患者6407人について入院時の総コレステロール値と3,12,36ヶ月後の回復度との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・19.6%がコレステロールが低いグループ(157mg/dl未満)で、これは男性に多かった。

・コレステロールが低いグループには高齢、前頭部梗塞、心房細動、喫煙、飲酒、糖尿病、肥満の者が多かった。

・36ヶ月後に要介護または再発した患者はコレステロール低いグループで明らかに多かった。

・この関連は年齢、性別、重症度を考慮に入れても変わらなかった。

・ただし 死亡率と脳卒中後のコレステロール値との有意な関連はなかった。

アテローム血栓性脳梗塞患者がスタチン治療でコレステロールを下げると やがて要介護状態や再発を引き起こすかもしれない、


というおはなし。

図:総コレステロール値


感想:

総コレステロール値157って低めだけど異常ではないよな。

アテローム性の梗塞になった人は 当然のごとくコレステロール下げることに血道になってるだろうし 笑い事じゃないよね、、、、
脳梗塞から脳出血へ コレステロールとの関連が明らかに

2016年2月25日

無症候性脳梗塞がみつかった...((((;゜Д゜)))


Silent Brain Infarction and Risk of Future Stroke
A Systematic Review and Meta-Analysis
2016  2月  アメリカ

無症候性脳梗塞が見つかった人のその後の脳卒中のなりやすさについて これまでの研究をまとめてみたそうな。


MRIで無症候性脳梗塞を診断され その後の脳卒中の有無をフォローされた被検者を含む信頼度の高い研究を厳選し、データを統合 再解析したところ、


次のことがわかった。

・14000人あまりの被検者を含む13件の研究がみつかった。

・無症候性脳梗塞とその後の脳卒中には有意な関連があった。

・無症候性脳梗塞は60-70代の18%に見つかり、

・無症候性脳梗塞がある人が 次に症状のある脳卒中になるリスクは2.06倍だった。

高齢者の5人に1人に無症候性脳梗塞がみつかり その後の脳卒中リスクは2倍だった、


というおはなし。

写真:無症候性脳梗塞its not mine.

感想:

もっと多くの人に見つかって リスクも高いものだと思ってた。案外たいしたことないのね。

2016年1月20日

感情失禁で泣きと笑い どちらが多いのか?


Prevalence of Pseudobulbar Affect following Stroke: A Systematic Review and Meta-Analysis.
2016  1月  イギリス

脳卒中患者の感情変化の不安定さはよく知られているが、どのくらいの患者がそうなるのかは明らかでない。

そこで脳卒中のあとに情動調節障害であるスードバルバーアフェクト(PBA)になった患者についてのこれまでの研究を総括してみたそうな。


関連する信頼度の高い研究を厳選してデータを統合 再解析したところ、


次のことがわかった。

・被検者3391人を含む15件のPBA研究がみつかった。

・PBA患者の割合は、脳卒中の発症後1ヶ月未満で17%、1-6ヶ月内で20%、6ヶ月以降では12% だった。

・症状は、笑いの暴走よりも泣くほうが多かった。

泣き笑いの感情がコントロールできなくなるスードバルバーアフェクトは、脳卒中患者のおよそ5人に1人が経験していた。さらに8人に1人では半年後にも起きていた、


というおはなし。




感想:

感情失禁のほうがわかりやすいな。

2016年1月9日

病院で脳梗塞→すぐに治療できるから安心... ところが


Comparison of outcomes of patients with inpatient or outpatient onset ischemic stroke.
2016  1月  アメリカ

脳梗塞の再還流治療には適した時間が限られているため患者が病院に早く到着できるよう改善が進められている。

既に入院している患者ではそのあたりはどうなのか、調べてみたそうな。


2009-2013に新たに脳梗塞になった患者176571人のうち、脳卒中とは別の病気ですでに入院していて脳梗塞になった者 および外来の患者に分けてフォローしたところ、


次のことがわかった。

・全体の90.7%が外来の患者で、9.3%がすでに入院していて脳梗塞になった患者だった。

・すでに入院していた患者の死亡率は高く、入院日数は長かった。

・さらに血栓溶解治療や機械的血栓除去術などが行われる率も低かった。

すでに入院中の患者が脳梗塞になった場合、血栓溶解治療などが行われることは少なく、外来の脳梗塞患者よりも死亡率は高く入院も長かった、


というおはなし。

図:入院患者

感想:

医療のプロ集団のまっただ中に居て、脳卒中のサインがうっかり見逃される可能性はとても低い。なのに治療が行われないのはなぜか?

