たばこで脳卒中後も生き残る？！日本の研究が暴く「喫煙パラドックス」の謎

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Effect of smoking status on clinical outcomes after reperfusion therapy for acute ischemic stroke

2024　　4月　　日本

喫煙は心血管系に有害な影響を及ぼす。

しかし一部の研究では、脳梗塞に対する血栓溶解療法後の臨床転帰が喫煙者の方が非喫煙者よりも良好であることが報告されており、これは「喫煙パラドックス」として知られている。

そこで、再灌流療法を受けた脳梗塞患者における喫煙パラドックスの有無をくわしくしらべてみたそうな。

遠隔虚血コンディショニング：JAMA衝撃報告

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Remote Ischemic Conditioning for Acute Stroke: The RESIST Randomized Clinical Trial

2023　　10月　　デンマーク

いくつかの有望な前臨床および臨床データがあるにもかかわらず、一時的な四肢虚血と再灌流を繰り返す遠隔虚血コンディショニング（RIC）が脳卒中に対する有効な治療法であるかどうかは依然として不明である。

 

RICの効果を評価するべく、大規模にランダム化比較試験をおこなったそうな。

イベルメクチン、脳卒中で神経保護効果を示す

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Neuroprotective effects of ivermectin against transient cerebral ischemia-reperfusion in rats

2023　　9月　　イラン

脳卒中は、世界中で身体障害と死亡の主な原因となっている。

イベルメクチンは幅の広い抗寄生虫薬であり、抗細菌、抗ウイルス、抗がん作用が報告されている。

しかし、イベルメクチンの脳への影響についてはあまりわかっていないので、

ラットの脳虚血再灌流（IR）実験でイベルメクチンの効果をくわしくしらべてみたそうな。

運動不足で最軽症脳卒中が命取り？

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Death and ADL Dependency After Scoring Zero on the NIHSS: A Swedish Retrospective Registry-Based Study

2023　　9月　　スウェーデン

全脳卒中のうち、神経症状NIHSSスコアが5以下の軽症脳卒中が大多数を占める。

しかし、軽症脳卒中患者の3分の1は、3ヵ月後には重大な障害を示すという。

とくに、入院時のNIHSSが0点で定義される、おそらく最も軽症の脳卒中に関する研究は乏しいので、その特徴と転帰をくわしくしらべてみたそうな。

高知の脳梗塞：地域格差が救急に影響

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Impact of areal socioeconomic status on prehospital delay of acute ischaemic stroke: retrospective cohort study from a prefecture-wide survey in Japan

2023　　8月　　日本

急性の脳梗塞患者において、患者が居住する地域の社会経済的地位の指標であるAreal Deprivation Index（地域困窮指数：ADI）が、病院到着の遅れや転帰不良と関連するかどうかを、高知県の脳卒中データベースからくわしくしらべてみたそうな。

Y染色体モザイク喪失と脳梗塞転帰 Stroke誌

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Mosaic Loss of Chromosome Y Is Associated With Functional Outcome After Ischemic Stroke

2023　　7月　　スウェーデン

男性固有のY染色体が体細胞の一部で失われている状態をY染色体モザイク喪失：Mosaic loss of chromosome Y (LOY)とよぶ。

LOYは心血管疾患や神経変性疾患と関連することが報告されている。

そこで、LOYが脳梗塞転帰に関連するかどうかをくわしくしらべてみたそうな。

脳卒中治療の闇：血栓除去術失敗の予兆

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Predictors of Angiographic Outcome After Failed Thrombectomy for Large Vessel Occlusion: Insights from the Stroke Thrombectomy and Aneurysm Registry

2023　　6月　　アメリカ

脳梗塞でのカテーテルによる機械的血栓除去術の失敗（MTF）は症例の約15％にみられる。

そこで、MTFを予測する因子をくわしくしらべてみたそうな。

高血圧を「放置」すると脳梗塞の回復が良いわけ

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Untreated hypertension and prognosis paradox in acute ischemic stroke

2023　　2月　　韓国

脳梗塞患者について、「高血圧なのに治療をうけていなかった場合」の長期予後をくわしくしらべてみたそうな。

くもで再出血や脳梗塞を起こさない「平均血圧」は

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Blood pressure and the risk of rebleeding and delayed cerebral ischemia after aneurysmal subarachnoid hemorrhage

2022　　10月　　オランダ

くも膜下出血が予後不良となる2大要因は、再出血と遅発性脳梗塞である。

これらはいずれも血圧と関係していると考えられるが、これまでの研究では結論が一貫していないので、くわしくしらべてみたそうな。

Stroke誌：脳梗塞の4分の1は精神疾患もち

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Disparities in Reperfusion Therapy and Time Delays Among Patients With Ischemic Stroke and a History of Mental Illness

2022　　8月　　デンマーク

精神疾患があると脳卒中症状の認識が遅れて再灌流療法の機会をうしなう可能性がある。

実際にそのような差が生じるものかくわしくしらべてみたそうな。

血栓除去術の掻き出し回数と予後

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Higher number of stent-retriever thrombectomy passes significantly increases risk of mass effect, poor functional outcome, and mortality

