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2026年9月20日

脳卒中の感覚リハビリ、その効果は本物か――SENSe試験を読み直す

元
2026  9月  オーストラリア


脳卒中後には、触覚や位置覚などの体性感覚障害がしばしば生じる。

評価法や治療法についての研究やガイドラインは存在するが、それらが実際の臨床現場でどの程度使われているかは十分に分かっていない。

そこで、作業療法士による上肢の感覚評価・治療の実態と、エビデンスに基づく実践を妨げる要因をくわしくしらべてみたそうな。

2026年9月18日

くも膜下出血のクラゾセンタンは本当に安全なのか――体液貯留を測らず『中止率8.3%』を語る

元
2026  8月  日本


クラゾセンタンは、くも膜下出血後の脳血管攣縮を予防する薬として日本で2022年から使用されている。

しかし肺水腫や低血圧などの全身性副作用があり、途中で中止せざるを得ない患者もいる。

そこで、実臨床でどのような患者がクラゾセンタンを中止しやすいのか、また中止とその後の転帰との関係をくわしくしらべてみたそうな。

2026年9月9日

もやもや病の再建術は本当に効くのか――『成功率99%』の裏にRCTなし

元
2026  8月  イラン


小児もやもや病は、脳の主幹動脈が徐々に狭くなり、TIAや脳梗塞を繰り返す病気である。特に幼い子どもでは進行が速く、認知機能低下も問題になる。

現在は血行再建術が標準治療とされているが、間接バイパス、直接バイパス、両者を組み合わせた手術のどれが最適なのか、また誰をいつ手術すべきかについては議論が続いている。

そこで、近年の小児もやもや病の手術成績を整理し、治療選択の考え方をまとめてみたそうな。

2026年8月17日

血栓回収を疑うことは「非倫理的」?――科学の上に立ちはじめた専門医たち

元
2026  7月  アメリカ


脳梗塞に対する血管内血栓回収術は、2015年以降の複数の臨床試験によって急速に標準治療となった。

しかし、治療効果が明らかになっていく途中で、「それでも治療を受けない対照群を設けて試験を続けてよいのか」という倫理的な問題が生じた。
また、重症脳卒中では患者本人が同意できないことも多く、研究参加の同意をどう扱うかも大きな課題である。

そこで過去の研究倫理に関する文献をくわしくしらべてみたそうな。

2026年8月16日

左側が見えないのではない?――半側空間無視は『脳の処理落ち』かもしれない

元
2026  8月  イタリア


半側空間無視(unilateral spatial neglect:USN)は、脳卒中後に起こる神経心理学的な障害である。典型的には、脳の損傷した側とは反対側の空間にあるものに気づきにくくなったり、注意を向けにくくなったりする。

特に右半球の脳卒中後に多く、右半球損傷者の約38%、左半球損傷者の約18%に認められるとされる。右脳卒中では発症1週間以内の約45%にみられ、1年以上経過しても約20%に残存するという報告もある。

半側空間無視がある患者では、脳卒中そのものが重症であることが多いだけでなく、入院期間が長く、退院時の障害や依存度が高く、死亡率や施設入所率も高い。ところが、その臨床的重要性に比べて、発症早期には見逃されることも多い。