血栓溶解治療のすばらしさをマスコミに謳っているのは脳外のお医者さんだけであって、他科ではその有効性の高さをほとんど認めていない、ってことなんだと思う。

2015年12月14日

ラクナ梗塞の症状がすぐに消えちゃいました


Transient and persistent symptoms in patients with lacunar infarction: results from a prospective cohort study.
2015  11月  中国

症状を伴うラクナ梗塞には 一過性のものと持続性のものがある。両者の特徴を知らべてみたそうな。


症候性のラクナ梗塞でMRIを撮った外来患者251人について6ヶ月間フォローしたところ、


次のことがわかった。

・77.3%の患者は症状が一過性で、23.7%は持続性だった。

・一過性の患者は若く、症状も軽く、梗塞も小さく、前頭部が多かった。

・生存率は一過性患者が明らかに高く、

・再発も 30.9% vs 54.4% で一過性患者が少なかった。


症候性のラクナ梗塞には一過性のものが多く、症状が持続するタイプよりも死亡率や再発率が低かった、


というおはなし。

図:ラクナ梗塞の再発

感想:

どんな症状であれ その原因を数mmの梗塞と関係付けることに どれほどの説得力があるのかな。

2015年11月7日

鼻炎のメリット→脳梗塞予防効果


Risk relation between rhinitis and acute ischemic stroke.
2015  11月  台湾

慢性的な炎症は動脈硬化を促し脳梗塞の原因になると言われている。

そこで鼻炎と脳梗塞の関連を調べてみたそうな。


61899人の鼻炎患者および鼻炎のない123798人を10年間フォローして、脳卒中の有無を調べ関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・鼻炎グループの脳梗塞リスクは鼻炎なしグループの0.74倍だった。

・糖尿病や高血圧のない者に限定すると、鼻炎グループの脳梗塞リスクは0.69倍だった。

・49歳以下、50-64歳、64歳以上のいずれの年齢層でも 鼻炎グループで同程度に脳梗塞リスクが低かった。


慢性的な鼻炎があると明らかに脳梗塞になりにくかった、


というおはなし。

図:鼻炎と脳梗塞リスク

感想:

子供のころから鼻炎にはずーっと悩まされてきて、初めて聞く朗報だわ。

2015年10月5日

障害の残らない梗塞の大きさが明らかに


Final infarct volume discriminates outcome in mild strokes.
2015  10月  アメリカ

軽症の脳梗塞から完全回復できる梗塞の限界の大きさを調べてみたそうな。


神経症状の軽い脳梗塞患者65人について最終的な梗塞の体積と回復度との関連を解析した。

日常生活指標である修正ランキンスケール( modified Rankin scale )を使って、

mRS 0-1 障害なし と mRS 2-6 障害あり、の境目になる最大の梗塞体積を求めた。


次のようになった。

・障害が残るか否かを決める梗塞体積は20mLとなった。

・梗塞体積20mL未満では82%の患者が障害なしだった一方、

・20mL以上では障害なし患者は36%にとどまった。

・この関連は年齢、性別、神経症状の重さに依らなかった。


軽症脳梗塞患者の場合、のちに障害が残らない最大梗塞体積として 20mLが最適だった、


というおはなし。

図:修正ランキンスケール


感想:

すこし前のこの記事↓では 39mLだったが mRS 0-2 を回復良好としていたから、つじつまはあう。
のうこうそく この体積なら だいじょうぶ
ちなみに 20mLって直径3cmくらいの球に相当する。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇■

 脳卒中をやったなら
 おぼえておきたい回復のヒント100(無料
メールアドレス  例:stroke@example.co.jp


過去7日間で人気の記事ベスト10