2022　　5月　　アメリカ

脳血管内の血栓除去術は主幹動脈の閉塞を治療する方法として広く実績がある。

この方法ではデバイスによる掻き出し回数（パス数）が少ないほど再灌流率が高く、機能回復も良いと考えられるので、これを確かめてみたそうな。

もやもや病の遠隔虚血コンディショニング

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Daily Remote Ischemic Conditioning Can Improve Cerebral Perfusion and Slow Arterial Progression of Adult Moyamoya Disease-A Randomized Controlled Study

2022　　2月　　中国

もやもや病は主に小児から若年者に生じる脳血管障害で、慢性的な脳の低灌流により脳梗塞や認知障害、さらには脳出血を起こすことがある。

もやもや病の発症メカニズムはあきらかになっておらず、有効な治療法もない。

遠隔虚血コンディショニングは、上肢に虚血と再灌流の刺激を繰り返すことで離れた臓器（脳）を保護する非侵襲的アプローチである。

遠隔虚血コンディショニングによって脳卒中患者などで脳の血管新生や脳灌流を改善する効果が報告されている。

そこで、もやもや病患者への遠隔虚血コンディショニングの安全性と有効性をしらべるべくランダム化比較試験をやったそうな。

心房細動あると認知障害なの？

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Predictive role of atrial fibrillation in cognitive decline: a systematic review and meta-analysis of 2.8 million individuals

2022　　1月　　オーストラリア

心房細動と認知障害との関連およびそのメカニズムについてメタアナリシスをこころみたそうな。

日本人脳卒中 20年間の重症度と転帰の傾向

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Twenty-Year Change in Severity and Outcome of Ischemic and Hemorrhagic Strokes

2021　　12月　　日本

日本では脳卒中治療法として、2005年に静脈血栓溶解療法が、2010年には機械的血栓除去術が認可され広く普及した。

しかしこれらの技術的変化が長期的な視点で脳卒中の転帰に影響したかどうかはあきらかになっていないので、くわしくしらべてみたそうな。

少量の飲酒習慣は脳の回復に良かった

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Chronic Low-Dose Alcohol Consumption Promotes Cerebral Angiogenesis in Mice

2021　　11月　　アメリカ

アルコールの摂取が、その量によって脳梗塞の発症率や転帰に異なる影響を及ぼすとする報告が増えている。

そこで、脳虚血前後での脳の血管新生に着目してアルコールの影響を動物実験してみたそうな。

血栓溶解してないのに脳出血になる脳梗塞患者

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Predictors and Prognosis of Symptomatic Intracranial Hemorrhage in Acute Ischemic Stroke Patients Without Thrombolysis: Analysis of Data From the Chinese Acute Ischemic Stroke Treatment Outcome Registry

2021　　9月　　中国

脳梗塞で血栓溶解療法を受けた患者のうち、脳出血を起こす割合は0.4-10.3%で、年齢、治療までの時間、血糖値、梗塞の有無によりことなる。

血栓溶解療法を受けていない患者での脳出血についてはよくわかっていないので、くわしくしらべてみたそうな。

脳梗塞の出血性変化は腸内細菌のせい

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Alterations in the gut microbiome with hemorrhagic transformation in experimental stroke

2021　　9月　　中国

脳梗塞からの出血性変化のメカニズムとして、たとえば高血糖による炎症、酸化ストレスによる血液脳関門の破壊が考えられる。

腸内細菌叢の組成変化は炎症と密接な関係があることから、出血性変化との関連について、くわしくしらべてみたそうな。

音楽に長時間さらされると脳が復活する？

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Music Therapy Alleviates Motor Dysfunction in Rats With Focal Cerebral Ischemia-Reperfusion Injury by Regulating BDNF Expression

2021　　7月　　中国

音楽が心拍数や血圧に影響することがわかっている。また、音楽療法により聴覚野、運動野、海馬を活性化できるとする報告もある。

さらに音楽療法は脳卒中後の言語障害、運動障害、認知 気分障害に良い影響を与えると考えられている。

しかし、その最適な用量とメカニズムについてはよくわかっていないので、動物実験でくわしくしらべてみたそうな。

ワクチン接種後に腹部出血と脳梗塞で死亡した女性

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Thrombocytopenia with acute ischemic stroke and bleeding in a patient newly vaccinated with an adenoviral vector-based COVID-19 vaccine

2021　　4月　　デンマーク

COVID-19パンデミックに対応するために、ワクチンが医学史上かつてないスピードで開発されている。

ワクチン接種を安全に実施することが重要ではあるが、接種後の異常な血栓および出血の発生が報告されており、さらに血小板減少症の可能性も指摘されている。

デンマーク最初の事例について報告があったそうな。

nature.com：主幹動脈閉塞の脳梗塞死亡率

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Mortality after large artery occlusion acute ischemic stroke

2021　　5月　　アメリカ

血管内治療（血栓除去術など）の有効性を示すランダム化比較試験があるにもかかわらず、主幹動脈（頸動脈や中大脳動脈）の閉塞による脳梗塞の死亡率はいまだ高い。

その予測因子をあきらかにするべく、くわしくしらべてみたそうな。