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2017年10月20日

3年後の手の回復程度


Patient reported outcomes of hand function three years after stroke.
2017  10月  オランダ

脳卒中を発症するとおよそ80%の患者の手の機能に問題が生じる。そして3ヶ月後 20%の患者は程度の差はあっても手の機能になんらかの問題がのこると考えられている。

手の機能評価には多くの側面からのアプローチが必要になる。
こんかい Michigan Hand Outcomes Questionnaire (MHQ)アンケートをもちいて発症後3年ほどの脳卒中患者の「手の回復度」についてしらべてみたそうな。


発症から2-5年(平均36ヶ月)の脳卒中患者576人にMHQアンケート用紙を送った。

MHQは手に関する6つのドメイン(機能、日常生活動作、仕事、疼痛、外見、満足度)からなり各100満点で57の質問がある。


次のようになった。

・36%から回答があり、非回答者との年齢(平均63.8)や性別の差はなかった。

・MHQの総合スコアの中央値は79.9、

・各ドメインのスコアは、機能75.0、日常生活動作90.5、仕事85.0、疼痛100(痛みなし)、外見93.8、満足度83.3 だった。

・もともと重症だった者や小脳 脳幹以外の脳卒中、低教育歴の者でMHQスコアが低かった。

発症からおよそ3年後の脳卒中患者についてMHQアンケートで手の回復度を複数の側面から評価できた。手の見た目の「美しさ」や機能上の「満足度」はおもいのほか重要と考えられた、


というおはなし。
図:脳卒中から3年後の手の回復

感想:

低教育歴でスコアが低いのは、関連情報に乏しくて現状を良しとするべきか判断がつかないからなんだろな。

2020年9月12日

脳卒中後 うんこの出がわるいと認知障害

2020  9月  中国


軽度認知障害(MCI)は認知症の前段階であり、治療可能な期間でもある。

改善可能ないくつかの危険因子がわかっているが、MCIと食生活や排便との関連性は十分にあきらかになっていない。

そこで、シンガポールの高齢者を対象にくわしくしらべてみたそうな。

2021年3月22日

脳卒中のサイン FAST 対 112

2021  3月  台湾


脳卒中患者の救急入院までの時間を短縮するためにFASTキャンペーンが行われてきた。

FASTは脳卒中の初期症状と対応を face, arm, speech, time として、人々にシンプルに伝えることができる。

しかし英語を母語とする人口は世界の5%程度に過ぎない。そこで言語によらずユニバーサルに通用する脳卒中キャンペーンとして、「112」が2018年に考案された。

112は70ヶ国以上が採用する救急番号でもあり、それを 1→顔、1→腕、2→言葉のもつれ、に関連付けて教育するというものである。

これらFASTと112のキャンペーンの記憶効果を、台湾人を対象にくらべてみたそうな。

2017年5月4日

福祉国家スウェーデンの経済格差と脳卒中再発率


Socioeconomic Status and the Risk of Stroke Recurrence
2017  4月  スウェーデン

社会経済的地位と脳卒中の発生率の研究はおおくあるが、再発率についてのものは少ないのでしらべてみたそうな。


スウェーデンの脳卒中患者2001-2012の記録のうち、発症から28日間以上生存した患者168295人のデータを抽出して解析したところ、


次のことがわかった。

・この間に患者23560人が脳卒中を再発した。

・1年再発率は5.3%、5年再発率は14.3%だった。

・高学歴、高収入だと再発リスクは低かった。

・中卒者にくらべ大卒者の再発リスクは0.902倍で、

・低収入者にくらべ高収入者の再発リスクは0.955倍だった。

・再発率は低下傾向にあるいっぽう 社会経済地位と再発リスクとの逆相関関係は変わっていなかった。

スウェーデンのように経済格差が小さく福祉の充実した国にあっても社会経済的地位が脳卒中再発率に反映していた。格差のおおきい他の国では推して知るべし、、


というおはなし。
図:教育歴、収入と脳卒中再発率

感想:

再発には影響しないとおもってたよ。

2016年5月8日

脳卒中のメキシコ系アメリカ人が復職しにくい理由


Mexican Americans are Less Likely to Return to Work Following Stroke: Clinical and Policy Implications.
2016  4月  アメリカ

