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2026年9月27日

数々の臨床試験で否定されたステント治療――『レスキュー』の名で使われ続ける背景

元
2026  9月  イタリア


頭蓋内動脈狭窄(ICAS)が原因の大きな血管の閉塞では、血栓回収療法(MT)を行ってもうまく血流が戻らなかったり、いったん開いても再び詰まったりすることがある。

そのような場合に、狭くなった血管へステントを入れる「レスキューステント(RS)」が行われることがあるが、どんな患者に有効なのかははっきりしていない。

そこで、実際にどのような患者にRSが選ばれているのか、またその条件によってRSの効果が変わるのかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年9月15日

ARUBA後も手術を続けた脳外科医たち――選び抜いたAVM手術の成績は良好?

元
2026  9月  アメリカ


未破裂脳動静脈奇形(AVM)では、ARUBA試験により保存的治療が介入治療より安全とされた。

一方、ARUBAでは手術・塞栓術・放射線治療がまとめて評価され、顕微鏡手術単独の成績は十分に検討されていなかった。

そこで、現代の顕微鏡手術が保存的治療より良い成績を示すかを検証してみたそうな。

2026年9月3日

ランセット:脳梗塞は防げ、、? QOLも改善しない?――心房細動アブレーションは詐欺か!

元
2026  8月  ドイツ


心房細動に対するカテーテルアブレーションは、症状やQOLを改善する目的で推奨されている。

しかし従来の多くの試験は非盲検であり、「治療を受けた」という期待によるプラセボ効果を十分に除外できていなかった。

そこで、アブレーションが偽手術(シャム)を上回ってQOLを改善するのかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年8月23日

いまさら『作業療法は効くかもしれない』――脳卒中リハビリの意外なエビデンス

元
2026  8月  オーストラリア


脳卒中後には、着替え、食事、入浴などの日常生活動作(ADL)が難しくなることが多い。

作業療法では、実際の生活動作を繰り返し練習するリハビリが行われている。しかし、脳卒中後の早い時期に病院内でこうした訓練を行うことで、本当にADLの自立度が高まるのかは、意外にもはっきりしていなかった。

そこで、これまでの臨床試験をまとめて、その効果を検証してみたそうな。

2026年6月20日

4.5時間を超えた脳梗塞に血栓溶解薬を使う危うい理屈

元
2026  6月  ブラジル


急性期脳梗塞に対する静脈血栓溶解療法は、発症または最終健常確認から4.5時間以内に行う治療として確立している。

しかし、この時間制限のために治療対象となる患者は限られる。そこで、4.5時間を超えた時間帯でも、テネクテプラーゼが有効かつ安全に使えるかを、メタ解析でくわしくしらべてみたそうな。

2026年6月18日

片手リハビリはもう古い? 脳卒中後の両手練習が示した意外な限界

元
2026  5月  アメリカ


日常生活の多くは、片手だけでなく両手を協調させて行う。

食事、調理、着替え、物の持ち運びなどでは、左右の手が別々の役割を持ちながら同時に働く。しかし脳卒中後は、麻痺側の運動障害だけでなく、両手を時間的・空間的に合わせる能力も低下する。

両手練習は脳卒中リハビリで重要と考えられているが、実際に1回の両手課題練習で、動作や脳の興奮性がどう変わるのかは十分にわかっていなかったのでくわしくしらべてみたそうな。

2026年6月3日

運動イメージ訓練でも「両手>片手」だった!脳卒中リハビリにヒント

元
2026  5月  日本


運動を頭の中でくり返しイメージするメンタルプラクティスは、実際の運動能力を高める方法として知られている。脳卒中後の上肢リハビリでも、比較的簡便で低コストな方法として注目されている。

一方で、片手だけをイメージする練習と、両手を同時にイメージする練習のどちらがよいのか、またそれらをどの順番で行うべきかは十分にわかっていない。そこで、両手イメージと片手イメージの組み合わせが、実際の運動成績と脳波指標であるERDにどのような影響を与えるかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年5月18日

CI療法的な“片手しばり”は本当に有利なのか 両手訓練メタ解析の衝撃

元
2026  5月  台湾


脳卒中後には、手や手指など遠位上肢の麻痺がよくみられる。これは日常生活動作を大きく制限し、機能回復の妨げになる重要な問題である。

上肢リハビリでは、麻痺側の腕や手を集中的に使う片側訓練がよく行われてきた。一方で、左右の腕を同時に使う両側訓練も、脳卒中後の運動回復を促す方法として注目されている。

