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2017年3月5日

脳卒中患者のながら歩きのスピード


Effects of cognitive and motor tasks on the walking speed of individuals with chronic stroke.
2017  3月  中国

脳卒中患者が地域社会で必要とされる歩行能力は歩行速度に反映されると考えられる。いっぽうで歩行中の課題が歩行速度を低下させるという報告がおおくある。

そこで、脳卒中患者に認知課題と運動課題を与えたときの歩行速度の低下をくらべてみたそうな。


慢性期脳卒中患者30人について10m歩行中の課題の有無による快適歩行速度と最大歩行速度の変化 および課題の正確さを調べた。

課題は2種類あり、1つは認知課題で3の連続引き算を声に出しながらあるく。
もう1つは運動課題で水のいっぱい入ったカップをこぼさずに運ぶ。


次のようになった。
・両課題で快適歩行速度と最大歩行速度が低下した。

・認知課題は運動課題よりも 最大歩行速度におおきく影響した。

・脳卒中歴が長いほど歩行速度の維持よりも課題の正確さを優先した。

・この傾向は運動課題よりも認知課題の最大歩行速度で顕著だった。

認知課題および運動課題で脳卒中患者の歩行速度は低下した。とくに認知課題での最大歩行速度の低下が大きかった、


というおはなし。
図:課題中の脳卒中患者の歩行速度

感想:

「注意リソース」の不足が原因って書いてある。まったく同感。

自動車運転中に会話したりするのがとてもむつかしいんよ。

2016年10月6日

短下肢装具は使ったほうがいいの?


Role of ankle foot orthosis in improving locomotion and functional recovery in patients with stroke: A prospective rehabilitation study.
2016  10月  インド

脳卒中で尖足や内反足になった患者に短下肢装具が処方されることがある。

その効果を調べてみたそうな。


平均年齢42、発症6ヶ月-1年未満で痙性尖足で短下肢装具を処方された男女26人について、入院時 退院時の歩行パラメータ 機能的自立度を比較したところ、


次のようになった。

・平均入院期間は27日、

・入院時の歩行可能距離は90mで、退院時は装具あり174m、装具なし121mだった。

・歩行スピードは入院時0.4m/s、退院時は装具あり0.51m/s、装具なし0.45m/sだった。

・34.6%(9人)の患者が退院までに臨床学的有意な最小限の 歩行パラメータの改善(スピード0.16m/s増し、距離50m増し)を示した。

・この間に機能的自立度FIMの平均スコアは84→102に改善したが、完全自立レベルであるスコア115以上は15%(4人)のみだった。

短下肢装具により歩行パラメータに有意な改善を示した患者は全体の3分の1に過ぎなかった、


というおはなし。

図:短下肢装具

感想:

厳密に測定すればわかるけど目に見えるような効果はないってことか。しかも背屈筋をまったく使わなくなるので 長期的には回復が著しく遅れる。

為す術のない人がしかたなく使うもので、安易に手をださないほうがいい と考える。

2016年8月28日

自分は歩きが遅い!と自覚するひとは脳卒中の素質あり


Perceived Walking Speed, Measured Tandem Walk, Incident Stroke, and Mortality in Older Latino Adults: A Prospective Cohort Study.
2016  8月  アメリカ

歩行スピードはその人の健康状態を反映すると考えられる。そこで、脳卒中との関連を調べてみたそうな。


60歳以上のラテン系アメリカ人1486人に、自分の普段の歩行速度を主観的に(easy → very brisk まで)6段階で申告してもらい これを低速、中速、高速の3グループに分類した。

また、継ぎ足歩行(tandem walk)テストも行い正確さで2グループに分類した。

彼らを6年ほどフォローして脳卒中の発症を調べ関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・脳卒中の発症率は、低速グループで1000人あたり年間23.2人、中速で15.6人、高速で7.6人だった。

・低速グループに比べ中速グループの脳卒中リスクは31%減、高速グループでは56%低かった。

・同様の関連が継ぎ足歩行テストについても確認できた。

歩行速度の自己評価をみれば将来の脳卒中リスクの目安になる、


というおはなし。

図:歩行スピードと脳卒中リスク

感想:

むかしから歩くのおそいんだ、、

これ↓思い出した。
歩くスピードが遅い人を見たら高血圧症と思え!

