元2020 6月 オランダ
成人人口における未破裂頭蓋内動脈瘤(UIA:unruptured intracranial aneurysms)の有病率は約3%である。
頭蓋内動脈瘤の破裂は致命的になる可能性があり、UIAの発生と大きさを決める因子を同定することは重要である。
そこで、一般成人集団におけるUIAの関連因子を幅広くしらべてみたそうな。
2005年から2015年に、住民ベースのRotterdam Studyの参加者5841人(平均年齢64.4歳、男性45.0%)を対象に、1.5TのMRI検査をおこなった。
これらのスキャン結果からUIAの数と体積を決定した。
この結果と、心血管系、ライフスタイル、炎症性およびホルモン因子とUIAの存在および体積との関連を解析した。
次のようになった。
・134人(2.3%)の参加者に 1個以上のUIAが検出され(合計149個のUIA)、・体積中央値は61.1mm3であった。・女性であること(オッズ比1.92)、高血圧(オッズ比1.73)、および現在喫煙(オッズ比3.75)がUIAと関連していた。・飲酒、身体活動 、食事の質とUIAとの関連は認められなかった。・白血球数が動脈瘤の体積の増加と関連していた。
この住民ベースの研究では、女性であること、高血圧、現在喫煙がUIAと関連していた。その他の生活習慣との関連は認められなかった。白血球数はUIAの大きさと関連していた、
というおはなし。
感想:
これら↓も合わせると理解が深まる。