脳卒中後の復職のしやすさを人種間で比べてみたそうな。


メキシコ系アメリカ人および白人の脳卒中経験者729人について調査したところ、


次のことがわかった。

・27%が脳卒中発症時に仕事に就いていた。

・そのうち40%が90日以内に復職した。

・メキシコ系アメリカ人の復職率は白人の半分以下だった。

・この人種間の差は、神経症状の重さと教育歴を考慮すると小さくなった。

半数以上の脳卒中経験者が90日以内には復職していなかった。メキシコ系アメリカ人の復職率は白人に比べ低かったが、これは神経症状が重いことと学歴の低さによるものだった、


というおはなし。

写真:メキシコ系アメリカ人


感想:

ヒスパニック系アメリカ人のなかで最も多いのがメキシコ系ってことと理解。

これ↓思い出した。
生粋のヒスパニックは脳卒中に強い

2012年10月15日

頭を鍛えておくと脳卒中になったあとも安心


Educational History Is an Independent Predictor of Cognitive Deficits and Long-Term Survival in Postacute Patients With Mild to Moderate Ischemic Stroke.
2012  8月  フィンランド




脳卒中患者の学歴と 認知機能の低下、再発率、死亡率との関連を調べたそうな。



486人の軽中程度の脳梗塞患者を

神経心理テストの対象とし、12年間追跡調査した。




解析の結果、次のようになった。

・学歴の長い患者は年齢、性別等に係わらず、遂行機能障害が少なかった。

・学歴があると記憶障害、失語症、視空間障害、痴呆になりにくかった。

・学歴と脳卒中再発率とは関連はなかった。

・学歴があると生存率がよかった。







脳卒中患者の学歴が長いほど認知障害や痴呆が少なく、予後も良い。


学歴が長いってことは脳が良く鍛えられているわけで、

脳卒中による障害への耐性が強いのかも知れない



というおはなし。

2020年2月15日

貧困農家の5年再発率


Rate and Determinants of Recurrence at 1 Year and 5 Years After Stroke in a Low-Income Population in Rural China
2020  1月  中国
全世界で年間440万人が脳卒中で亡くなっていて、全死亡原因の9%をしめている。

高所得国での脳卒中発生率は低下傾向にあるものの、絶対発症者数は過去20年間で84%増加している。

また75歳未満の脳卒中経験者数は高所得国にくらべ中低所得国のほうが30%おおい。

アメリカ、イギリス、オーストラリアでのこれまでの調査では脳卒中の5年間の累積再発率は19-32%にあることがわかっている。

いっぽう中国では年間250万人があらたに脳卒中になり、脳卒中経験者は750万人いると考えられている。さらに都市部と農村部での脳卒中発生率は過去20年間上昇傾向にある。

脳卒中の再発率についての住民ベースの調査がすくないのでくわしくしらべてみたそうな。

2019年3月26日

再発率急上昇中 in China


Trends in the incidence of recurrent stroke at 5 years after the first-ever stroke in rural China: a population-based stroke surveillance from 1992 to 2017

いっぱんに再発は脳卒中患者の30%以上をしめるという。

過去20年間で世界全体の脳卒中経験者数は84%増加するいっぽう、高所得国での脳卒中発生率は低下傾向にある。

中国では脳卒中発生率は上昇傾向にあるが、再発率についての集団ベース研究はほとんどないのでくわしくしらべてみたそうな。



1992-2017年の中国農村部での脳卒中患者768人について、その後の5年間の再発の有無をしらべ傾向を解析したところ、



次のことがわかった。

・5年間に全体の26.3%が再発を経験した。彼らは平均65歳で比較的若く 平均教育歴3年で 88%は中学校をでていなかった。脳内出血の32%、脳梗塞の25.2%が再発していた。年齢調整後の再発率は10万人あたり年間43.93人だった。

・2006-2012年の患者に限定すると、再発率は男性が107.79人で 65歳以上では557.76人だった。

・再発率はあきらかな上昇傾向にあり、1992-1998と比べると2006-2012では相対リスク6倍以上、女性はさらに高かった。

中国農村部の脳卒中患者の26%が発症後5年間に再発していた。再発率はおおきく上昇傾向にあった。緊急のリスク管理対策が求められる、


というおはなし。

図:中国の再発リスク傾向


感想:

リスク管理よりも基礎教育の普及がさきかな。

2019年12月3日

情報処理速度の低下 4年後の


Slowed Information Processing Speed at Four Years Poststroke- Evidence and Predictors from a Population-Based Follow-up Study
2019  11月  ニュージーランド

認知障害は脳卒中経験者の35-70%におきる。そのなかでも情報処理速度( Information Processing Speed:IPS)の低下は急性期患者の70%におよぶという。