2016年8月10日

下肢の筋トレ効果を若年 高齢で比べてみた


The Effects of POWER Training in Young and Older Adults after Stroke.
2016  8月  アメリカ

脳卒中経験者は歩行が遅い。

そこで、下肢筋力トレの効果を若年者と高齢者で比べてみたそうな。


慢性期の脳卒中患者16人(40歳未満の6人と60歳より上の10人)について、レッグプレス、カーフレイズ、ジャンプなどの筋トレを24日ぶん行ったところ、


次のことがわかった。

・若年、高齢の両グループで麻痺脚、非麻痺脚ともに膝の伸展筋力が大きく向上した。

・若年グループで快適歩行速度がおおきく向上した。

・快適歩行速度は若年、高齢グループともに両脚の筋力と強く関連していた。

若年脳卒中経験者は歩行速度の改善が目的であれば筋力トレーニングが非常に効果的である、


というおはなし。

図:快適歩行スピードと麻痺足筋力


感想:

スクワットとかかと上げは毎日欠かさない。

2016年8月8日

脳卒中経験者への体力トレーニングの効果について


Physical Fitness Training for Patients With Stroke
2016  8月  イギリス

脳卒中経験者の心肺持久力、筋骨格系能力は低い。

そこで、体力トレーニングの効果を調べてみたそうな。


体力トレーニングと歩行パフォーマンスに関する過去の研究を厳選してデータを統合 再解析したところ、


次のことがわかった。

・体力トレーニングの種類は 心肺トレーニング、筋力トレーニング、両者のミックストレーニングの3つに分類できた。

・心肺トレーニングがもっとも効果が大きく、歩行スピードと持久力がほどほどに改善した。

・次いでミックストレーニングでバランス能力が少し改善した。

・筋力トレーニングのみでは統計学的有意な改善は確認できなかった。

・いずれのトレーニングも深刻な有害事象はなかった。

・QOLや認知機能への影響についてはデータが少なく結論がでなかった。

脳卒中経験者への心肺トレーニングまたは筋力トレーニングとの組み合わせは 移動能力やバランス機能の改善にいくらか効果があった、


というおはなし。

図:脳卒中患者への体力トレーニング


感想:

さいきん、筋トレあとのひどい耳鳴りが完全に消えたので次のレベルへの可能性を感じている。

2016年7月1日

短下肢装具はオーダーメイドがいいの?


The influence of an ankle-foot orthosis on the spatiotemporal gait parameters and functional balance in chronic stroke patients.
2016  5月  ベルギー

脳卒中片麻痺患者への短下肢装具の種類と効果の差を調べてみたそうな。


慢性期の脳卒中片麻痺患者15人についてタイムアップアンドゴーテストを行い20秒を境に軽症グループ(9人)と要支援グループ(6人)に分け、

*短下肢装具なし、
*既製の短下肢装具(Maramed社)、
*オーダーメイド短下肢装具(Y-tech社)、

のそれぞれの状態での歩行の時間空間的パラメータの測定を各1週間空けて行い 解析したところ、


次のことがわかった。

・いずれの短下肢装具も通常歩行スピード時の単脚時間が増え、両脚時間が減少、歩幅が明らかに改善した。

・さらに最大スピード時に オーダーメイド装具では歩速 歩調が改善していた。

・グループ間での装具の種類による明らかな差は見られなかった。

・バランステストではタイムアップアンドゴーテストで短下肢装具の改善効果が確認できた。

短下肢装具は既製かオーダーメイドかによらず脳卒中患者は歩行パラメータ上の改善があった。特に重症の片麻痺患者でその効果が顕著だった、


というおはなし。

写真:既製の短下肢装具


感想:

発症して間もない もっとも脚に力の入らない頃に装具を着けられていたことがある。装着のあまりの面倒臭さに暗澹たる気持ちになった思い出。

2016年6月27日

カニ歩きと後ろ歩き 片麻痺リハビリに効果的なのは、、


Comparison of the Effect of Lateral and Backward Walking Training on Walking Function in Patients with Poststroke Hemiplegia: A Pilot Randomized Controlled Trial.
2016  6月  韓国