そこで、脳卒中後の半側空間無視について、どのように評価すればよいのか、そして現在どのようなリハビリ方法があり、どこまで効果が期待できるのかを整理してみたそうな。

2026年8月15日

痛みが5.6→3.4に――たった30分の『5Hz』バイノウラルビート

元
2026  9月  インド


バイノウラルビートは、左右の耳にわずかに異なる周波数の音を聞かせ、その差に相当する周期的な音を知覚させる方法である。

これまで痛みや不安、認知機能への効果が報告されてきたが、研究ごとに用いる周波数が異なり、シータ帯(4~8Hz)だけの効果は十分に整理されていなかった。

そこで、シータ帯バイノウラルビートが成人の痛み、不安、認知機能にどの程度有効なのかを系統的に検証してみたそうな。

2026年8月9日

脳内出血を吸い出しても効果は不明――STICH後も続く日本の外科介入

元
2026  8月  日本


自然発症の脳内出血では、血腫による圧迫を減らす目的で外科的血腫除去が行われることがある。

近年は開頭術より低侵襲とされる内視鏡的血腫除去術が普及しているが、高齢者、抗血栓薬使用者、さまざまな出血部位を含む実臨床でのデータは十分ではない。

そこで、一施設で行ってきた内視鏡的血腫除去術の治療成績をまとめ、その安全性、血腫除去率、90日後の機能予後などをくわしくしらべてみたそうな。

2026年8月7日

眠れない脳卒中経験者に朗報? 3ヘルツのバイノウラルビートで深睡眠が2倍

元
2026  7月  イラン


睡眠の質は、ストレス、心理状態、痛み、さまざまな疾患などによって低下する。睡眠薬は短期的には有効である一方、依存、翌日の眠気、認知機能低下、転倒リスクなどの問題があるため、薬を使わずに睡眠を改善する方法が求められている。

睡眠中の脳波は、眠りが深くなるにつれてアルファ波、シータ波、デルタ波へと変化し、深いノンレム睡眠であるN3ではデルタ波が多くなる。そこで研究者らは、左右の耳にわずかに異なる音を聞かせて差分周波数を知覚させるバイノウラルビートにより、睡眠中の脳波をデルタ帯域へ同調させれば、深睡眠を増やせるのではないかと考えた。 

先行研究では、3 HzのバイノウラルビートによってN3睡眠が増える可能性が示されていた。しかし、研究デザインや測定方法に限界があり、入眠直後の睡眠段階にどのような変化が起きるのかは十分にわかっていなかった。

そこで、健康な若年成人を対象として、3 Hzのデルタ・バイノウラルビートが、入眠と睡眠維持、特に最初の120分間のN3睡眠に及ぼす影響をくわしくしらべてみたそうな。

2026年7月30日

「元気だから60分」を「60分だから元気」に変えた日本の早期リハビリ絶賛論文

元
2026  7月  日本


脳卒中後の早期リハビリは推奨されているが、開始時期や1日あたりの実施時間については、各国のガイドラインでも見解が一致していない。

そこで、日本の医療データを用いて、急性期脳梗塞に対する早期リハビリの開始時期と実施量が、院内有害事象に与える影響をくわしくしらべてみたそうな。

2026年7月25日

左脳梗塞は再発・死亡が多い? 672人を追跡して見えてきた“左右差”

元
2026  7月  サウジアラビア


脳梗塞では、左半球と右半球のどちらが障害されたかによって症状が異なる。

左半球梗塞では失語、右半球梗塞では半側空間無視などが生じやすいが、病変側が長期的な再発や死亡にも関係するかは十分に検討されていなかった。

そこで、脳梗塞の病変側と、発症後12か月以内の再発および死亡との関連をくわしくしらべてみたそうな。

2026年7月23日

アルツハイマー脳は40Hzで変わる?――3週間のバイノウラルビートで記憶力が改善

元
2026  2月  イラン


アルツハイマー病では、記憶や注意、実行機能に関係する約40Hzのガンマ波活動が乱れることが知られている。

そこで、40Hzのバイノウラルビート刺激によって脳のガンマ活動を整えれば、認知機能を改善できるのではないかと考え実験してみたそうな。

2026年7月21日

右脳をやられると、人の気持ちがわからなくなる?――55年分の研究が示した“見えない言語障害”

元
2026  7月  アメリカ


脳卒中による言語障害というと、左半球の損傷による失語症がよく知られている。しかし、右半球の脳卒中でも、比喩や冗談、相手の感情、会話の意図などを理解しにくくなることがある。

そこで、右半球脳卒中後に生じるこうしたコミュニケーション障害について、過去55年間の研究を整理してみたそうな。

2026年7月18日

眼底に出た異変は、脳の警報だった――網膜症で脳卒中リスク1.9倍

元
2026  6月  中国


網膜の血管は、脳の細い血管と構造や性質がよく似ている。糖尿病や高血圧によって網膜の毛細血管が傷む「網膜症」は、脳内でも同様の微小血管障害が進んでいるサインかもしれない。

しかし、網膜症と脳卒中リスクの関係については研究ごとに結果が一致していなかった。そこで、これまでの研究を統合し、網膜症が脳卒中リスクとどの程度関連するのかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年7月16日