IPSの低下は認知障害の他の側面にもおおきく影響し、数字モダリティー検査(Symbol Digit Modalities Test:SDMT)のスコアによく反映されると考えられている。

IPSの低下をもたらす要因と長期の有病率についての調査はほとんどないのでくわしくしらべてみたそうな。

2016年10月23日

近所が貧乏人ばかりだと脳卒中になりやすい


Neighborhood socioeconomic index and stroke incidence in a national cohort of blacks and whites
2016  10月  アメリカ

近隣住人の社会経済的ステータスが脳卒中のなりやすさに影響するものかどうか調べてみたそうな。


脳卒中死亡率の高い州の住民について 収入、資産、教育歴、職種などから地域住人の社会経済的レベルを評価し、そのうち脳卒中歴のない45歳以上の白人、黒人 計24875人を7年半フォローしたところ、


次のことがわかった。

・最上位の25%にくらべ近隣住人の社会経済的ランクが1つ下がるごとに脳卒中のなりやすさが1.28倍→1.38倍→1.56倍と上昇していった。

・個人の社会経済状況と脳卒中リスク要因を考慮に入れてもこれら関連は有意なままだったが、人種や性別による差は消滅した。

近隣住人の社会経済的レベルが低いと脳卒中リスクは高くなった。この関連は人種や性別に依らなかった、


というおはなし。

図:


感想:

貧困度ハンパない途上国に引っ越したひとの脳卒中率をしらべてほしい。

2022年10月18日

高齢者はコレステロール高いほど認知機能よい

2022  10月  中国


脂質代謝は心血管系の健康に関連すると考えられているいっぽう、

脳は体内でもっともおおくのコレステロールを含む臓器であり、コレステロールは脳の活動に重要である。

血液中のコレステロールと認知機能との関係についてはあきらかになっていないので、くわしくしらべてみたそうな。

2018年9月23日

高血圧と認知症の関係


Hypertension and High Blood Pressure Are Associated With Dementia Among Chinese Dwelling Elderly- The Shanghai Aging Study
2018  9月  中国
高血圧症の罹患率は世界的に高く、成人の3分の1、65歳以上の3分の2に及ぶ。

いっぽう血圧が低いと認知症リスクが高まるとする報告もあり、高血圧と認知症との関連については結論がでていない。

そこで中国人を対象に血圧と認知機能との関連を大規模にしらべてみたそうな。


60-85歳の上海住民3327人について医療記録から高血圧症の診断の有無をしらべ、さらに早朝の血圧測定を行い、
認知機能テストの結果(正常、認知障害、認知症)との関連を解析したところ、


次のようになった。

・認知症患者に占める高血圧症の割合は76.5%とあきらかに高く、次いで認知障害の59.3%、認知正常の51.1%だった。

・年齢、性別、教育歴、一人暮らしなどの関連要因を考慮にいれてなお、高血圧歴、高血圧の期間、高血圧の重症度が認知症リスクと正の相関を示した。

・これらは早朝測定の収縮期/拡張期血圧についても同様の関連を示した。

高血圧だと認知症になりやすいのかも、、


というおはなし。

図:高血圧と認知症リスク


感想:

高すぎても低すぎてもいけないんだろね↓きっと。
脳梗塞のあと認知障害をふせぐ血圧がわかった

2018年6月6日

微小脳出血と軽度認知障害


Cerebral Microbleeds Are Associated With Mild Cognitive Impairment in Patients With Hypertension
2018  6月  中国

微小脳出血は脳小血管病を反映していると考えられMRIで確認できる。いっぽう脳小血管病はアルツハイマー病など認知症の要因の1つでもある。

そこで、微小脳出血と 軽度認知障害との関連をくわしくしらべてみたそうな。


50歳以上、高血圧症で脳卒中歴のない983人について、

微小脳出血の数と位置 および認知機能検査の結果との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・164人が軽度認知障害と診断された。

・軽度認知障害の者ほど微小脳出血がおおかった。

・微小脳出血の位置(皮質や深部)によらずその存在自体が軽度認知障害と関連し、

・年齢、性別、教育歴、他の心血管要因 等を考慮にいれてもこの関連は変わらなかった。

・特に微小脳出血が5個以上あると認知機能スコアがあきらかに低く、情報処理スピードなどのパフォーマンスが悪かった。

微小脳出血の存在およびその個数が高血圧患者の軽度認知障害とあきらかに関連していた、


というおはなし。
図:微小脳出血 皮質と深部

感想:

こういうものが見つかるのが怖くて ずっとMRI撮ってないんよ。

[微小脳出血]の関連記事

2018年1月13日

働いていた軽症脳卒中患者は回復に不満が少ない


Pre-stroke employment results in better patient-reported outcomes after minor stroke: Short title: Functional outcomes after minor stroke.
2017  1月  アメリカ

神経症状の重さをしめすNIHSSスコアが低い軽度の脳卒中で、片麻痺や失語などの客観的な障害が残らなかったとしても 手や脚の動かしづらさや注意力不足などを訴える脳卒中患者はすくなくない。

そこで軽症脳卒中患者の主観的回復度と関連要因についてくわしくしらべてみたそうな。


発症から3ヶ月前後で、NIHSSスコア4以下の軽症脳卒中患者151人
およびTIAまたは脳卒中類似症状の患者40人について、

身体機能の主観的な問題の数(1-50)およびその深刻さを3段階評価してかけ合わせた負担度(1-150)、
そしてうつ 疲労の程度を測定し 比較した。


次のことがわかった。
・患者の主観的問題数は 11.7 vs. 6.9、負担度は 26.5 vs.12.3 でいずれも軽症脳卒中グループが高く、

・うつ、疲労の程度も高かった。

・これらは脳卒中患者の重症度や教育歴、収入、結婚歴と関連は無かったが、

・発症前に現役労働者だった場合には全カテゴリについて良好な回復を報告していた。

・この関連は他の要因を考慮にいれても変わらなかった。
軽症脳卒中患者の発症直前の就労状況が予後に反映していた。現役労働者だった患者は年齢や重症度によらず主観的な回復が良かった、


というおはなし。
図:雇用ステータスと脳卒中転帰

感想:

労働者にもとめられるもっとも重要な特性は、

「自分の体調もふくめ日々変化する状況に適応できる能力である」、と考えれば納得がゆく。

2018年7月10日

底辺家庭のこども 脳卒中からの1年後


Socioeconomic determinants of outcome after childhood arterial ischemic stroke
2018  7月  カナダ

脳卒中の発生率や重症度 回復度と社会経済的地位との関連は成人についてはよく研究されているが子供のそれはほとんどないので大規模にしらべてみたそうな。


37カ国にある複数施設での2010-2014の子供の脳梗塞患者355人について、

世帯収入、親の教育歴、住居の都会度、リハビリサービスを受けた回数、
等をしらべ、1年後の回復度(Pediatric Stroke Outcome Measure)スコアとの関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・年間世帯収入が10000ドルを下回る超低所得グループの回復度は明らかに低かった。

・脳卒中の原因や居住国の所得レベルを調整してもその関連は変わらなかった。

・所得額は1年時点でのリハビリサービスの利用状況とは関連がなかった。

国際的な大規模調査により、子供の脳卒中は低所得家庭ではあきらかに回復度が低いことがわかった。これは脳卒中の種類や合併症、リハビリサービスの有無では説明がつかなかった、


というおはなし。
図:こども脳卒中の回復度と世帯収入

感想:

上のグラフみると最低所得層で死亡割合がとてもおおきい。脳卒中で弱った子供は生存競争に敗れ淘汰されてしまうのだろうか。

2013年6月25日

持ち家がない中年女性は脳卒中にとてもなりやすいことが判明


Educational and homeownership inequalities in stroke incidence: a population-based longitudinal study of mid-aged women.
2013  6月  オーストラリア