片麻痺患者の後ろ歩き訓練と 横歩き訓練の効果を比較してみたそうな。


脳卒中片麻痺患者51人を、17人ずつ次の3グループに分けた。

*通常歩行
*後ろ歩き
*横歩き

各30分間の訓練の後、10m歩行テストおよび各種歩行パラメータの解析を行ったところ、


次のことがわかった。

・歩行速度、歩幅、歩行対称性などの点で横歩きグループが他の2グループよりも明らかに改善度が高かった。


脳卒中患者の非対称的な歩行パターンは、横歩き訓練によって改善できるかもしれない、


というおはなし。

図:横歩きリハビリ

感想:

これ↓思い出した。
後ろ歩きの効果をきっちりと検証することにした

2015年12月16日

被殻へのダメージはリハビリ後の歩行が遅い!


Does stroke location predict walk speed response to gait rehabilitation?
2015  11月  イギリス

脳の損傷位置がリハビリ後の歩行スピードに影響するものかどうか調べてみたそうな。


50人の脳卒中患者について、断層画像から脳の損傷位置と皮質脊髄路など脳組織に及ぼす範囲を調べた。

6週間のリハビリ後の歩行能力や移動能力を評価し、関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・皮質脊髄路へのダメージは歩行スピードを除く移動能力に関連していた。

・皮質脊髄路にダメージのないグループでは、被殻、島皮質、外包、それら周辺組織へのダメージが歩行スピードに関連していた。


脳卒中リハビリ後の歩行スピードは 被殻と周辺組織へのダメージがあると遅かった。皮質脊髄路へのダメージは歩行スピードとは関連しなかったが移動能力には影響した、


というおはなし。

図:被殻と歩行スピード


感想:

オレ被殻だからな、、、

2015年12月15日

脳卒中経験者の脚の筋力は健常者の何%なのか?


Lower limb strength is significantly impaired in all muscle groups in ambulatory people with chronic stroke: a cross-sectional study.
2015  11月  オーストラリア

脳卒中経験者の下肢筋力が どのくらいなものか調べてみたそうな。


発症後1-6年 歩行可能な60人の脳卒中経験者について 両下肢の主な12種の筋肉の収縮力を調べ 健常者35人と比較したところ、


次のことがわかった。

・麻痺側の脚のすべての筋力は明らかに弱く 健常者の48%程度だった。

・特に影響が大きかったのは 大殿筋で38%、足首背屈筋 35%、股関節内転筋 38%だった。

・非麻痺脚も足首内回旋筋を除く全ての筋力が有意に弱く健常者の66%程度だった。


脳卒中経験者はたとえ歩行可能であったとしても 両脚のほとんどの筋力が健常者に比べ大きく低下していた、


というおはなし。

図:下肢筋肉

感想:

さいきん 片足首ジャンプ訓練をはじめたら 駅の階段の上りでかつてのような感覚を取り戻すことができて 静かに感動している。

2015年10月10日

背もたれ我慢すれば運動したことになるかなぁ、、


Characterizing energy expenditure during sedentary behavior after stroke.
2015  9月  オランダ

脳卒中患者のエネルギー消費量を測定してみたそうな。


リハビリ病院の平均年齢61、27人の脳卒中患者について、

臥位、座位、立位、歩行時のエネルギー消費量を測定し、臥位(安静時)の何倍に相当するか(単位:METs)で表現し、歩行能力分類と比較した。


次のようになった。

・背もたれありの座位 1.04METs、

・背もたれなしの座位 1.09METs、

・立位 1.31METs、

・車いす漕ぎ 1.91METs、

・歩行 2.52METs だった。

・歩行能力にかかわらず、座位活動に相当する1.5METs以上のエネルギー消費は車椅子漕ぎと歩行時のみだった。

・例外的に、歩行不可能患者の立位が 1.6METsだった。


座位は背もたれ有無によらずほぼ1.0METsだった。立位であっても1.5METsを下回っていた。車椅子漕ぎと歩行時のみ1.5METs以上の軽運動に相当した、


というおはなし。



感想:

背もたれなしで座ってても 立ってても、寝てるのとあんまり変わんないんだな、、

歩かないといかんな。

2015年9月4日

やや重度の脳卒中患者でもグループセラピーでじゅうぶん間に合った


Group therapy task training versus individual task training during inpatient stroke rehabilitation: A randomised controlled trial.
2015  8月  ドイツ

グループ訓練と個人訓練の効果の違いを調べてみたそうな。


脳卒中でリハビリ病院に入院中の中等度-重度の脳卒中患者73人を、グループ訓練と個人訓練に分けた。

歩行能力を改善するための訓練を1回90分間、計30セッションを6週間にわたり行った。


次のようになった。

・いずれのグループも有害事象はなかった。

・脳卒中影響尺度の移動能力面でグループ間の有意な差はなかった。

・歩行スピード、他の歩行パラメータ、ウツや疲労の面でもグループ間の差は見られなかった。


中等度-重度の脳卒中患者へのグループ訓練で、個人訓練と同等の成果が得られた


というおはなし。

写真:グループ療法

感想:

この種の研究は近い将来の遠隔リハビリを見据えたものであり、顧客の大量獲得、人件費の大幅削減を可能とする病院経営改革プランのエビデンスとして利用される、と考える。
Wiiが脳卒中リハビリに有効であることを文句なしに証明することにした

2015年8月9日

歩数計をここに着けろ. 歩みの遅い脳卒中経験者は


"Stepping Up" Activity Poststroke: Ankle-Positioned Accelerometer Can Accurately Record Steps During Slow Walking.
2015  8月  カナダ

脳卒中のあとは運動不足になりがちである。歩数計はモチベーションアップにつながるが超低速度歩行では正しくカウントされないことも多い。

そこで歩数計を着ける位置と精度を脳卒中経験者で検証してみたそうな。


脳卒中経験者43人の非麻痺側の腰と足首に歩数計(Fitbit One)を着けた。
歩行スピードを0.3-0.9m/sまで7段階に区切り歩かせた。
ビデオ映像から測った数値と歩数計のカウントを比較したところ、


次のようになった。

・腰での歩数カウントは、速度域0.8-0.9m/s を除き10%以上のエラーがあり、

・特に0.3-0.5m/s の低速度域ではカウントゼロになる被検者が少なくなかった。

・足首での歩数カウントは、速度域0.4-0.9m/s でエラー率10%以下だった。


腰位置にくらべ足首に歩数計を着けると、脳卒中経験者の超スロー歩行を より正しくカウントできる、


というおはなし。

Fitbit One ankle

感想:

スマホGPSで移動距離みればいいじゃん、って思ったけど、歩数計は屋内歩行を見れるとこが優れてるんだよな、、

2015年7月28日

短下肢装具利用者にロッカーシューズを履かせたら


The effect of different shoes on functional mobility and energy expenditure in post-stroke hemiplegic patients using ankle-foot orthosis.
2015  7月  イラン

脳卒中片麻痺患者の短下肢装具に適した靴形状を調べてみたそうな。


30人の患者を、
*短下肢装具+船底型ソールの靴(ロッカーシューズ)
*短下肢装具+普通の靴
ロッカーソールシューズ
の2グループに分け、移動能力、エネルギー消費を測定したところ、


次のようになった。

・ロッカーシューズグループでは酸素コストおよびタイム Up & Go が明らかに改善し、

・最も心地よく感じる歩行速度は増加した。


短下肢装具を使う患者がロッカーシューズを履くと、移動能力が向上し、エネルギー効率も上がる、


というおはなし。

感想:

ロッカーソールシューズ、ロッカーボトムソールズとも呼ぶ。90年代に発案されたが、転倒しやすくなる点が普及しない理由と考える。


ロッカーシューズ専門家の解説

2015年6月24日

ひごろ連続して30分以上歩いてたひとは脳卒中になってもやたら回復が良いことが明らかに


Effects of premorbid physical activity on stroke severity and post-stroke functioning.
2015  6月  ノルウェー

