元2021 11月 ブラジル
~ 5000超の記事をシンプルな単語で検索するよ!
2021年12月8日
脳梗塞になりやすい血液型がわかった
2021年10月23日
脳卒中経験者は配偶者と一緒のときに強い〇〇をする
元2021 9月 スイス
2021年10月3日
脳卒中にもっともなりにくい「標高」があきらかに
元2021 9月 エクアドル
2021年8月7日
心房細動は肥満のせい
元2021 7月 ノルウェー
2021年5月8日
食後血糖をさげる運動の間隔は
元2021 5月 オーストラリア
2021年5月3日
2021年1月10日
身体活動と脳小血管病
元2021 1月 オランダ
2020年11月29日
2020年7月14日
心房細動を予防する方法
元2020 7月 アメリカ
2020年1月11日
脳卒中有病率とリスク要因
元
Prevalence of stroke and stroke related risk factors- a population based cross sectional survey in southwestern China
2020 1月 中国
中国では年間300万件の初回脳卒中が発生している。
急激な経済環境変化の脳卒中への影響をフォローできている住民レベルでの大規模な調査はほとんどない。
脳卒中有病率は中国北部で高く南部で低い。しかし死亡率は南部が高いという。
そこでいまなお経済発展いちじるしい南部の住民について脳卒中の有病率とリスク要因を大規模にしらべてみたそうな。
2019年6月22日
歩けるのに運動しない理由3つ
元
Perceived barriers to exercise reported by individuals with stroke, who are able to walk in the community
2019 6月 ブラジル
脳卒中経験者の身体活動レベルがひくいままだと再発しやすくなる。
いっぱんに1日30分程度の中強度の運動を週5日こころがけるよう薦められているが、脳卒中経験者の77%は座ったままになりがちで運動不足という。
かれらの運動をさまたげる要因の調査は これまで慢性期患者についてのものがおおかった。
そこで、亜急性期で自立して歩行できる患者について 運動のさまたげになっている主観的要因をくわしくしらべてみたそうな。
軽度の脳卒中から4ヶ月前後で、退院して自立歩行速度0.8m/s以上の患者95人について運動状況について聞き取り調査した。
運動の29のベネフィットと14の障害について評価する exercise Benefits/Barriers Scale(EBBS) をもちいた。
次のことがわかった。
・運動のさまたげになる主な理由は、「疲労」「場所がない」「遠い」で、
・EBBS項目以外では「介助人がいない」「どう運動したらいいかわからない」が挙げられた。
・主観的な運動の妨げの程度はうつと社会経済的ステータスと関連していた。
歩行できるのに運動しないのは、疲労と利用できる場所 そこまでの距離がおもな理由だった、
というおはなし。
感想:
退院したてのころ、運動のためにひるま近所を散歩していると すれ違う小学生にやたら挨拶され、交差点の見守りじじいにあからさまに不審者を見る目で睨まれて、とてもこころが痛んだおもいで。
2019年6月2日
ラクナ梗塞は運動不足のせいだったのか
元
Self-Reported Physical Activity and Cardiovascular Disease Risk Factors in Patients with Lacunar Stroke
2019 5月 デンマーク
運動不足は脳卒中などの心血管疾患のリスクでありながら改善可能な要因の1つである。アメリカ心臓協会やWHOは1日に中強度(2-3MET:歩行など)の運動を150分以上、高強度(4MET以上)の運動75分以上、相当を薦めている。
ラクナ梗塞の患者はおそらく運動不足であろうから、これをたしかめるべく、くわしくしらべてみたそうな。
2019年2月27日
脳卒中になる腸内環境
元
Higher Risk of Stroke Is Correlated With Increased Opportunistic Pathogen Load and Reduced Levels of Butyrate-Producing Bacteria in the Gut
2019 2月 中国
腸内細菌と脳卒中との関連をしめす報告がふえている。