しかし、両側訓練がとくに手先の回復にどの程度有効なのか、またどのような患者や訓練条件で効果が出やすいのかは十分に整理されていなかった。そこで、脳卒中後の遠位上肢麻痺に対する両側訓練と片側訓練の効果を比較してみたそうな。

2026年5月13日

脳卒中リハビリにtDCSは効くのか? TRANSPORT2が示した「上乗せ効果なし」の衝撃

元
2026  5月  アメリカ


脳卒中のあとに手や腕の動きが悪くなった人に対して、tDCSという方法が注目されてきた。これは、頭の外からごく弱い直流電流を流し、脳の働きを少し後押ししようとする方法である。

期待された理由はわかりやすい。装置が比較的安く、使い方も難しすぎず、リハビリ中に一緒に使えるからである。つまり、「ふつうのリハビリに電気刺激を足せば、回復がもっとよくなるのではないか」と考えられていた。

しかし、TRANSPORT2という大きめの多施設試験では、その期待どおりの結果は出なかった。その失敗から何を学ぶべきかを整理してみたそうな。

2026年4月26日

脳卒中リハビリ神話に一撃:発症早期に3倍訓練しても比例回復則は破れなかった

元
2026  3月  ニュージーランド


脳卒中のあと、麻痺した腕や手は、発症してから早い時期に大きく回復することがある。この回復には、リハビリだけでなく、脳そのものに備わった「自然に回復しようとする力」が大きく関わると考えられている。

しかし、発症早期にリハビリをたくさん行えば、この自然回復をさらに強められるのかは、まだよくわかっていない。そこで、発症2週間以内に、通常より多めで集中的な上肢リハビリを行うことで、腕や手の回復がより良くなるのかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年2月20日

血栓回収後「出血62.9%」で安心?──高精度予測モデルの違和感

元
2026  2月  中国


急性の脳梗塞(とくに太い血管が詰まるタイプ)は、できるだけ早く血流を戻せるかどうかで、その後の回復が大きく変わる。

機械的血栓回収療法(MT)は血流を戻す治療として有効性が示されている一方で、治療後に脳内で出血が起きる「出血性転化(HT)」という合併症が比較的よく起こり、重くなることもある。

そこで、MTを受けたあとにHTが起きやすい人を早い段階で見つけるために、HTの起こりやすさを予測するモデル(ノモグラム)の作成をこころみたそうな。

2026年2月19日

転倒したから脳出血?それとも脳出血したから転倒?日本の抗凝固薬研究の“語り”に注意

元
2026  2月  日本


高齢の心房細動(非弁膜症性:NVAF)では、血栓塞栓症(脳梗塞など)を防ぐために抗凝固療法が必要になりやすい一方で、出血(とくに頭蓋内出血)リスクも高く、「予防」と「出血」の板挟みになりやすい集団である。

さらにフレイルは血栓塞栓症・出血・死亡のリスク因子として知られているが、フレイルの指標の一つとしての「転倒歴」が、実臨床の大規模高齢NVAF集団で2年間の転帰にどう影響するかは十分に整理されていなかった。

そこで、日本人心房細動患者について、転倒歴と、その後2年間の臨床転帰の関連をくわしくしらべてみたそうな。

2026年2月16日

減薬でADLが伸びる?日本の回復期リハで見えた「薬が減らない」本当の理由

元
2026  1月  日本


脳卒中の回復期リハでは、訓練量や栄養だけでなく、薬が多すぎること(ポリファーマシー)が回復を邪魔している可能性がある。

ところが、回復期の入院中に減薬したとき、ADLや筋力がどう変わるのかを示すデータは十分ではない。そこで、回復期入院中の「薬が減ったこと」と、退院時のADL・握力・筋肉量が関連するかをくわしくしらべてみたそうな。

2025年11月19日

日本の抗凝固薬神話が崩れる 試験では安全でも高齢者では危険が倍増

元
2025  11月  日本

高齢化が進む中、心房細動をはじめとする循環器疾患に対して抗凝固薬(血液を固まりにくくする薬)が広く処方されている。しかし抗凝固薬には、血栓予防と引き換えに出血が止まりにくくなるという重大な副作用が存在する。

特に75歳以上では複数の病気や多剤併用の影響が重なるため、臨床試験よりも実際の危険性が高まる可能性がある。それにもかかわらず、日本の高齢者全体を対象に、抗凝固薬と出血性脳卒中の関係を実データで検証した研究は非常に少ない。

そこで、抗凝固薬が高齢者においてどの程度出血性脳卒中の入院リスクを高めるのか、さらにワルファリンとDOACの間でリスク差が存在するのかをくわしくしらべてみたそうな。

2025年11月17日

脳梗塞は、血圧を上げると助かる—その理由に世界が驚愕!

