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2020年9月5日

便秘と脳卒中リスクの大規模住民調査

2020  9月  デンマーク


脳卒中など心血管疾患で入院中の患者のおよそ50%は便秘であるという。

腸内細菌叢の乱れが動脈硬化や高血圧を招くとも考えられてはいるが実際のメカニズムはよくわかっていない。

そこで、便秘と心血管疾患との関連について大規模住民調査をやってみたそうな。



2004-2013までのデンマークの全病院と診療所で、便秘と診断された患者83239人と、便秘のない10倍数の832384人の一般人について、

心血管疾患の発生をフォローし、関連を解析したところ、



次のことがわかった。

・便秘診断時の年齢中央値は46.5で、41%が男性だった。

・便秘だと静脈血栓塞栓症リスクが2.04倍で、特に内蔵静脈血栓症リスクは4.23倍だった。

・便秘はまた、心筋梗塞、脳梗塞、脳出血などとも関連していた。

・末梢動脈疾患や心房細動、心房粗動、心不全との関連も認められた 。

・これらの関連は便秘診断後の最初の1年間にもっとも強く、下剤処方数の増加とともに強まった。


便秘は脳卒中などの心血管疾患、特に静脈血栓塞栓症のリスク増加と関連していた、


というおはなし。
便秘と静脈血栓塞栓症



感想:

静脈血栓塞栓症はエコノミークラス症候群のそれ。




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