元2023 5月 日本
急速に高齢化がすすむ地域における脳卒中の機能的転帰と関連因子をあきらかにするべく、
秋田県の30年間におよぶ脳卒中登録データをもちいてくわしくしらべてみたそうな。
1985-2014年の、秋田県での脳梗塞および脳内出血の症例について、10年ずつ3期にわけた。
機能的転帰は、退院時のmRSスコアで3-6を不良とした。
次のことがわかった。
・脳梗塞58217人、脳内出血23037人が対象となった。・発症年齢は高くなる傾向にあり、脳梗塞は1985-1994年の70歳→2005-2014年77歳、脳内出血は1985-1994年の64歳→2005-2014年72歳、であった。・転帰良好に関連するオッズ比は、脳梗塞では増加傾向にあった。脳内出血でも2期の2004年までは増加傾向にあったが、その後転帰不良の可能性がおおきく上がった。・脳梗塞では糖尿病に関連する転帰不良は減少傾向にあった。
この30年間で秋田県の脳卒中発症年齢は高くなった。脳梗塞の機能的転帰は経過とともに改善し、糖尿病による転帰不良は減少した。しかし脳内出血は2005年以降、急に転帰不良の可能性が高まった、
というおはなし。
Namahage
感想:
うえのグラフのように3期目に脳内出血の転帰不良がおおきくふえた理由として、抗血栓療法(血液サラサラ薬)の普及が原因と考える。
その件についての思いを医師国家試験にも余裕で通ると評判の最新人工知能AIに相談したところ、わたしの考えは批判的すぎて誤解を招くとされ、以下のように修正することを勧められた。
AI「脳梗塞患者の治療において、血液をサラサラにする薬の投与は一般的な対応とされています。これは患者が再発を防ぐために求める治療の一部であり、医師からも推奨されます。ただし、副作用のリスクについては、場合によっては十分な議論が行われないこともあります。
サラサラ薬を服用した結果、患者が脳内出血で亡くなったとしても、一部の意見では、これを脳梗塞の再発防止のための必要な措置と捉え、治療の一部として受け入れられます。
しかし、これはあくまで再発防止の効果を前提とした視点であり、危険性を軽視しているという意見もあるのです。
健康な人々に対する一次予防としてサラサラ薬を使用するという行為は、通常は行われません。この理由としては、健康な人々に薬を投与すると、副作用のリスクが明確に現れ、その危険性が目立ってしまうからとされています。」
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