「脳卒中経験者は10年短命」――余命が3年延びても、一般人口との差はなお約10年

元
2026  7月  アメリカ


脳卒中は、米国における主要な死亡・障害原因の一つである。急性期治療や再発予防は進歩してきたが、脳卒中を経験した人の長期的な余命が、過去20年間でどの程度変化したのかは十分に分かっていなかった。

そこで、50歳以上の米国人を対象に、脳卒中歴のある人の平均余命を1996~2006年と2008~2018年で比較し、男女差についても検討してみたそうな。

2026年7月14日

フロスをすれば脳卒中を防げる?――繰り返される歯科研究の都合のいい結論

元
2026  7月  韓国


歯周病や歯の喪失など、口腔内の状態が悪い人では脳卒中リスクが高いことが知られている。

しかし、歯磨きだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシまで使用することで、脳卒中リスクがさらに低下するかは明らかではなかった。
そこで、日常的な口腔ケア習慣と脳卒中発症との関係をくわしくしらべてみたそうな。

2026年7月13日

若くして脳卒中――5年後も消えない“見えない障害”と失われた自分

元
2026  7月  イギリス


脳卒中は高齢者の病気と思われがちだが、若い世代でも発症し、その後の人生に長く影響を残す。とくに若年脳卒中では、仕事、子育て、人間関係、経済的責任など、現役世代特有の問題が重なる。

しかし、従来の研究や医療では、歩行や麻痺など目に見える障害が重視され、疲労、認知機能低下、不安、感覚過敏といった「見えない障害」や、自己喪失感については十分に調べられてこなかった。

そこで、若年脳卒中から5〜8年後の人々が、実際にどのような生活を送っているのかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年7月9日

脳動脈瘤「塞げば安心」は本当か?知らされない予防治療の代償

元
2026  6月  ノルウェー


未破裂脳動脈瘤は、画像検査の普及によって偶然見つかることが増えている。一方で、くも膜下出血の発生率は低下しており、未破裂瘤から実際に破裂へ進むリスクは、以前考えられていたより低い可能性がある。

そのため、未破裂瘤を「予防的に治療する」ことの利益と危険を、あらためて冷静に評価する必要がある。そこで、北ノルウェーの一定地域で実際に治療された未破裂脳動脈瘤の治療成績をくわしくしらべてみたそうな。

2026年7月7日

認知症は「脳出血の結果」ではなく「原因」だった!?

元
2026  6月  中国


精神疾患と脳出血の関係はよく知られているが、その多くは「脳出血のあとにうつや不安、認知機能低下が起こる」という見方である。

しかし、精神疾患が脳出血のリスクを高めるのか、つまり「脳出血の前からある精神・認知の病態が出血を招くのか」は十分に調べられていなかったので、
16種類の精神疾患と脳出血の因果関係を、メンデルランダム化解析と実臨床データの両方からくわしくしらべてみたそうな。

2026年7月1日

「早期リハビリが効いた」は本当か?脳卒中の自然回復を“治療効果”に見せる論文の罠

元
2026  6月  中国


脳内出血は、運動機能だけでなく、認知機能や感情面にも長期的な影響を及ぼす疾患である。発症後に認知障害、うつ、不安を経験する患者は少なくない。

これまでの研究では、出血量、出血部位、脳萎縮、病前の認知機能など、発症前または発症時点の要因に注目するものが多かった。しかし、発症後のリハビリテーションの経過が、その後の認知障害や感情障害にどう影響するかは十分に明らかではなかった。

そこで、脳内出血後1年間のリハビリテーション軌道が、長期的な認知障害、うつ、不安にどのように関係するかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年6月29日

治療しないくも膜下出血は、なぜ予後がいいのか

元
2026  6月  オランダ


くも膜下出血というと、多くは脳動脈瘤破裂が原因として語られる。しかし実際には、出血しているのに原因となる動脈瘤が見つからない「非動脈瘤性くも膜下出血」も存在する。

このタイプは、動脈瘤性くも膜下出血に比べて予後がよいとされ、とくに中脳周囲型では「良性」と説明されることが多い。

しかし、本当に長期的にも問題が少ないのかを長期追跡し、機能予後、復職、生活の質、残存症状をくわしくしらべてみたそうな。

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