脳卒中になる直前の身体活動状況と、発症後の回復度との関連を調べてみたそうな。


脳卒中患者183人について発症前の歩行習慣をアンケート調査し、急性期、1年後までの神経症状、生活動作の自立度、歩行スピード、バランス能力をフォローした。


次のことがわかった。

・習慣的な歩行の持続時間と、急性期のあらゆる機能回復度に明らかな関連があった。

・1回に連続して30分間以上歩行していた患者は非常に回復が良かった。

・歩行とバランス機能に関しては1年後も同様の関連を示していた。


発症前の歩行習慣と回復度に明らかな関連が見られた。30分以上歩行する習慣があると脳卒中になっても順調に回復できるだろう、


というおはなし。

歩行

感想:

歩く頻度とは関連はなかったらしい。

障害は脳のやられた位置で必ずしも決まるわけではなくて、しぶとい人というのはあまり乗り物に頼らない性向を持っていたりするのかもしれんね、、

2015年6月10日

6ヶ月過ぎても歩行リハビリの効果は期待できるのか?


Rehabilitation interventions to improve locomotor outcome in chronic stroke survivors: A prospective, repeated-measure study.
2015  6月  インド

発症後6ヶ月を過ぎてもリハビリで歩行が改善するものかどうか実験してみたそうな。


22-65歳、発症後1年半前後の脳卒中経験者40人について、下肢の負荷運動およびトレッドミル歩行訓練を、

1回90分 x 週5回 x 4週間=20セッション行ったところ、


次のようになった。

・80%の被検者が訓練を完遂した。

 各評価指標は、リハビリ前、直後、3ヶ月後の順で

・脳卒中重症度: 41.71, 44.09, 43.96

・バランススコア: 36.28, 46.75, 46.82

・歩行スピード: 0.41, 0.53, 0.51

・自立度スコア: 77.34, 89.06, 92.32

となり、全ての指標で有意な改善を示した。


脳卒中経験者の歩行能力は慢性期であってもリハビリによって大きく改善できる、


というおはなし。

歩行

感想:

比較するグループがないからリハビリのおかげとは言い切れないんだけど、『多くの人に見守られて訓練するとなぜか成果が出る』 ってことだと思う。

ブログやツイッターに毎日歩数を上げている人は、そういう意味ではとても効果的と考える。

2015年5月9日

脳卒中経験者の1日の歩数がわかった


Physical activity profiles and sedentary behaviour in people following stroke: a cross-sectional study.
2015  5月  イギリス

脳卒中経験者の身体活動レベルを健康な人と比べてみたそうな。


平均年齢55、発症後4年ほどの脳卒中経験者22人と同年齢層の健常者22人について、加速度計を7日間装着してもらい活動内容、歩数、じっとしてる時間等を解析、比較した。


次のことがわかった。

・1日あたりの歩数は 4035 vs. 8394 で脳卒中経験者は非常に少なかった。

・睡眠を含むじっとしてる時間は、20.4 vs. 17.5 で脳卒中経験者が長かった。

・脳卒中経験者の歩行はいつもマイペースで健常者に比べ非常に遅かった。


脳卒中経験者は1日の歩数が少なく 歩くペースもゆっくりで、じっとしている時間が多かった。もっと運動させたほうがいい、


というおはなし。

歩数


感想:

もっと差があるかと思ってた。意外にみんな元気じゃん。

2015年3月7日

麻痺脚を強制使用させる方法とその効果


Effect of forced use of the lower extremity on gait performance and mobility of post-acute stroke patients.
2015  2月  台湾

麻痺脚の強制使用訓練の効果を調べてみたそうな。


発症後3ヶ月以上経った脳卒中片麻痺患者21人を2グループに分け、一方には麻痺脚の強制使用訓練、他方には通常の理学療法訓練を2週間施した。

強制使用訓練では、健常側の靴に 外側が高くなる傾斜の入った中敷きを入れ 麻痺脚へ体重が掛かるようにした状態で様々な訓練を行った。


次のようになった。

・強制使用グループのほうが歩行、移動能力が向上した。

・歩行スピードの向上度および対称性が強制使用グループで著しく優れていた。

・しかし いずれのグループもQoLの改善はなかった。


脳卒中患者の麻痺脚の強制使用訓練により歩行スピードと対称性が従来型訓練よりもおおきく改善した、


というおはなし。

wedged insole

感想:

麻痺してる側の脚をついついかばってしまう。気づくと脚を引きずっていたりする。靴に工夫を加えるだけで改善できるならアリかな。

2015年3月4日

夢のサンダル Step Aidステップエイドとは


Relationship between the weight-bearing ratio on the affected lower extremity and gait ability using a portable electronic foot sensor shoe (Step Aid(®)) in hemiplegic stroke patients.
2015  2月  日本

シューズ型の荷重計測装置Step Aid(ステップエイド)を脳卒中患者で試してみたそうな。


17人の脳卒中片麻痺患者について、自立歩行の可能なグループと不可能なグループに分けた。

10m歩行テストを平行棒の内と外で行い、バランス機能評価も行った。

Step Aidの測定結果から歩行中、立位での麻痺脚への荷重率、変動係数をもとめ比較した。


次のようになった。

・自立歩行不能患者のバランス機能および麻痺脚への荷重率は明らかに低く、

・10m歩行タイムおよび変動係数は著しく大きかった。


麻痺脚への荷重率や変動係数は片麻痺患者の歩行能力の指標になる。このシューズ型荷重計はリハビリに役立つかもしれない、


というおはなし。

ステップエイド


感想:

歩行中に音が鳴って荷重状況を知らせてくれる。

このサンダルおいくらかしら、、、と思ってウェッブサイトを見ると、798000円(税別)と書いてあった。

Suzukiアルトが同じくらいの値段。貧乏人にもなんとか手が届きそうではある。

2015年1月30日

歩行活動を毎日測って教えてあげたらこうなった


Use of Accelerometer-Based Feedback of Walking Activity for Appraising Progress With Walking-Related Goals in Inpatient Stroke Rehabilitation: A Randomized Controlled Trial.
2015  1月  カナダ

脳卒中で入院中の患者がリハビリの時間以外にもどのくらい歩いているものなのか調べて、それを療法士さんがフィードバックしたらどうなるのか実験してみたそうな。


57人の脳卒中患者の両足首に加速度センサーを着けて1日の歩行状況(時間、歩数、歩調など)を記録し、

*半数の患者には理学療法士から毎日フィードバックを行い、
*残りの半数へはなにも報せなかった。


次のようになった。

・両グループ共に歩行時間や歩数の増加は見られなかった。

・しかしフィードバックしたグループでは歩調が著しく増加していた。

・よく調べるとフィードバックグループで 歩行速度が高くなり、歩行周期の変動性は低下していた。


脳卒中患者への歩行状況のフィードバックは、歩行量の増加にはならなかったが、歩調が増えた。これは歩行強度と速度が上がる理由でもある、


というおはなし。

歩行

感想:

フィードバックを受けると 歩きの周波数が高値で安定 つまりキビキビ歩くようになるってことで、たくさん歩く動機にはならないんだな、、

歩数計で代わりになりそう。

2015年1月18日

歩行が安定する腕の振り方のコツ


Effect of arm swing strategy on local dynamic stability of human gait.
2014  12月  オランダ

転倒の多くは歩行中に起きる。歩行の安定には腕の振りが影響している。

歩行中にどんな腕の振り方をすればより安定するのか実験してみたそうな。


健康な若い男性10人について歩行中の4種類の腕の振りと、7段階の歩行スピードを与え、その様子をモーションキャプチャーして解析したところ、


次のことがわかった。

・通常の腕の振りに比べ 過大なまでに腕を振った場合、正中面方向(前後、上下)への安定性が向上した。

・特に低速時に効いた。


大げさに腕を振ることで歩行時の安定性が著しく向上する。転倒しやすい高齢者や脳卒中経験者に教えてあげるとイイかも、、


というおはなし。

腕のふり


感想:

まったく凄いことを発見してくれだものだ。さっそく実践してみたいけど ちょっとはずかしい。

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