中年女性の脳卒中と社会経済的状況との関連を調べてみたそうな。


1946-51年生まれの女性の3年毎の調査データを解析した。


次のようになった。

・47-52歳の女性11468人のうち、12年間に177件の脳卒中が発生した。

・学歴と持ち家の有無が脳卒中と大きく関連していた。

・生活習慣(喫煙、運動、飲酒、肥満)や既往歴、抑うつ、夫婦間の状況などの因子を考慮に入れると、学歴と脳卒中の関連はさほど強くなかった。

・しかし、持ち家が無い場合の脳卒中リスクは依然高く、持ち家がある人に比べ1.6倍だった。


学歴の低い中年女性は脳卒中リスクが高かったが、これは生活習慣などで説明がついた。一方、持ち家がない場合にも脳卒中リスクが高く、この理由は不明だった、


というおはなし。

写真:持ち家

2016年7月2日

やがて認知症になる脳卒中患者の特徴


Delayed-onset dementia after stroke or transient ischemic attack.
2016  6月  中国

脳卒中のあとすぐに認知症にならなかった患者でも やがて認知症を発症することがある。そのメカニズムを調べてみたそうな。


脳卒中やTIAの患者のうち 半年以内に認知症になった者を除く919人を3年間フォローした結果、


次のことがわかった。

・この間に40人4.4%が認知症になった。

・断層画像上では重度の微小血管障害がみられ、白質変性を伴うラクナ(ちいさな空洞)が3ヶ所以上存在していた。

・年齢、性別、教育歴を考慮すると高血圧と糖尿病との関連が強かった。

・遅れて認知症になった患者の19.4%にはアルツハイマー病に似たβアミロイドの集積が見られ、

・彼らの半数以上に重度の微小血管障害が確認できた。

脳卒中やTIAのあと遅れて認知症になる患者には重度の微小血管障害が共通していた、


というおはなし。

図:アルツハイマーPiB

感想:

うれしいニュースではないな。
人の名前が出てこない 一瞬でできたはずの暗算ができない、、なんてことがよくあるから。

これ↓思い出した。
脳内出血で早くに認知症になる人の特徴

2017年5月7日

仕事のストレスと脳卒中


The psychosocial work environment is associated with risk of stroke at working age.
2017  3月  スウェーデン

脳卒中はおおくの要因がからんだ病気である。たとえば 教育歴や経済的地位との関連はあきらかになっている。

こんかい職場の心理社会的環境と脳卒中リスクとの関連についてしらべてみたそうな。


30-65歳でフルタイムの職に就いていた脳卒中患者198人と健常者396人について過去12ヶ月間の職場環境についてのアンケート調査を行い 関連を解析したところ、


次のことがわかった。

1) 仕事の要求度にくらべ裁量権が低い状態 および

2) 仕事の努力/経済心理的報酬 の比が1より大、

3) そして上司や同僚との衝突、

の3ついずれもが あきらかな独立した脳卒中リスク要因だった。

脳卒中患者には発症まえの12ヶ月間に仕事上の心理社会的逆境がよくみられた、


というおはなし。
図:職業ストレスと脳卒中リスク

感想:

これらの要因はいずれも客観評価がきわめてむつかしく、雇われ人をやっているかぎりは避け得ないものばかり。
自分の考え方を変えるしかないな。

2018年3月21日

Stroke誌 : 脳卒中後の認知機能低下の特徴


Risk Factors for Poststroke Cognitive Decline
2018  3月  アメリカ

脳卒中をきっかけに認知機能の低下スピードが速くなることがわかっている。どういった特徴をもった脳卒中患者がそうなりやすいのかしらべてみたそうな。


45歳以上の22875人を8年間ほどフォローした結果、


次のことがわかった。
・この間に694人が脳卒中になった。

・認知機能全般、新規学習、言語記憶、遂行機能は脳卒中直後に急激に低下した。

・認知機能全般の急激な低下は黒人、男性、心原性またはアテローム血栓性脳梗塞でおおきかった。

・遂行機能の急激な低下は教育歴の短い者でおおきかった。

・脳卒中あと認知機能の長期の低下スピードは、認知機能全般と遂行機能で速く、新規学習、言語記憶では脳卒中前と変わらなかった。

・高齢、脳卒中ベルト(多発地帯)以外の住人、心原性脳梗塞 で認知機能全般の長期の低下スピードがおおきかった。

・遂行機能の長期の低下スピードは高齢、高血圧でない患者でおおきかった。

脳卒中は認知機能の経年劣化過程におおきなインパクトがあった。とくに高齢、心原性脳梗塞で顕著に低下した、


というおはなし。
図:脳卒中による認知機能低下モデル

感想:

上の認知機能モデルで 脳卒中をきっかけに崖のように落ち込んでいるところが「急激な低下」で、その後のスロープの傾きを「長期の低下スピード」と解釈した。

高血圧のほうが遂行機能の低下スピードがゆるいってとこがおもしろい。脳卒中やった人が血圧をがんばって下げるとボケが加速するんじゃないかな。
血圧が低いと死にたくなることが明らかに

2022年1月17日

脳内出血も早く病院に行ったほうがいいの?

2021  12月  メキシコ


脳梗塞では発症から病院到着までの時間が予後におおきく影響する。

しかし脳内出血では病院到着までの時間と予後との関連についての研究がすくないので、くわしくしらべてみたそうな。
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