元2021 10月 アメリカ
脳深部刺激(Deep brain stimulation:DBS)で脳卒中後の上肢機能がおおいに改善したそうな。
10月20日の米国神経外科学会でのクリーブランドクリニックの発表。
小脳の歯状核と視床-大脳皮質をつなぐ経路を刺激してリハビリテーションを組み合わせることで機能回復を促すことができるかをしらべた(Electrical Stimulation of the Dentate Nucleus for Upper Extremity Hemiparesis Due to Ischemic Stroke:EDEN試験)。
慢性期で中等度以上の上肢麻痺のある脳卒中経験者12人について、通常のリハビリテーションののち、DBS電極を埋め込み、
その後2ヶ月間リハビリテーションを継続し、さらに1ヶ月間のDBSを与えた。
Fugl-Meyer上肢(FMA-UE)で評価した。
次のようになった。
・全員がこの第1相試験を完遂した。手術による死亡、出血、感染症などの合併症はなかった。3人が吐き気を報告したのみだった。・治療と言える効果(FME-UEが4.5ポイント以上の改善)は、9人に認められ、平均改善度は11.8ポイントだった。・特に遠位運動機能がわずかながら残っていた7人については、平均16.4ポイントの改善が見られ、ADLの有意な向上も認められた。・DBSが運動に関係する皮質活動の脳波変調と関連していた。
小脳の歯状核をターゲットにした脳深部刺激により慢性期脳卒中で上肢麻痺の患者の日常生活動作が改善した。次は40人の患者を対象としたランダム化比較試験を計画している、
というおはなし。
感想:
これ↓の続きだった。にわかには信用できない。