しかし脳卒中になる直前の腸内細菌の状態をしらべた研究はすくない。そこで脳卒中のハイリスクとされる人々の腸内細菌の特徴をくわしくしらべてみたそうな。
2019年2月19日
nature.com:慢性期脳卒中へのトレッドミル訓練
元
Effects of high intensity speed-based treadmill training on ambulatory function in people with chronic stroke: A preliminary study with long-term follow-up
2019 2月 アメリカ
脳卒中経験者の70%以上は歩行になんらかの問題(速度や対称性など)をかかえるという。この状態が運動不足につながり再発リスクを高めQoLを低下させると考えられる。
これを改善するためにトレッドミルを使った4週間の高強度のインターバルトレーニングの長期効果を検証してみたそうな。
2019年1月28日
ケトン食が脳梗塞にタフな身体をつくる
元
Early Motor-Behavioral Outcome of Ischemic Stroke with Ketogenic Diet Preconditioning- Interventional Animal Study
2019 1月 イラン
脳卒中による虚血から脳をまもる方法が必要とされている。
平時の脳の主要エネルギー源はブドウ糖であるが、高血糖状態にあると脳梗塞がかえってひどくなることがわかっている。
いっぽうブドウ糖が欠乏状態のときにはケトン体(おもにβ-ヒドロキシ酪酸)が脳のエネルギー源となる。
ケトン食(高脂肪かつ低炭水化物の食事)はケトン体をふやすことができ、古来よりてんかん発作を防ぐとされ さいきんではパーキンソン病やアルツハイマー病にも応用されている。
さらにケトン食に中鎖脂肪酸(MCT : ココナッツオイルやパーム油)を加えることでケトン食による弊害(微量栄養素の不足、酸性血症、便秘、腎臓結石、低血糖、成長遅延)を最小限にすることができる。
そこで、ケトン食をあたえたネズミへの脳梗塞の影響を実験してみたそうな。
ネズミ24匹を人為的に梗塞にする3日まえに次の3グループにわけた。
Main:ケトン食 その後脳梗塞
Control:通常食 その後脳梗塞
Sham:通常食 その後手術のみで脳梗塞なし
ケトン食として、脂肪:タンパク質+炭水化物=4:1の食事 さらにMCTオイル を与えた。
その後、3種類の運動行動テストでフォローしたところ、
次のようになった。
・麻痺脚の歩数、棒渡りタイム、両手使用の対称性のいずれもがケトン食グループで Control よりも優れていた。
ケトン食をあたえたネズミでは脳梗塞後の運動行動がよりはやく回復した、
というおはなし。
感想:
糖質制限ブームもあって、「MCTオイル」で検索すると通販サイトがいっぱいでてくる。
糖質制限ダイエットで脳梗塞に強くなる理由
2018年11月21日
脳卒中になるライフスタイルのうち特に危険なもの
元
Prevalence of five lifestyle risk factors among U.S. adults with and without stroke
2018 11月 アメリカ
心血管代謝リスクになる5つのライフスタイル(栄養不足、運動不足、喫煙、飲酒、肥満)が、脳卒中経験者にどのくらい特徴的なのか 最新の大規模データからしらべてみたそうな。
アメリカの健康状態および健康行動についての電話調査データ(Behavioral Risk Factor Surveillance System)2015-2017を用いて、
脳卒中経験者と非経験者のライフスタイル上の違いを解析したところ、
次のことがわかった。
・脳卒中経験者37225人、非経験者851607人のデータがみつかった。
・運動不足(56.5% vs. 49.5%)と現在喫煙(30.1% vs. 16.6%)があきらかに脳卒中経験者に多く、
・大量飲酒者は(5.4% vs. 6.1%)脳卒中経験者に少なかった。
・野菜や果物を多く摂る食生活と肥満は関連要因を考慮に入れるとグループ間で有意な差はなかった。
・リスク要因を4-5つ持つケースは(9.0% vs. 5.3%)脳卒中経験者に多かった。
運動不足と喫煙、4-5個のライフスタイルリスクを持つ者が脳卒中経験者におおかった、
というおはなし。
感想:
脳卒中をライフスタイルのせいにはしたくないけれど、運動不足とタバコだけは言い訳のしようがないみたいだ。
脳卒中は遺伝とライフスタイルのどっちが影響大?