元
2025  11月  韓国


急性期の脳梗塞では、発症後に神経症状がさらに悪くなる「早期神経学的悪化(END)」がしばしば起こり、患者の予後を大きく悪化させる重要な問題である。

しかし、END が起きたあとにどのような治療を行うべきかについて、統一された基準は確立しておらず、現場の医師によって対応が分かれているのが実情である。

そこで、END に対して実際にどのような治療が行われているのかを調査し、それぞれの方法が神経症状や回復にどのような影響を与えるのかをくわしくしらべてみたそうな。

2025年10月31日

血栓は増えず、出血は黙殺──医学論文がつくる安心の幻想

元
2025  10月  カナダ


脳の血管が詰まって起こる急性虚血性脳卒中では、発症後90日以内に再び脳卒中を起こすリスクが最も高いことが知られている。

しかし、そのリスクが再灌流療法(血の流れを再開させる治療)によって変化するのかどうかは、これまで明確でなかった。

そこで、再灌流療法を受けた人と標準的な内科治療を受けた人を比較し、発症から90日以内に再発する脳卒中や、心筋梗塞や肺塞栓などの血栓性イベントがどのくらい起こるかをくわしくしらべてみたそうな。

2025年10月19日

深部脳出血、減圧開頭に光? それとも“都合のいい演出”?

元
2025  10月  スイス


深部の脳内出血(intracerebral hemorrhage:ICH)は、命に関わることが多く、たとえ助かっても重い後遺症が残ることが多い。

これまでのSTICH試験では、血のかたまり(血腫)を取り除く手術は、内科的治療と比べて明らかな効果がなかった。

しかし「減圧開頭術(decompressive craniectomy:DC)」は血腫を取らずに、頭の骨を外して脳の圧を下げる方法であり、別のメカニズムで助けられる可能性がある。
SWITCH試験では、この減圧開頭術によって「死亡または重度の障害(mRS 5–6)」が13%ほど減ったという結果が出ていた。

ただし、その効果が出血の場所(被殻だけなのか、内包や視床まで広がっているのか)によって違うのかは分かっていなかったので、出血の場所ごとに減圧開頭の効果をくわしくしらべてみたそうな。

2025年9月16日

麻痺手を“なんとなく”動かすだけでは回復しない──慢性期リハの冷徹な現実

元
2025  8月  アメリカ


脳卒中のあと、長い時間がたってからでも運動やリハビリが役に立つのかどうかは、よくわかっていなかった。

多くの研究は新しいリハビリ法を試すときに「実際の治療」と「普通のケア」を比べるが、普通のケアを受けた人たちがどれくらい良くなるかについては、はっきりとした数字が示されていなかった。

そこで、過去の試験で「コントロール群」と呼ばれる普通のケアを受けた人たちだけを集めて、腕の動きがどのくらい変化するかをくわしくしらべてみたそうな。

2025年9月6日

脳梗塞は防げても、出血で命を落とす──抗凝固薬が突きつける矛盾

元
2025  9月  アメリカ


脳梗塞(虚血性脳卒中)の場合、「Time is Brain(時間が脳を救う)」という言葉が知られている。tPA点滴や血栓回収といった治療は、分単位で早いほど効果が大きいことが広く認識されている。

一方で、脳内出血(ICH)の治療においては、降圧(血圧を下げること)や抗凝固薬のリバース治療(中和)が基本であるにもかかわらず、「どれだけ早く行うか」が転帰に与える影響については十分に調べられてこなかった。そこで、ICHの初期治療のスピードが死亡率や回復にどう影響するかをくわしくしらべてみたそうな。

2025年6月30日

「脳卒中後の機能障害における比例回復則――早期のリハビリは要らないのか?

脳卒中後の機能回復に関して、「比例回復則(proportional recovery rule, PRR)」と呼ばれる経験則が報告されています。これは、多くの脳卒中生存者において失われた機能の約70%が数か月以内に自然回復するというもので、初期障害の程度から最終的な回復量を高い精度で予測できる可能性を示唆しています。

本レビューでは、この法則が成立する領域と限界、神経学的根拠、反証や批判、リハビリ介入の影響、および自然回復に関する議論について、信頼性の高い英語論文をもとに整理します。

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