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2025年10月28日

頭のいいやつほどな、脳卒中でこもるんや──そんなんで社会戻れるかい?

2025  10月  中国


脳卒中を経験した人は、体のまひや言葉の障害だけでなく、「人とのつながりを失ったような気持ち」や「恥ずかしさ(スティグマ)」にも悩むことが多い。

入院中の人ほど、自分で動けず家族や社会に頼ることになり、孤立感が強まりやすい。
これまで、年齢や収入などとスティグマの関係は調べられてきたが、「社会的疎外感(まわりから切り離された気持ち)」がどのように関係するかは、あまり明らかになっていなかった。

そこで、脳卒中で入院している人の社会的疎外感とスティグマの関係をくわしくしらべてみたそうな。

2025年10月25日

なぜ“やばい薬”をほめるのか──クラゾセンタンに見る医療界のポジション心理

2025  10月  日本


くも膜下出血のあとに起こる「脳血管れん縮(SVS)」は、再出血や脳梗塞を引き起こして回復を悪くする原因になる。

クラゾセンタンという薬は、血管を強く縮める物質エンドセリン-1の働きを抑えるもので、海外の試験ではれん縮を防ぐ効果が確認されている。ただし、副作用としてむくみや低酸素などがあり、体の調子が変わりやすいことが知られている。

そこで、クラゾセンタンを使うと脳血管れん縮が減るだけでなく、歩き始めまでの回復も早まる可能性をくわしくしらべてみたそうな。

2025年10月24日

女性に多いのに、回復は男女で同じ?――くも膜下出血の治療パラドックス

2025  9月  ドイツ


くも膜下出血(SAH)は、脳の中の血管(動脈瘤)が破れて起こる病気で、女性のほうが男性より2倍以上多いことが知られている。

これまでの研究では「女性の方が重症になりやすい」「脳の血流が悪くなるDCIを起こしやすい」と言われてきたが、結果はまちまちだった。

そこで、「本当に男女で違いがあるのか?」「もしあるとしたら、どの段階(発症・治療・回復)で差が出るのか?」を、650人の患者データをもとにくわしくしらべてみたそうな。

2025年10月18日

軽症くも膜下出血の7.8%が悪化 その原因は“病気”ではなく“治療”か?

2025  10月  中国


くも膜下出血(aSAH)は「重い病気」という印象が強いが、実際には発症時に意識がはっきりしていて、頭痛だけで見つかるような軽症タイプ(good-grade:WFNS I〜III)が全体の約8割を占める。

このタイプの多くは回復が良いとされるものの、中には治療後に後遺症を残したり、思わぬ経過をたどる人もいる。

なぜ軽症のはずなのに悪くなるのか、その理由はこれまでよくわかっていなかった。
そこで、「軽症くも膜下の中で悪くなる人」にはどんな特徴があるのかをくわしくしらべてみたそうな。

2025年9月30日

治せば安心は幻想? 未破裂脳動脈瘤の予防手術が残す後遺症の重み

2025  9月  ドイツ


脳動脈瘤は破裂すると命に関わるくも膜下出血を起こすため、早い段階でどう対応するかが大きな課題になっている。

最近はMRIなどの画像検査の進歩で、症状がない段階で未破裂の動脈瘤が偶然見つかることが増えてきた。なかでも複数の瘤を持つ「多発例」はリスクや経過が複雑で、どのように治療するのがよいのかまだはっきりしていない。

そこで、多発の未破裂瘤を持つ患者について、その特徴や治療の結果を整理し、よりよい管理方法をくわしくしらべてみたそうな。

2025年9月29日

“あの注射”の後に残る不調──脳卒中との意外な関係

2025  9月  ルーマニア


COVID-19感染後に長く続く症状は「Long COVID」と呼ばれ、疲労や呼吸困難だけでなく、神経学的な不調も多く報告されている。

脳卒中は世界的に主要な死因・後遺症原因であり、COVID-19との関連性も指摘されてきた。しかし、Long COVIDを有する患者が脳卒中で救急外来を受診した場合、その症状や治療成績がどのように異なるのかについては十分に明らかにされていない。

そこで、Long COVIDの既往が脳卒中救急診療に与える影響をくわしくしらべてみたそうな。

2025年9月17日

めまいの半分は脳卒中──救急外来が突きつけた衝撃の数字

2025  9月  中国


「めまい」は救急外来でよくある症状である。多くは耳の異常による末梢性めまいで命に関わらないが、実は脳卒中が隠れていることも少なくない。

特に「めまいだけで、ほかの神経症状がない」場合は軽く見られやすく、診断が遅れるリスクがある。

従来のCTは小さな脳梗塞を検出する力が弱く、MRIが有効と考えられている。そこで、孤立性めまいの患者にどの程度脳卒中が隠れているか、そしてMRIとCTの診断性能をくわしくしらべてみたそうな。