2018年9月15日
内臓脂肪がおおい運動嫌いが再発する
元
Moderate-to-vigorous physical activity and the risk of stroke recurrence in patients with a history of minor ischemic stroke in Japan
2018 9月 日本
脳卒中のあきらかなリスク要因として運動不足があげられる。
しかし脳梗塞の再発と運動不足との関連については研究例が限られていて、しかも運動強度が自己申告による主観指標を用いているものがおおかった。
そこで脳卒中患者に加速度計を着けての正確な運動強度測定と 再発の有無との関連をくわしくしらべてみたそうな。
平均年齢67、過去6年ほどの間に心原性でない軽い脳梗塞を経験した45人について、加速度計を10日間着けて運動状況をモニターし、内臓脂肪レベルも測定した。
医療記録からこれまでの再発の有無との関連を解析したところ、
次のことがわかった。
・9人が再発を経験していた。
・かれらはいずれも内臓脂肪レベルが高く、中レベル(3METS)以上の運動があきらかにすくなかった。
・他の要因を考慮にいれてなお内臓脂肪のおおさと中レベル以上の運動習慣が再発のあきらかなリスク要因だった。
軽い脳卒中を経験した 内臓脂肪がおおく中レベル以上の運動をあまりしない者は再発しやすい、
というおはなし。
感想:
上のグラフがわかりやすくて気に入った。
「内臓脂肪のおおい運動嫌い」に再発が集中している。
2018年8月5日
孤独感 社会的孤立と 脳卒中
元
Loneliness, social isolation and risk of cardiovascular disease in the English Longitudinal Study of Ageing
2018 8月 イギリス
孤独感や社会的孤立が脳卒中など心血管疾患のリスクを上げるとする報告が増えている。
孤独感や孤立による喫煙や運動不足、自己肯定感の低下、急性ストレスへの反応変化がそのメカニズムとして考えられている。
主観的な孤独感と客観的な人的関係量のどちらがよりおおきく影響するのか、
イギリス住民を対象とした大規模調査ELSAの記録からしらべてみたそうな。
50歳以上の男女5397人について2004-2010の脳卒中と心血管疾患の発生をフォローした。
孤独感(loneliness)スコアは、孤独感を感じる頻度に関する3種類の質問に1-3点で評価、最大9点。
社会的孤立(social isolation)スコアは、一人暮らし、 子や親戚、友人に会う機会が月1未満、なんらかの社会組織に属さないなどを評価し 最大が6点とした。
次のようになった。
・571人が心血管疾患になった。
・他の要因を考慮にいれても、孤独感があると心血管疾患リスクが1.27倍になった。
・社会的孤立スコアは心血管疾患リスクと関連はなく累積効果もなかった。
孤独感はそれだけで冠動脈疾患や脳卒中のリスクとなり得た、
というおはなし。
感想:
独りで寂しそうにみえるひとでも、本人が寂しいと思っていなければ脳卒中的には問題ではないってことか。
[孤独]の関連記事
2018年2月2日
亜麻仁油とってると脳卒中になっても安心?
元
The Neuroprotective Effects of Flaxseed Oil Supplementation on Functional Motor Recovery in a Model of Ischemic Brain Stroke: Upregulation of BDNF and GDNF.
2017 12月 イラン
亜麻仁油は抗酸化作用をもち DHAやEPAのもとになるω-3不飽和脂肪酸であるα-リノレン酸を豊富に含むことで知られている。
また、ω-3不飽和脂肪酸が不足するとBDNFといった脳の可塑性に不可欠な神経栄養因子も低下してしまうことが動物実験でわかっている。
そこで、亜麻仁油サプリメントを事前に摂らせておいたときの脳卒中の影響を運動機能と神経栄養因子の点からしらべてみたそうな。
亜麻仁油(0.8g/kg)または生理食塩水を毎日3週間 摂らせていたネズミを人為的に脳虚血にしたあと再灌流した。
24時間後の運動機能と運動皮質でのBDNF(脳由来神経栄養因子)とGDNF(グリア細胞由来神経栄養因子)の量を調べたところ、
次のようになった。
・生理食塩水グループにくらべ亜麻仁油グループの運動機能の回復はあきらかにすぐれていた。
・生理食塩水グループは脳虚血によりBDNFとGDNFがはっきりと減少していたが、
・亜麻仁油グループではBDNFとGDNFおよび遺伝子発現量が平常時よりも著しく増加していた。
亜麻仁油サプリメントを事前摂取すると 脳卒中後にBDNFやGDNFが増加して神経を保護する効果がある、
というおはなし。
感想:
亜麻仁油はさいきんスーパーでも見かける。でも経済が破綻するのでまだ買わない。
これまで健常者での実験はあった。↓
傷ついた脳に効くBDNFが増えるサプリメントが明らかに
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2017年7月24日
脳卒中経験者が活動している時間と死亡率
元
Accelerometer-Determined Physical Activity and All-Cause Mortality in a National Prospective Cohort Study of Adults Post-Acute Stroke.
2017 7月 アメリカ
脳卒中は虚血性心疾患に次ぐ世界第2位の死亡原因である。また 50歳以前に脳卒中になった男女の半数以上がその後8年間に死亡している。
運動不足が脳卒中の主な要因でもあることから、脳卒中経験者の日々の身体を動かしている時間を加速度計で客観的に測定し、死亡率との関連をしらべてみたそうな。
脳卒中経験者184人について加速度計を4日間装着させて1日あたりの身体を動かしている時間(分)を推定した。
そして6年前後フォローしたところ、
次のようになった。
・この間に53人が死亡した。
・身体を動かしている時間が1日あたり60分間増えると総死亡率が28%低下した。
脳卒中経験者は身体を動かしている時間が長いほど死亡する可能性が低下した、
というおはなし。
感想:
「運動不足」ってあまりにもシンプルすぎて見過ごされてしまうけど、じつはいちばんの問題なんだな。
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