2025年9月4日

血栓回収療法が格差を縮めた?──データの裏に潜む落とし穴

2025  9月  アメリカ


新しい治療法が医療の現場に広がるとき、しばしば「お金持ちの地域や大病院だけが得をして、格差が広がるのではないか」という心配がある。急性虚血性脳卒中に対する血栓回収療法(endovascular thrombectomy, EVT)は効果が大きいが、高度な設備と専門医を必要とするため、地域や社会経済の条件によって受けられるかどうかに差が出る可能性がある。

そこで、病院レベルでのEVT導入の進み具合と、脳卒中患者の健康格差との関係をくわしくしらべてみたそうな。

2025年9月3日

高齢者未破裂瘤に手術を勧める日本は正気か

2025  9月  日本


高齢化で脳動脈瘤の破裂(SAH)が増える一方、高齢では破裂後治療の成績が悪いと言われている。

そこで「破裂する前(未破裂)の段階でコイル塞栓術をして安全・有効か」を確かめるべく、ある日本の病院での記録をくわしくしらべてみたそうな。

2025年9月2日

激烈頭痛で救急へ…しかし9割以上は動脈瘤と無関係

2025  8月  オランダ


突然カミナリが落ちたように起こる激しい頭痛は、ときに命に関わる重大な病気のサインである。特にくも膜下出血はその代表で、放置すれば致命的になりうる。

しかし、救急外来には頭痛を訴える患者が数多く訪れ、すべてのケースで命に関わる病気を見分けるのは簡単ではない。これまで「突然の激しい頭痛」で受診した患者の実態や診断の精度については十分な調査がなされていなかった。

そこで、ある病院における実際の症例を振り返り、その全体像をくわしくしらべてみたそうな。

2025年8月11日

破裂動脈瘤、“今すぐ手術”は本当に必要か──遅らせた方が助かる患者たち

2025  7月  ギリシャ


くも膜下出血(SAH)において、動脈瘤クリッピング手術は再出血予防のために早期に行うことが一般的である。

しかし、発症から手術までの時間が転帰にどう影響するかについては議論があり、特に遅延手術が必ずしも不利ではない可能性が指摘されている。

そこで、発症から手術までのタイミングと臨床転帰の関連をくわしくしらべてみたそうな。

2025年8月9日

「1年で回復しなければ終わり」なんてウソだった──脳内出血の“その後3年”に希望がある

2025  7月  中国


脳内出血(ICH)後の運動機能回復は、通常3か月から1年以内に評価されることが多い。
しかし、実際には1年を過ぎてから回復する例もあると考えられており、そのような長期的経過を丁寧に追った研究はほとんど存在しない。

このことにより、回復可能性が過小評価され、臨床現場での支援やリハビリの判断にも偏りが生じる恐れがある。

そこで、脳内出血後の運動回復がどれほど長期間にわたって継続するのかを明らかにするべく、1年以降に回復する患者の特徴をくわしくしらべてみたそうな。

2025年7月19日

発症から72時間後のくも膜下出血は、そっとしておくべきだったのか?

2025  7月  日本


くも膜下出血は再出血による死亡や後遺症のリスクが高く、一般的にはできるだけ早く(発症から72時間以内)動脈瘤を閉鎖する手術を行うべきだとされている。

しかし、すべての患者がすぐに病院にたどり着くとは限らない。頭痛だけで済んでしまう軽症例や、社会的・経済的な事情で受診が遅れる人も多く、発症から3日以上経ってからようやく診断・入院となるケースも少なくない。

こうした「遅れて病院にやってくる患者」に対して、今のところ明確な治療方針は定まっていないので、これまでの患者データをくわしくしらべてみたそうな。

2025年7月13日

動脈瘤が見つからないくも膜下出血――予後が良すぎる“意外すぎる理由”とは?

2025  7月  ドイツ


非動脈瘤性くも膜下出血(naSAH)は、動脈瘤が見つからないにもかかわらず発症するくも膜下出血である。

その中でも、脳幹周囲型(PM SAH)は特に予後が良好であり、ほとんど治療を必要としないと考えられている。

しかし、実際の医療現場では、患者の出血量や出血範囲によって治療方針が異なることが多い。そこで、欧州の脳神経外科医は、どのような方針でnaSAHを管理しているのかをくわしくしらべてみたそうな。

2025年7月7日

無保険者に開かれた“実験室”──血栓回収術の裏メニュー

2025  7月  アメリカ


アメリカでは、毎年およそ80万人が脳卒中を起こしており、そのうち約9割が「虚血性脳卒中」である。最近では、血管の中の血栓を取り除く「血栓回収療法(MT)」という治療法が広く使われるようになり、発症から24時間以内であれば高い効果があることがわかってきた。

しかし、治療の結果は「人種」や「性別」、「地域の経済状況」など、社会的な背景によっても左右されることが知られている。なかでも「保険に入っているかどうか」が治療の結果にどう影響するかは、これまであまり研究されてこなかった。

そこで、脳卒中の患者において「保険の有無」が血栓回収療法後の経過にどう関わるのかをくわしくしらべてみたそうな。

2025年7月3日

「治療が命を縮める?」──GAHRスコアが暴いたくも膜下出血の真実

2025  7月  インドネシア


脳動脈瘤性くも膜下出血(aSAH)は依然として高い致死率を示す深刻な疾患である。予後に影響する因子は多岐にわたるが、これまでの予測モデルは臨床応用が難しく、標準治療やアジア地域の患者特性が十分に反映されていなかった。

特にインドネシアのような発展途上国では、限られた医療資源の中で簡便かつ高精度なスコアリングモデルが求められていたので作ってみたそうな。

2025年7月1日

雷鳴頭痛なき脳異常──それ、ほんとに病気?それとも医療の産物?

2025  6月  ドイツ


可逆性脳血管攣縮症候群(RCVS)は、突然の雷鳴頭痛を主な症状とし、一時的に脳の血管が収縮するという特徴を持つが、その重症度や合併症の出やすさ、原因などが地域によって違うのではないかと以前から言われてきた。

これまでにもアジアとヨーロッパでRCVSの様子が違うという報告はあったが、大規模で本格的に地域差を比べた国際研究はなかった。そこで、RCVSの出方や合併症、原因、回復具合にどんな地域差があるのかをくわしくしらべてみたそうな。

2025年6月8日

血管内治療で死亡率2倍──脳外科医の“誘い文句”に注意せよ

2025  6月  アメリカ


虚血性脳卒中は、世界中で多くの人の命や生活の質に影響を与えている。血管内治療(EVT)は、発症してすぐの虚血性脳卒中に対して効果があるとされているが、実際にこの治療を受けられるのは大血管が詰まっている一部の患者に限られている。

アメリカではEVTを使う機会が増えているものの、短期的・長期的な結果についての情報はまだ少ない。そこで、EVTを受けた脳卒中患者での実際の使われ方や、入院中の経過がどうだったかを全国データからくわしくしらべてみたそうな。

2025年6月5日

病院に行ったら後遺症!? 軽症くも膜下出血と“過剰治療”の落とし穴

2025  5月  日本


くも膜下出血(SAH)は、再出血や脳血管のけいれん(血管れんしゅく)などの合併症を防ぐため、できるだけ早く治療を始めるのがよいとされている。

でも実際には、すぐに病院へ行かない人もいて、発症から4日以上たってから入院するケースもある。こうした"遅れてやってきた人たち"に対して、どんな治療がされて、結果がどうなっているかは、これまであまりよくわかっていなかった。

そこで、日本の複数の病院から集めたデータを使って、その実態をくわしくしらべてみたそうな。

2025年5月20日

くも膜下出血の9割は“放置”?──アメリカ医療が選んだ意外な結論

2025  5月  アメリカ


微小で広頸部の水ぶくれ様動脈瘤(blister-like aneurysm)は、その形態的特徴ゆえにコイル塞栓術や外科的クリッピングの適応が困難である。こうしたケースに対し、フローダイバーター(Pipeline Embolization Device:PED)は新たな治療選択肢として期待されている。

しかしPEDにはデュアル抗血小板療法(DAPT)が必須であり、全身性の出血合併症リスクが伴う。

そこで、PEDの使用により実際に出血リスクがどの程度上昇するかを、大規模データベースを用いてくわしくしらべてみたそうな。

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リハビリは動かせばイイってもんじゃぁない. 本人がやる気になるまで待て.
『足首を鍛えたいのに麻痺して動かないの』→『もう一方の足を鍛えなさい』